ao一覧

争うよりも愛したい。下地 あかね

家の近所から始まった小さな声に翼が与えられ

宮古島市議会議員 下地 あかね

 

 

 

 9月24日、「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」設立キックオフ集会が、沖縄市民会館大ホールで行われました。宮古島からはオンライン会場をつないでの参加となりましたが、この集会にこぎつけるまで、10回を超える会合にオンラインで参加しています。侃々諤々の議論を経てのキックオフ集会開催に、大変感慨深い思いになりました。

続きを読む


沖縄を再び 戦場にさせない!

沖縄県民大会同時集会inおおさか

「遺骨で基地を作るな!緊急アクション!」 

呼び掛け人 西尾 慧吾

 

 「沖縄差別」という言葉が、これほど当てはまるときはない。9月4日、最高裁第1小法廷は、辺野古新基地建設設計変更申請を不承認とした沖縄県に対して国土交通省が出した是正指示を適法とする判決を下した。5人の裁判官全員一致の意見だったという。政府はこの判決を錦の御旗にし、沖縄の自己決定権剝奪に驀進している。
 しかし、地方は国の下請けではなく、地方のことは地方で決める。これが国家総動員体制の復活を防ぐ、「平和国家」日本の屋台骨だ。沖縄の地方自治を政府が公然と破壊し、最高裁がそれにお墨付きを与える現状を、「沖縄の問題」として放置しておいてよいはずがない。

続きを読む


争うよりも愛したい。阿利 斎生

島が戦場になるということは、
私自身を失うということ

石垣市出身・会社員・26歳 阿利 斎生

 

 

 皆さんこんにちは。石垣市出身の阿利斎生と申します。「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」の事務局におりまして、ふだんは那覇で会社員をしています。
 波照間で生まれ、石垣で育ちました。子どもの時には与那国島に住んでいたこともあります。私が育った島々には美しい歌や芸能があります。この夏、4年ぶりにそれが復活し、島の活気が戻ってきました。この風景がずっとずっとこの先も長く続いていけばいいなと思っています。

続きを読む


争うよりも愛したい。 平良 友里奈

 

万人が集まりたくなる平和集会に向けて

東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センターYoung Friendship Okinawa-YouFO
平良 友里奈

 

 

 

 

 

 

 私たちは当初から、若い人たちが参加したくなる集会を開催するにはどうしたらいいのかと、ずっと模索し続けています。参加しやすい雰囲気を大切にしつつ、危機的な状況もちゃんと知る機会となってほしい。

続きを読む


争うよりも愛したい。神谷 美由希

全国連帯11・23 沖縄県民平和大集会

若者・先輩、保守・革新の分断を超えて協力する

ゼロエミッションラボ沖縄 神谷 美由希

左から神谷美由希さん、平良友里奈さん、山城博治・県民の会事務局長、右端が瑞慶覧長風・南城市議(9月24日、沖縄市でのキックオフ集会で)

私は、9月24日のキックオフ集会で司会を務めさせていただきました。
 今、台湾有事の危機があるなかで、私たちは絶対に戦争に反対することを国内、世界中に発信していかなくてはいけない大事な局面にあります。
 去年から私はその危機感を強くし、平和活動に力を入れることにしました。
 今、私たちは「戦争反対!」と国内外でアピールしないといけないという強い思いでこの活動をしています。

続きを読む


臨時国会は重要課題に応えるか?

沖縄の、福島の、国民の声を聞け!
11・23沖縄県民大集会の成功へ!全国で声を上げよう!

『日本の進路』編集部

 

 臨時国会が始まっている。経済対策補正予算案が中心といわれるが、残念ながら深刻な状況にある国民の声は届いていない。
 「身ぐるみひとつで牛も馬も畑も家も墓も海も捨てて島から追い出されることを絶対に認めない」、住民はこう吐露した。「有事」に全島民を1日で島外避難させるという与那国町での説明会(10月9日)でのことだ。与那国島は台湾から110㎞。

続きを読む


日中平和友好条約45周年 丸川 知雄

処理水(核汚水)騒動のなかで迎えた45周年

東京大学社会科学研究所教授 丸川 知雄

 

 

 日中の平和と友好が大事と考える人々にとって今年(2023年)の夏はなかなかつらかったと思う。いうまでもなく、福島第一原発の敷地内に溜まった核汚染水を処理した水を海洋に放出する作業が始まったからである。日本政府と東京電力は、汚染水に含まれる放射性物質を極力取り除くものの、トリチウムは濾過しても取り除けないので海水で希釈したうえで放出するのだと説明している。

続きを読む


日中平和友好条約45周年 谷野 作太郎(上) 

最近の内外情勢について ――老人の繰り言――(上)

元駐中国、インド大使 谷野 作太郎

 

 

 

 

一、はじめに

 3年余にわたったコロナ禍がようやく峠を越え、世の中はその面では、落ち着きを取り戻しつつある昨今ですが、気がついてみると、その間、わが「地球村」の破壊、劣化は恐ろしい勢いで進んでしまったという情況です。
 終わりが見えないウクライナ戦争、政治、社会の分断が進み凋落に歯止めがかからない米国、ますます対決を強める米中関係、内向きで猛々しさを増す中国、そしてわが日本も政治の劣化が進み、国際的競争力も落ちていく一方……かくして、ウツウツたる心情で、残り少なくなった余生を送る日々です。

