課題・言葉一覧

令和の百姓一揆 3

いま気づかなければ!

宮城県大崎市議会議員 小沢 和悦

小沢 和悦-食料自給確立自治体議員連盟(先頭右が筆者)

危機感共有の歴史的一日

 令和の百姓一揆実行委員会が呼びかけた「令和の百姓一揆」は集会への参加者数3200人、デモ参加者数はトラクター30台と沿道参加者を含め4500人超という首都東京の都心で繰り広げられた壮大な規模の行動となり、「食料自給確立をめざす地方議員連盟」の横断幕のもと参加させていただいた私は大きな感動を受けました。1970年代~80年代の農協主体の「日当動員」の米価闘争と違って、「令和の百姓一揆」の参加者はそれぞれ旅費を負担して参加した危機感を共有する農民であり消費者です。 続きを読む


令和の百姓一揆 2

北海道での取り組み強化の決意を誓った

北海道議会 民主・道民連合農業政策推進議員連盟
会長 北口 雄幸
事務局長 木葉  淳
事務局次長 清水 敬弘

北海道議会の3人(右が筆者)

 

 3月30日、「令和の百姓一揆」が全国各地で開催された。私たち3人は、あえて東京での集会に参加した。
 都心の公道を、全国から集まった色とりどりのトラクターが次々と進んで行く光景を、都心を行き交う人々はどのように受け止めたのだろうか。時は年度末3月の最終日曜日。週が明けたら始まるであろう新生活に向け、さまざまな思いが行き来する首都東京を舞台に行われたデモ行進。「農業を守ろう」「農家を守ろう」「欧米並みの所得補償を」トラクター30台の後に続き行進をする人々が声を上げる。「のぼり旗」や「筵旗」を手に……。実行委員が用意した4500枚の「令和の百姓一揆」と記された団扇はなくなった。 続きを読む


令和の百姓一揆 1

 農家と消費者の画期的行動

農業危機突破の烽火

 

 日本農業の危機突破を呼びかけた「令和の百姓一揆」(菅野芳秀代表)が3月30日、東京と全国14カ所ほかで開催された。
 メイン会場の東京では、トラクター30台を先頭とするデモ行進に4500人が参加した。沿道で共感を寄せる人々が手を振り、声援を送る光景が多く見られたことは大きな特徴だった。
 各地でも「令和の百姓一揆」は分かっているだけでも沖縄県、山口県、熊本市、熊本県山江村人吉、福岡南筑後、福岡市、鹿児島県いちき串木野市、奈良県、北海道札幌市、岐阜県、富山県、静岡県浜松市、大分県、京都、滋賀県などでさまざま取り組まれた。 続きを読む


社会保障 ■ 地域のケアをどう支えるか?

岐路に立つ日本の社会保障と介護保険

鹿児島大学法文学部教授 伊藤 周平

 

いとう・しゅうへい 1960年生まれ。専攻は社会保障法。東京大学大学院修了。法政大学、九州大学助教授を経て、2017年より現職。著書に『社会保障入門』(ちくま新書)、『岐路に立つ日本の社会保障―ポスト・コロナに向けての法と政策』(日本評論社)など多数

 

【1】社会保障の基本は公的責任

 日本国憲法25条は、国民の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」(「生存権」といわれる)を明記し(25条1項)、同条2項で「国は、すべての生活部門について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と規定し、生存権を保障する義務を国(自治体も含む)に課している。 続きを読む


核禁条約 ■ 第3回締約国会議と高校生平和大使の取り組み

日本は『非核3原則』堅持で核禁条約へ即時加盟を

平和活動支援センター 平野 伸人 (被爆体験者訴訟の原告団相談役、全国被爆2世団体連絡協議会・特別顧問)

 

 今年3月3日(日本時間4日)、アメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれた核兵器禁止条約第3回締約国会議は、5日間の日程で署名国・批准国政府代表等が集まり、核実験による被害者支援と環境回復に向けた話し合いをおこなった。 続きを読む


日米地位協定の抜本改定をめざして 2

『日米地位協定とは何か』講演学習会(横浜市、2月22日)

国家主権を持たないことの危うさを知る

『日米地位協定とは何か』講演学習会

 「日米地位協定とは何か」第二弾、伊勢埼賢治さん講師による講演学習会が2月22日、横浜市のかながわ労働プラザ(Lプラザ)で200人を超える参加で熱気のうちに開催された。第一弾は昨年6月8日、布施祐仁さんの講演で、この時は170人(オンラインも含む)の参加だった。 続きを読む


日米地位協定の抜本改定をめざして 1

これ以上沖縄だけに頑張らせないために

慶応大学法学部学生 崎浜 空音

 

 

 

1 私の夢

 私の夢は「日米地位協定」を変えることである。そのためにまずは根本となる法を学びたい思い、沖縄から上京した。これまでの沖縄の不条理に対抗し、すべてのウチナーンチュの人権を守るためだ。
 日米地位協定を改正することは沖縄のみならず、日本の主権を守り、日本にいるすべての人の人権を守ることにつながると信じている。 続きを読む




北海道農民連盟委員長に就任して

 日本農業を支え国民の命を守る

これが北海道農民のプライドだ!

中原浩一・北海道農民連盟委員長に聞く

 

 

 

組織あってこその農民運動

 2月の第52回北海道農民連盟の総会で委員長に就任させていただきました。私は8年間書記長をやらせていただいているので、後輩に席を譲るべきだと思っていました。ただ周りから農民連盟に対する期待も大きく、私も非常に悩みましたが委員長を受けることになりました。 続きを読む


副知事退任に際して

沖縄の新しいステージとの巡り合わせだった

前沖縄県副知事 照屋 義実

 

 

 

 

県民大会で
翁長さんと出会う

 当時の那覇市長で沖縄県市長会の会長をしていた翁長雄志さんとの出会いと交流がなければ今の私はなかったと言っていいほど、巡り合わせの不思議さというのがあります。 続きを読む


主張 ■ 「令和の百姓一揆」断固支持!

農家が生活できる所得保障を要求

安心の食を安定して手にできる政治へ

『日本の進路』編集部

 

 国民の主食であるコメ価格が1年間で倍に。昔、「貧乏人は麦を食え」と言う蔵相がいたが、それすらもママならぬ国民の厳しい生活実態がある。ところが政府計画の議論で「コメ輸出拡大、前年比8倍」などという報道が躍る。「『楽しい国』とはまさか政治家にとって?」との新聞投書も。 続きを読む


敗戦80年 被爆80年を迎える長崎の若者としての思い

これからの80年のために若者が立ち上がる

MICHISHIRUBE代表・鎮西学院大学3年 大澤 新之介

 

みちしるべメンバーと筆者(右から6番目)

 今年、被爆地・長崎は被爆80年を迎えます。この節目の年に、私は長崎で平和活動を続ける若者として、戦争と核兵器の問題、そして未来への課題について考えをつづりたいと思います。 続きを読む


敗戦80年 北海道炭鉱強制連行

笹の墓標強制労働博物館を創る

NPO法人東アジア市民ネットワーク代表理事 殿平 善彦

 

 

 

 

 2024年9月28日、北海道幌加内町朱鞠内に「笹の墓標強制労働博物館」がオープンした。オープニングセレモニーには日本各地、韓国、ドイツ、オーストラリア、フランスから180人が参集した。 続きを読む