労働組合と政策実現活動

労働者の生活と権利、東アジアの平和を目指して

JAM(ものづくり産業労働組合)会長 安河内 賢弘

 

 

 

1、はじめに

 政治の状況は、まさに混沌としている。
 連合あるいはJAMとしても、そして個人的にも悲願であった衆参両院での自公過半数割れが実現したにもかかわらず、その高揚感はほとんど感じられない。政権交代可能な二大政党的体制を目指し、緊張感のある熟議の国会を夢見てきたが、今目の前に現れた政治体制は熟議とは程遠く、日本のみならず世界各国で権威主義的な政治、あるいは民主主義を崩壊へと導きかねない衆愚政治が台頭してきた。 続きを読む


食料・農業・農民

農村を、食料を、環境を、誰が担うか

全日本農民組合連合会共同代表(農事組合法人八頭船岡農場組合長) 鎌谷 一也

初夢か、悪夢か

 新年を迎え、少し目を閉じて考えてみたい。
 2025年農業センサスによると、基幹的農業従事者は20年と比較し過去最大の25・1%減の102万人、平均年齢67・6歳。30年86万人、50年36万人になると言われている。現実的に、農山村では高齢化も進み、担い手不足や人口減少も目に見えて激しい。空き家や荒れた水田が目立つ。農業従事者の減少と農村社会の担い手の減少は、地域や社会に何をもたらすのか。「村じまい」をする集落も増えるではなかろうかと憂える。 続きを読む


食料・農業・農民 各地の活動 福岡県

日本の食と農の未来を考えるシンポジウム開催

飢えるか、それとも植えるか

 シンポジウム「日本の食と農の未来を考える~飢えるか、それとも植えるか」を福岡市で11月30日、開催した。この催しは、広範な国民連合・福岡が呼びかけ、グリーンコープ生協ふくおかや県教職員組合などの団体、この課題に心を寄せるグループ・個人などが参加した「日本の食と農の未来を考える実行委員会」が主催した。34団体からのプログラム広告の協力と、210人を超える人たちが賛同した。会場の県弁護士会館のホールは定員に近い220人を超える人たちで埋められた。 続きを読む


食料・農業・農民

今年3月に再び全国規模の百姓一揆を企画

人を獣にしてはいけない。

令和の百姓一揆実行委員会代表 菅野 芳秀

 

 

 キツネが来た。わが家は朝日連峰の麓にあり、水田5hと納豆用大豆(小粒大豆)栽培3h、自然養鶏1000羽とを組み合わせた小さな循環農業を営んでいる。主な働き手は42歳の息子。俺は76歳。村ではついこの間まで「若手百姓のホープ」だったのだが、腰と膝にトラブルを抱え、今は事務労働に専念している。専業農家だ。自然養鶏と言っても聞き慣れない方もいようが、要は健康でうまい卵を得るためと、肥料に使う鶏糞の自家調達が目的で、ニワトリたちを野原に放し飼いする放牧養鶏だ。夜と冬は鶏舎の中での平飼いで、1年もすれば、その年に必要な肥料がたまる。養鶏歴は40年になる。 続きを読む


新年メッセージ

政府や社会を動かすのは、
いつの時代も青年の情熱と行動力です

日本青年団協議会会長 杉山 和義

 

 

 日頃より、自主、平和、民主的な社会づくりをめざし奮闘される皆様の取り組みに、心から敬意を表し、全国の青年団を代表し、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 2025年は、日本にとって極めて重要な一年でした。被爆・戦後80年という節目の年を迎え、私たちは先の戦争の悲劇と平和の尊さを改めて胸に刻みました。しかし、国際情勢は緊迫の度を増し、ウクライナやガザ地区での争いは未だ終わりが見えません。このような不安定な時代だからこそ、核兵器のない平和な世界の実現に向けた運動を、私たちはさらに前進させていかなければなりません。 続きを読む


新年メッセージ

再生産可能となる直接支払などの実現に向けて
粘り強く運動展開する

北海道農民連盟委員長 中原 浩一

 

 

 新年あけましておめでとうございます。令和8年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
 さて、昨年の本道農業を振り返りますと、1~3月期は暖冬傾向にありましたが、2月には十勝地方において短期間に120cmを超える記録的大雪を観測し、6~7月にかけての高温・干ばつ、9月には北海道で初めてとなる線状降水帯の発生によって集中豪雨に見舞われるなど、温暖化の影響は各地で農産物の品質・収量の低下のほか、農地の損失等を及ぼしました。 続きを読む