続きを読む


農業と農村の衰退は農家だけでは解決できない

新しい農業の仕組みや地域再生をめざす

グリーンコープ生活協同組合ふくおか理事長 坂本 寛子

 

 

 緑の山に囲まれた青空の下、こうべを垂れ、たわわに実った稲穂が風を受けて揺れている。その一角に、稲の黄金色ではない、深い緑色が目を惹きつける。大人の胸ほどの高さまで成長したサイレージ(飼料)用トウモロコシだ。
 ここは、福岡県田川郡赤村にある圃場。赤村ではグリーンコープの産直生産者たちが、有機栽培や化学合成農薬をできるだけ使わない農法で、トマトやセロリなどを中心にさまざまな野菜を、そしてその土地の名前を冠した「赤村のめぐみ」という米などを生産している。グリーンコープの鳥越ネットワークの生産者たちだ。

続きを読む


日中時事交流フォーラムでの報告 自衛隊駐屯地開設の石垣島から

このスピード感が
駐屯地を使う日が遠くないことを知らせる

石垣市議会議員 花谷 史郎

 

 

 

 日本政府が進める「南西シフト」と言われる自衛隊配備の最前線に立たされている先島諸島にある石垣島より現地の状況をお話しさせていただきます。
 2015年11月に石垣島の平得大俣へ陸上自衛隊の配備が発表されてから8年近くがたち、今年3月に駐屯地がとうとう開設されてしまいました。
 私は駐屯地が配備された平得大俣地区に畑を持ち、隣接する嵩田地域に生まれ育った当事者として反対運動に参加し、その後市議会議員となり、これまで陸自配備の問題に関わってきています。
 石垣島の現状の話の初めに、駐屯地周辺の住民の話をさせてください。

続きを読む


日中時事交流フォーラムでの報告 伊波 洋一


「台湾有事」は米国の戦争画策
避ける外交の選択肢がない「安保3文書」

参議院議員(会派「沖縄の風」代表)  伊波 洋一

 

 

 沖縄では1945年の沖縄戦で県民約9万4千人と、県出身軍人・軍属2万8千人の計12万2千人以上の県民が地上戦で亡くなりました。他都道府県出身兵約6万5千人以上、米軍1万2千人以上、全体で20万人以上が亡くなりました。
 その後、米軍統治が27年も続いて、県民の土地が強制接収されて広大な米軍基地が造られ、現在も米軍駐留が続いています。
 県民が広大な米軍基地の返還を求め続ける中で、日本政府が県民の反対を押し切って、自衛隊基地建設を強行しており、沖縄の各地で自衛隊基地建設に反対する取り組みが続いています。沖縄県民は、強く戦争に反対しています。

続きを読む


第7回 日中時事交流フォーラム (9月3日)

「沖縄を再び戦場とさせないために」 

日中・アジアの連携が重要

 

広範な国民連合と中国の華語シンクタンクが共同主宰している日中時事交流フォーラムの第7回が9月3日、オンラインで開催された。「沖縄を再び戦場とさせないために」とのテーマで、参議院議員・伊波洋一さん(会派「沖縄の風」代表)と石垣市議会議員・花谷史郎さんが報告した。司会は前中国社会科学院教授・福井県立大学名誉教授の凌星光氏、コメンテーターは中国側・華語シンクタンク彭光謙理事長と日本側・羽場久美子青山学院大学名誉教授が務めた。

続きを読む


沖縄を戦場にさせない 布施 祐仁

米日韓「準同盟化」で東アジアは平和になるのか?

ASEANが示す「もう一つの道」

ジャーナリスト 布施 祐仁

 

 

 

 

 

ふせ ・ゆうじん
1976年、東京生まれ。フリージャーナリスト。2018年10月、『日報隠蔽―南スーダンで自衛隊は何を見たのか』で石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。近著に『日米同盟・最後のリスク なぜ米軍のミサイルが日本に配備されるのか』(創元社、2022年5月)、他多数。

 

「準同盟」化で合意した米日韓首脳会談

 「私が幸せそうに見えるとしたら、それは私が幸せだからです。素晴らしい会談でした」
 8月18日にワシントン郊外のキャンプデービッド(大統領山荘)で開かれた米日韓首脳会談。会談後の記者会見で、米国のバイデン大統領は満面の笑みを浮かべながらこう切り出した。
 米国の呼びかけで行われたこの首脳会談で、バイデン大統領、岸田文雄首相、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は「米日同盟と米韓同盟の間の戦略的連携を強化し、米日韓の安全保障協力を新たな高みへと引き上げる」(共同声明)ことで合意した。

続きを読む


中国敵視・「台湾有事」の策動を許さない

沖縄を再び戦場にさせない 県民大集会へ

沖縄を再び戦場にさせない県民の会共同代表 瑞慶覧 長敏

 

 

 

 

ずけらん・ちょうびん
東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センター長。米州立セントラルワシントン大学、琉球大学卒。元衆議院議員、前南城市長。

 

 「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」が今年7月25日に沖縄で発足した。その名の通り、戦争を起こさせないぞという意思で活動する会だ。離島を含む全県的に参加を呼び掛けて、今の時点で(9/18)60を超える個人や団体が呼びかけ人として名を連ねている。最終的には100を超える団体の参加を目指す。大きな数だと言える。

続きを読む