「もの言えぬ」時代を再来させてはいけない
ジャーナリスト 吉田 敏浩

国民監視と戦争体制づくり
今年2月8日の衆議院選挙で、自民党は「高市ブーム」に乗って大勝し、衆議院の全議席の3分の2を占める316議席を得た。増長した高市早苗首相は独善的な政権運営をエスカレートさせ、「スパイ防止法」制定に向けた危うい動きも加速している。 続きを読む
ジャーナリスト 吉田 敏浩

今年2月8日の衆議院選挙で、自民党は「高市ブーム」に乗って大勝し、衆議院の全議席の3分の2を占める316議席を得た。増長した高市早苗首相は独善的な政権運営をエスカレートさせ、「スパイ防止法」制定に向けた危うい動きも加速している。 続きを読む
クルドヘイト対策弁護団 金 英功 弁護士に聞く
埼玉県川口市や蕨市周辺で、クルド人住民を標的とした排外主義的な動きが激化している。SNS上の誹謗中傷から始まり、街頭でのヘイトデモ、さらには日常生活への物理的な攻撃へとエスカレートする事態に対し、一石を投じたのが2024年11月21日にさいたま地裁が決定したヘイトデモ差し止めの仮処分だ。蕨市で唯一の弁護士として、この裁判を主導する金英功弁護士は、在日コリアンという自らの出自を背景に、マジョリティー社会が抱える「排除の論理」に警鐘を鳴らす。現場で何が起きているのか、そして既存の法律が抱える「壁」とは何か。金弁護士に詳細を伺った。(聞き手 編集部・伊礼悠花)

金 英功(キム ヨンゴン)弁護士
1988年埼玉県生まれ。朝鮮大学校、成蹊大学法科大学院を経て、2015年弁護士登録。埼玉弁護士会人権擁護委員会の副委員長、在日本朝鮮人人権協会とNPO法人ウリハッキョで理事をつとめる。わらび中央法律事務所代表。
部落解放同盟中央執行委員長 西島 藤彦
昨年の参議院選挙では、衆議院に続いて「裏金問題」や統一教会との癒着などに批判が集中し、与党の過半数割れという結果となりました。その後、石破政権が退陣し、高市政権が発足しましたが、公明党が連立から離脱し、新たに日本維新の会との連立合意のもと、これまで以上に「戦争をする国」づくりがすすめられています。とくに、軍事費のGDP(国内総生産)比2%目標を前倒しで実施し、殺傷能力のある兵器の輸出のための規制緩和や「国家情報局」の新設と「スパイ防止法」の制定など、軍事大国化にむけた反動政策が強行されようとしています。 続きを読む
7月23~24日、青森市で開かれた全国知事会議は「青森宣言」を全会一致で採択した。23日には、「外国人の受入と多文化共生社会実現に向けた提言」も発表した。そこでは「排他主義、排外主義を否定し、多文化共生社会を目指す我々47人の知事がこの場に集い、対話の中で日本の未来を拓くに相応しい舞台となった」と、排外主義を否定し多文化共生社会をめざす方向を鮮明にした。さらに、「誰一人として置き去りにしない」「平和的で協調的な社会」「真の地方創生の実現」を唱えた。
「日本人ファースト」などと唱える政党すら登場し、参院選でも一定の支持を集めるほど、日本社会は行き詰まって、打開が求められている。ある知事は「参院選結果を受けた全国知事会の思い」だと述べている。「日本を変える! 政治を変える!」うえで、この全国知事会会議の宣言や提言は支持でき、大いに広げたい動きである。(編集部) 続きを読む
東京朝鮮人強制連行真相調査団代表 西澤 清

1923年9月1日の関東大震災時の「在日朝鮮人大虐殺」は、日本人民衆が同じ町や村に住む在日朝鮮人を6000人も虐殺した国際犯罪であり歴史上特筆される事件である。
そして、敗戦・植民地解放から80年過ぎた今でも、国は責任を認めず、虐殺を行った民衆責任も十分に糾弾されていない。日本の街ではヘイトスピーチをまき散らしながらデモをする集団があり、「日本人ファースト」をスローガンにした政党が国政選挙で多数の票を獲得する体たらくである。 続きを読む
長野県上田市議会議員 石合 祐太(松代大本営追悼碑を守る会幹事)

私は、松代大本営追悼碑を守る会(会長=表秀孝・長野大学名誉教授、以下「追悼碑を守る会」という)に参画して活動をしている。この会は1995年8月に象山地下壕入り口に「松代大本営朝鮮人犠牲者追悼平和祈念碑」を建立して、碑の管理や地下壕見学者の案内、工事の真相調査などの活動をしている。 続きを読む
Circle of Friends実行委員会/河原 弥生さん、小橋川 共仁さんに聞く