八重山の最前線から

【宮古島】島民の暮らしを置き去りにする「国民保護」

国民保護法が示す〝帰れない可能性〟

宮古島市議会議員 下地 あかね

 

 

 台湾有事がささやかれる中、宮古・八重山諸島の住民は「島外避難」との方針が当然のように語られている。宮古島市の住民5万5千人も例外ではなく、学区ごとに九州方面へ分散避難する計画が示されている。しかし、その想定は本当に地域の安全と尊厳を守るものなのか。行政が当然の前提のように進めれば進めるほど、憤りよりも先に、乾いた虚無感が押し寄せる。 続きを読む


八重山の最前線から

   対中国戦争準備が進む南西諸島から

危機を演出する日本の「南西シフト」

石垣市議会議員 花谷 史郎

 

 

 日本政府が中国を名指しして軍事的な懸念事項とし、防衛政策の喫緊の課題として進める「南西シフト」は、南西諸島における自衛隊配備を指します。特に、行政区域内に尖閣諸島を含み、台湾にも近接する石垣島や与那国島の駐屯地は、この防衛ラインの最重要拠点と位置づけられています。 続きを読む


「沖縄を平和のハブに」が3回目のシンポ開催

高市発言で危機的な日中関係の打開へ

 「沖縄を平和のハブとする東アジア対話交流PROJECT」のシンポジウムが11月22日、那覇市で開催され、約100人が参加した。主催は同実行委員会で沖縄県、連合沖縄、沖縄タイムス社、琉球新報社が後援した。この取り組みは2022年に始まり、今回は3回目。 続きを読む


院内集会「アメリカ兵の性暴力を終わらせたい!!─女性たちの連帯─」に参加して

「なかったこと」にする大きな力に抗う

お茶の水女子大学大学院博士後期課程1年 唐井 梓

 

 

 2025年10月30日木曜日、夕方の衆議院第二議員会館の多目的会議室には、沖縄、そして全国から「性暴力を許さない」という強い意志を持つひとびとが集まっていた。「アメリカ兵の性暴力を終わらせたい!!─女性たちの連帯―」と題された院内集会会場は、繰り返される暴力に対する深い憤りと、だからこそ声を上げ続けるという揺るぎないエナジー、確かな紐帯をつくりあげることへの熱意に包まれていた。 続きを読む


新春座談会 戦争の足音高まる沖縄

女性パワーで先頭に立つ

話し手 髙良さちか 参議院議員   
話し手 幸喜 愛 沖縄県議会議員
聞き手 山内末子 沖縄県議会議員

 

山内末子県議会議員 新年おめでとうございます。
 昨年は戦後80年という大きな節目の年でした。高市首相の「台湾有事は日本存立危機事態」発言などもあり、日中関係は一気に危機的状況です。
 日本を再び戦場にしない、とりわけ沖縄の現状はもはや戦争の足音がたいへん強くなりつつあることに大きな危機感を持っています。沖縄戦を振り返り再びあのような惨劇を繰り返してはならない。そういう思いで議員として活動してきたかと思います。県民生活の危機も引き続き厳しい状況が進んでいます。 続きを読む



日本は日中関係で誠意ある態度を

高市政権が続く限り国民は不幸になる

元自民党副総裁 山崎 拓 さんに聞く

 

 

 

高市首相はオーバーランを認めるべき

 高市首相の、「台湾有事は(わが国の)存立危機事態」発言はオーバーラン的な発言です。歴代政権はこの問題については曖昧政策をとってきたわけですね。アメリカもそうなんですよ。それをはっきり言ってしまった。 続きを読む


日中4文書が両国関係のキーワード

高市首相は間違いを正すべき

東アジア共同体研究所理事長、元内閣総理大臣 鳩山 由紀夫

 

 

 

批判の中で80周年式典に参加

 中国・北京で9月3日に開かれた「中国人民抗日戦争勝利及び世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典」に出席してまいりました。行く際には国内から批判を受けるであろうことは覚悟して出席しましたし、実際、帰国後にさまざまなご意見を頂きました。 続きを読む