日本の「原子力平和利用」の内実と現状

2016-shinroRogo

<シリーズ・日本の進路を考える>
世界の政治も経済も危機は深まり、わが国を亡国に導く対米従属の安倍政権による軍事大国化の道に代わる、危機打開の進路が切実に求められている。
本誌では、各方面の識者の方々に「日本の進路」について語ってもらい、随時掲載する。(編集部)

小出裕章(元京都大学原子炉実験所)

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騙され続けた国民

 日本で「原子力」といえば、多くの人は「原子力発電」を頭に描く。原子力発電は「平和利用」と言われ、人類の未来のエネルギー源を担うと言われた。それが実現できれば、電気の値段がつけられなくなるほど安く発電できるとも言われたし、厳重に安全審査をするので、大きな事故など決して起こらないと言われた。
 しかし、原子力発電の燃料であるウランの地殻埋蔵量は極端に少なく、それが発生できるエネルギーに換算して、石油の数分の1しかないし、石炭に比べれば数十分の1しかない。もちろん、未来のエネルギー源にならない。安いと言われた発電単価も、電力会社の実際の経営データである有価証券報告書に基づけば、水力発電よりも火力発電よりも高いことがすでに分かっている(大島堅一、「原発のコスト――エネルギー転換への視点」(岩波書店、2011年)。絶対に安全だと言われた原子力発電所が実は超危険なものであることは、福島第1原子力発電所事故で事実として立証された。

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安倍政権いう「戦後レジーム」は「永続敗戦レジーム」に他ならず

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<シリーズ・日本の進路を考える>
世界の政治も経済も危機は深まり、わが国を亡国に導く対米従属の安倍政権による軍事大国化の道に代わる、危機打開の進路が切実に求められている。
本誌では、各方面の識者の方々に「日本の進路」について語ってもらい、随時掲載する。(編集部)

面白い時代状況、覚悟をもって臨もう

白井 聡(京都精華大学教員)

 本論は、8月18日の第13回全国地方議員交流会全体会合での白井聡さんの問題提起での発言を加筆修正したものです。(編集部)

■諸問題を結ぶ共通点は何か

 私はいまのさまざまな政治的課題を貫く、「共通の構造」というものがあると思っています。
 例えば、沖縄を取り巻く諸問題についてです。ときの政権は、長年、沖縄を構造的差別ともいうべき状況に置き続けてきました。そして、それに対する不満がまさに爆発しつつあります。にもかからず、沖縄県民の声に耳を貸さずに、辺野古への新基地や、高江のヘリパッド建設などを強行しようというのが、安倍政権がやっていることです。 “安倍政権いう「戦後レジーム」は「永続敗戦レジーム」に他ならず”の続きを読む

2016 第13回全国地方議員交流会の開催

広範な国民連合の発行する機関誌「日本の進路」地方議員版編集部が事務局を担う第13回全国地方議員交流会が福岡市で8月18-19日に成功裏に開催されました。

主催:実行委員会 代表・中村進一(三重県議会議員)

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写真は18日午後の全体会合。檀上は、実行委員会代表の中村進一さん(三重県議会議員)

以下、満場一致で確認された、2016全国地方議員交流会アピール。 “2016 第13回全国地方議員交流会の開催”の続きを読む

「憲法9条とわれらが日本」―未来世代に手渡したい

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<シリーズ・日本の進路を考える>
世界の政治も経済も危機は深まり、わが国を亡国に導く対米従属の安倍政権による軍事大国化の道に代わる、危機打開の進路が切実に求められている。
本誌では、各方面の識者の方々に「日本の進路」について語ってもらい、随時掲載する。(編集部)

大澤 真幸(社会学博士)

日米安保条約によって9条の精神は骨抜きにされている

Oosawa 皆さんは、参院選ではたくさんの政党があって、その中で自公が勝ったと思っているかもしれないが、そうではない。これから話すことは、一瞬「えっ!」と思われるかもしれないが、よく考えればすぐに分かっていただける。表向きは自公の勝利で野党の敗北という図式に見えるかもしれませんが、そう言ってしまうと、事柄の本質は見えなくなる。 “「憲法9条とわれらが日本」―未来世代に手渡したい”の続きを読む

参院山形選挙区で自公与党に圧勝した経験

参院選山形選挙区で舟山やすえ候補(無所属)は、自民党の月野候補に34万票対22万票で大差で圧勝した。その選挙戦の経験について地元で選対本部長として奮闘した菅野芳秀さんに聞いた

舟山さんは、「山形には力があるんだ」と、誇りと自信を蘇らせてくれた

菅野 芳秀さん(農民、置賜自給圏推進機構常務理事)に聞くKannoPhoto

 舟山やすえ候補の選挙を闘って、一言で感想を申し上げれば「とにかく楽しかった。面白かった」の一言に尽きます。「運動をやっている」という実感がありました。
 私は、候補者の地元といえる長井市の選対本部長を務めました。長井市は、総戸数9千数百世帯ですが、終盤に全戸に電話しました。そうすると、普通よくある「はい!分かりました」ガチャンではありません。受けた方が「舟山さん、頑張っていますね」と励ましてくれ、「ウチには何票ありますから、大丈夫です」などと、返事が返ってくるわけです。これは違う、と実感できましたね。 “参院山形選挙区で自公与党に圧勝した経験”の続きを読む

参院選から何を学ぶか?

「日本の進路」編集部

「野党統一」の成果と限界から教訓を学ぶ

 参院選結果をふまえて安倍首相は、秋の臨時国会から衆参両院の憲法調査会での議論開始を提起し、さらに解散・総選挙を狙っている。現憲法体制の政治史は新たな段階を迎えることになった。
 しかし、結果としての参院議席構成だけに目を奪われてはならない。3年前の選挙と比べると、自民獲得議席は9議席減で、民進党は民主党獲得議席比で15増。自民党の得票率は1・2%減で他党に競り負けたのである。何よりも、安保や原発の基本政策での激戦となった沖縄と福島県で現職2閣僚が落選した。 “参院選から何を学ぶか?”の続きを読む

第13回全国地方議員交流会のご案内

超党派の地方議員による実行委員会が主催

2016Giinkouryukai詳細は、全国地方議員交流会案内チラシ(PDF)をご確認ください。

また、お申し込みは、第13回全国地方議員交流会参加申込書(Word)か第13回全国地方議員交流会参加申込書(PDF)にてメールかFAXにてお寄せください(申込先は申込書に記載されております)。