課題・言葉一覧

食料農業 ■ 「いまこそ日本の食と農を守ろう緊急集会」(6月5日/国会内)

水路壊れても修復する人がいない

宮永 均・JAはだの組合長

 

 神奈川県秦野市の農業協同組合運営をしている宮永と申します。食料安全保障としての自給率向上が第一級の課題ですが、これは今に始まったものではないわけであります。
 いま都市部現場では、とにかく売る米がないという状況に陥っております。本当に、私どもが農業協同組合を運営する上でも、ファーマーズマーケットを運営する上でも、本当に困っております。 続きを読む


食料農業 ■ 「いまこそ日本の食と農を守ろう緊急集会」(6月5日/国会内)

有史以来の命の大危機なんだ

菅野 芳秀・「令和の百姓一揆」代表

 

 今日はたくさんの意見が出まして、一つひとつとても大切な意見です。それを皆さま方が本当に真剣にお聞きになって、心に刻み、わが里に帰った時にはこれをやろう、あれをやろうというふうな形でお聞きになっていたと思いますので、私があえてまとめる必要はないと思います。
 ただ私は、山形県置賜地方の米穀地帯のど真ん中にいる百姓の一人として、文字面の危機じゃなくて、本当に危機なんだと言いたいんですね。そのことをどういう言葉で伝えたらいいかということがわかんなくて、ずっと考えています。 続きを読む


食料農業 ■ 「いまこそ日本の食と農を守ろう緊急集会」(6月5日/国会内)

未来のために命懸けで農業を守る

主義主張超え、やってやって、やりまくろう

 

 「いまこそ日本の食と農を守ろう緊急集会」が6月5日午後、国会内で開かれた。「令和の百姓一揆」実行委員会、「日本の種子を守る会」「JA有志連合」が共催したもの。農家と消費者とが連携して農家への所得補償を何としても実現し、国内の米作りを守ろうと思いを共有した。集会スローガンは「米不足を解消しよう、減反を見直せ!! 輸入米は安全なのか、食べものは国産で!! 農家に欧米並みの所得補償を!!」の3本。 続きを読む


食料農業 ■ 「小泉劇場」は農協つぶしの売国政治

コメ農家支援を急がないと間に合わない

東京大学特任教授 鈴木 宣弘

 

 

 「令和の米騒動」が収まらない。小泉農水大臣が登場し、備蓄米によるコメの「価格破壊」が、スピード感を演出しつつ、強引に、特定の大手業者を優遇する形で断行されている。さらには輸入米の早期投入も行い、市場を「じゃぶじゃぶ」にすると意気込んでいる。この機動力を国民は評価しているが、「小泉劇場」に惑わされていないか。
 米騒動の根本原因は「減反し過ぎと稲作農家の疲弊」にある。それを放置して流通悪玉論や農協悪玉論が展開され、米国からの輸入米への市場開放や農協組織の外資への差し出しにつなげるストーリーが危惧される。 続きを読む


主張 ■ 『日本の進路』編集部

侵略と植民地支配の歴史を総括し
「日中韓連携」アジアに生きる日本へ

 日本敗戦80年の8月15日が目前となった。
 トランプのアメリカは、覇権維持をねらって中国抑え込みに躍起だが「対米依存」の日本を突き放してもいる。ところが石破政権は「交渉」に明け暮れる。
 わが国は、「対米依存脱却」を明確にしない限り譲歩を迫られるだけだ。
 近隣諸国、中国、韓国などと共に「アジアに平和に生きる」道を選択する時だ。そのためには日本の過去の侵略、植民地支配の歴史の清算が不可欠である。 続きを読む


長野・松代大本営に関わる活動から

歴史修正主義に抗い歴史の真実をつなぐ

長野県上田市議会議員 石合 祐太(松代大本営追悼碑を守る会幹事)

 

 

 私は、松代大本営追悼碑を守る会(会長=表秀孝・長野大学名誉教授、以下「追悼碑を守る会」という)に参画して活動をしている。この会は1995年8月に象山地下壕入り口に「松代大本営朝鮮人犠牲者追悼平和祈念碑」を建立して、碑の管理や地下壕見学者の案内、工事の真相調査などの活動をしている。 続きを読む


動画・UIチャンネル 沖縄編「6・23慰霊の日」特集に取り組んで

 松代大本営から見える「加害」の責任と構造的差別

沖縄―長野結び、希望見いだす

Circle of Friends実行委員会/河原 弥生さん、小橋川 共仁さんに聞く

河原さん(右)と小橋川さん

 

「慰霊の日」へ番組制作

河原弥生さん(以下、河原)
 「Circle of Friends実行委員会」は、東アジア共同体研究所の委託を受け、YouTube動画「UIチャンネル 沖縄編」を制作しています。外交・安全保障、経済、文化、環境などをテーマに沖縄が抱えるさまざまな問題を発信し、沖縄の現状についてより深い理解を促すことを目的としています。 続きを読む