河原さん(右)と小橋川さん
河原弥生さん(以下、河原)
「Circle of Friends実行委員会」は、東アジア共同体研究所の委託を受け、YouTube動画「UIチャンネル 沖縄編」を制作しています。外交・安全保障、経済、文化、環境などをテーマに沖縄が抱えるさまざまな問題を発信し、沖縄の現状についてより深い理解を促すことを目的としています。 続きを読む
仲里 利信 さん(元沖縄県議会議長・自民党、元衆議院議員)
に聞く

西田昌司参議院議員は5月3日、沖縄で行われた改憲シンポジウムで「ひめゆりの塔の展示は歴史を書き換えている」と主張した。これは意識的な発言で、絶対に許せません。「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝が2007年の教科書検定のときにも同じようなことを言っていましたね。 続きを読む
提出者・山内末子県議の談話

沖縄戦をゆがめ、県民の尊厳をないがしろにし、平和希求への不断の努力に背を向けた西田発言に、県民の代表である県議会は満身の怒りをこめて抗議決議書を可決しました。 続きを読む
自民党の西田昌司参議院議員による「沖縄戦をゆがめ県民の尊厳を踏みにじる」発言への強い怒りが沖縄を覆う。
県議会は16日夜、自民党に西田議員への厳格な処分と党として沖縄戦への認識を示すことなどを求める抗議決議を、自民党も含む賛成多数で可決した。ひめゆりの塔所在地で沖縄戦終焉の地となった糸満市議会は、「沖縄戦の教訓を受け継ぎ、次の世代に伝えていくことを高らかに宣言する」と満場一致で決議した。 続きを読む


熊本県荒尾市のお寺
80年前に終わった戦争中、朝鮮半島や中国から日本の炭鉱などに強制動員され、過酷な労働や事故で亡くなった人びとを悼む合同慰霊祭が4月12日、旧三井三池炭鉱があった熊本県荒尾市の正法寺で行われた。1972年から毎年開催され今年で54回目。
慰霊祭では40人ほどの参加者で、読経の後、浅田敏彦荒尾市長、中国の福岡副総領事、在日本朝鮮人総聯合会の青年同盟委員長(熊本県委員長代理)、在日本大韓民国民団熊本県団長、華僑華人総会代表たちが焼香、来賓あいさつした。一様に54回目という長きにわたって慰霊祭が行われてきたことに対する感謝の気持ちが表明された。浅田市長は「不幸な歴史を繰り返さないよう、平和への取り組みに力を入れる」と、成岩副総領事は「追悼するのは憎しみを持ち続けるためではなく、歴史から教訓を学び、より良い未来を切り開くためだ」と語った。 続きを読む

相模湖・ダム建設殉職者合同追悼会事務局
相模湖・ダムの歴史を記録する会 代表 橋本 登志子
相模ダムは1938年に神奈川県議会で可決し、47年に完成しました。背景には、戦時下における軍需産業の拡大に伴う電力不足があり、安価な電力供給で軍需産業を誘致し財政再建や、工業用水の確保がダム建設の目的でした。
先祖代々の土地が湖底に沈むことを知った集落の住民らは、土地を残せるよう求める反対運動を展開しました。しかし、「時局柄重大性ある」事業という理由から山梨県側を含めた136戸の家々が湖底に沈みました。立ち退きを余儀なくされた人々は県内の海老名市、東京の日野村や八王子などに分散移住しなければなりませんでした。 続きを読む

林 安沢

三菱重工本社前での抗議要請行動
朝鮮女子勤労挺身隊とは、アジア太平洋戦争末期の深刻な労働力不足を補うために、日本が植民地支配をしていた朝鮮半島から、小学校(国民学校)卒業間近の生徒などを「噓と脅迫」の勧誘で集め、日本に連行された朝鮮の女の子たちです。今で言えば中学生ぐらいの女の子たちです。日本の一流企業で大企業の三菱重工の「日本に行けば女学校で学べる」「お金を稼げて親孝行ができる」「ご飯を腹いっぱい食べられる」などの噓を信じて応募しましたが、約束(労働契約)は何一つ守られませんでした。 続きを読む
和歌山県議会議員 藤本 眞利子(広範な国民連合全国世話人)

ご存じない方もおられると思います。1963年5月に埼玉県狭山市で発生した女子高生が殺害された狭山事件で犯人として逮捕され、無期懲役刑に服した石川一雄さんです。