南西諸島「住民避難計画」とシリコンアイランド九州構想

「安全」と「発展」が真に調和する社会に

戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク共同代表 海北由希子

 2022年12月16日の閣議決定以降、「安保3文書」に基づいた軍拡が九州・沖縄・西日本でものすごい勢いで進められている。
 日本の西端に位置し、東アジアの重要な地政学的ポイントと接している九州・沖縄は、日本の防衛の最前線として自衛隊の配置や演習の場として注目されてきた。福岡の築城基地の滑走路延長と米軍基地化、佐賀の新基地建設とオスプレイ配備計画、鹿児島や大分の弾薬庫新増設など、広域的に同時進行で軍拡が進められている。 続きを読む


敗戦80年 平岡 敬

 「核のない世界」をめざして

世論を作り民衆の力で国を動かす、そういう時代だ

元広島市長の平岡 敬さんに聞く

 

 

 昨年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞しました。大変有意義なことです。田中さんの受賞演説は自らの被爆体験、核兵器廃絶に向けたさまざまな運動など、素晴らしかったと思います。ただ、アメリカの原爆投下の責任について一言触れてほしかった。米国が「原爆投下は間違いだった」と言えば、どの国も核兵器を使えない。それを言わせなければなりません。米国の原爆神話をどう粉砕するかが、被爆80年の大きな課題だと思います。 続きを読む


地域からの報告

 大牟田で「令和の百姓一揆」に連携

農民と消費者の相互理解を促進

 シンポジウム「みんなで語ろう『食と農の今を考える』」を福岡県大牟田市で4月19日、市民団体「いちのたんぼの会」と広範な国民連合・大牟田地区懇談会の共催で開催しました。110人を超える人たちが参加。この課題での関心の高まりを実感しました。3人の県議会議員をはじめ多くの自治体議員の方々も参加していただき、有明海を渡って長崎県島原市から駆け付けてくださった方もおられました。 続きを読む


食料自給議員連盟 地方から声を上げる

 鈴木宣弘顧問の問題提起

米国依存から脱却して、独立国として世界の中でどう生きていくのか

 

 食料自給の確立を求める自治体議員連盟は4月28日、オンラインでの学習検討会を開催した。約50人の自治体議員などの参加で、顧問を務める鈴木宣弘東京大学名誉教授から報告提起を受けて活発に質疑・討論が行われた。議員連盟としての取り組みで、①基本計画や米国の要求に対して、それぞれの6月議会で意見書採択など取り組みを進めること、②3月30日の「令和の百姓一揆」の成功を引き継ぎ各地で農民と消費者との連携促進を取り組むこと――などを確認した。以下、鈴木宣弘顧問の問題提起の概要を紹介する。 続きを読む


日中不再戦 ■ 訪中報告 春口 あかね

「知る」「感じる」「伝える」、これが私たちの責任

春口 あかね(筑紫野市議)

 私は昨年に次ぐ訪問だったが、たった1年で改めて中国の急速な発展に目を見張らされた。
 同時に、とくにハルビンで出会った青年たちの「歴史をしっかり学んでください。そして、二度と戦争をしないよう、私たちの世代で友好を築きましょう」とのメッセージを重く受け止め、日中双方が共に平和を追求し、さらに繁栄を共有していくための一歩を踏み出したい。
 以下、報告します。 続きを読む


日中不再戦 ■ 訪中報告

友好交流を進める九州自治体議員の会第2次訪中団

牧瀬あきこ(鳥栖市議)春口あかね(筑紫野市議)

帰国機中感想対話

左・春口あかねさん、右・牧瀬あきこさん

 日中不再戦・友好交流を進める九州自治体議員の会(準)は、原竹岩海・福岡県議を団長に10人の団で4月21日~26日、中国を訪問した。北京、ハルビン、瀋陽の各都市を訪問して各方面の方々と意見交換、交流し、また、日本軍の中国東北部(旧満州)での侵略の実相を見聞し歴史に学んだ。日中不再戦・友好交流の旅だった。 続きを読む


広範な国民連合全国世話人会議での発言

若者を先頭に、東アジアで二度と戦争をさせない政治めざして

広範な国民連合 代表世話人 羽場 久美子(青山学院大学名誉教授)

 

 皆さんこんにちは。三つのことについてお話ししたいと思います。
 今年は、日清戦争130年、日露戦争120年、昭和100年、敗戦80周年です。二度と大陸と戦争をしない、ということを誓いたいと思います。
 国連は創設80周年の記念すべき年です。国連では、原爆投下80周年に核廃絶に向け国際会議なども積極的に取り組まれています。私も4月末、その国際会議に行ってまいりました。 続きを読む