「課題・言葉」一覧

「食と農の課題を考える南筑後懇談会」での報告

私が農家をめざした理由

大牟田市議会議員 船原 基近

 

 

 

「農」への思いの原点

 私が農家をめざした理由、「農」に対する思いの原点は、農業高校である福岡県立久留米筑水高校に20年以上勤め、社会福祉科という県立高校で唯一の介護福祉士養成高校で教員をしていた時の経験でした。文部科学省から指定研究を受け、社会福祉科の生徒が農業を通して勉強したらどうかという、情操教育醸成というテーマで研究をしました。その成果として、「生物活用」という農業科目の授業を、福祉を学ぶ生徒たちと一緒に、全員必修で始めました。畑に出て野菜を栽培し、花壇作りやフラワーアレンジメントも学習しました。生き物の活用ですのでアニマルセラピーも学習しました。 続きを読む


「食と農の和はままつ」が集会(浜松市、8月22日)

 地域を耕す若者たち

県内高校・大学の活動多彩に

 

 「食と農の和はままつ」が令和の百姓一揆浜松実行委員会(藤松泰通代表)が主催し8月22日、静岡県浜松市で開かれた。集会では、地元農業高校や大学の学生らが農業に参加する学びの成果を発表した。発表に先立ち、愛知学院大学の関根佳恵教授が講演した。 続きを読む


食料自給問題

食料自給問題も気候変動も貧富の差も
打開策はただ一つ。われわれ国民が変わることだ

令和の百姓一揆浜松実行委員会代表 藤松 泰通

 

 

 去年、小泉進次郎農水大臣が備蓄米を放出し、現在まで続くコメ余りの状況とアメリカ産米の輸入枠を拡大、民間の米輸入も前年比で大幅に増えました。これは農家を疲弊させ離農を加速化し、日本の食料自給能力、そして国防力を衰退させるものです。政治家に必要な深謀遠慮も感じられず、一時的な人気取りでしかなく、実際は日本農業の未来に残る、大きな禍根を残すものでした。 続きを読む


1931年9月18日

 侵略を始めた日に不戦を誓うアクション

高市・小泉に戦争の惨禍を繰り返させない

 関東軍が95年前の1931年9月18日、中国瀋陽市郊外で南満州鉄道を爆破した柳条湖事件を契機に日本帝国主義の中国東北部への本格的な侵略が始まった。翌年の「満州国」デッチ上げ、中国大陸への侵略戦争が激化する。
 太平洋戦争が終わった8月15日だけでなく、日本が侵略を開始した日にも目を向ける平和運動「侵略を始めた日に不戦を誓おう9・18アクション」が9月18日、東京のJR新宿駅前で行われた。200人ほどの市民が集まり、繰り返してはならない加害の歴史に向き合う意義を訴え、不戦を誓った。 続きを読む


沖縄知事選を振り返って

私たちの手で「未来の沖縄像」打ち出そう

   

対談

儀保 唯(沖縄県議会議員)     
+花谷史郎(石垣市議会議員)

必要だった政策の
アップデート

花谷史郎(以下、花谷) あくまで私の周囲に限ったことですが、そこまで強く政治に関心がない友人からは、「次はデニーさんでなく、新しい人を」という声が上がっていました。日常的にある程度新聞を読んでいるような方がそういう感覚を持っていることについて、危機感を感じていました。特に石垣、宮古などではこの間、オール沖縄が推していた候補者が負けることが多かった。 続きを読む


沖縄県知事選挙を振り返って

古謝氏の勝因と玉城氏の敗因を考える

沖縄県議会議員 山内 末子

 

 

 9月13日の投開票日、午後8時の投票締め切りと同時に「古謝ゲンタ」氏の当確の速報が流れた。あまりにも早い結果に誰もが驚きと落胆を隠せなかった。選対を預かる私(選対本部事務局長)は当日午後あたりから「ゼロ打ち」ありうるとのマスコミ情報を受けつつ、逆転を信じて各方面に最後までの取り組みを指示していた。 続きを読む


日米地位協定の抜本改定へ

神奈川県知事に要請書を提出

逗子市議会議員 中西なおみ

 

 

 私たちは7月24日、「日米地位協定の抜本改定の実現を目指す要請書」を、渉外知事会の会長でもある黒岩祐治神奈川県知事に提出しました。日本の主権と地方自治を確立するために、日米地位協定の抜本的な見直しを求めるものです。要請文は、石郷岡(厚木基地爆音防止規制同盟委員長)、畑井陽子(綾瀬市議)、中西なおみ(逗子市議)、神谷扶左子(時を見つめる会)の4人で手渡し、中西逗子市議が読み上げました。参加者は20人で、県は舘野基地対策部長が対応しました。 続きを読む


9・18柳条湖事件から95年に

相模湖・ダム建設殉職者追悼式に参加して

歴史系フリーライター 小檜山 青

 昨年11月の高市首相のいわゆる「台湾有事発言」のあと、中国と日本の関係は冷え込んでしまった。中国への曲解が入り交じったとしか思えぬ報道も増え、二国間関係は冷え切ってゆくばかりに思える。
 それより以前から日本における排外意識の高まりは感じていた。しかし政治がどうあれ、歴史を変えることはできない。2026年9月18日、柳条湖事件から95年目にあたる。政治が憎悪を生み出した過去を振り返り真摯に向き合うべきではないだろうか。 続きを読む


「社会保障の確立を求める自治体議員連盟」発足に際して

社会保障の現状と今後の明るい未来のために

長崎県長与町議会議員 安部 都

 

 

 社会保障の中で、今後最も重要視されるのが介護保険制度です。突然、介護が必要な状態になった人も介護度に応じて、福祉用具の貸与やデイサービスの利用といったサービスが1割から3割で受けられることになります。これには在宅サービスや、地域密着型サービスなどさまざまな介護サービスがあります。原則40歳以上の人が保険料を負担する仕組みとなっています。 続きを読む


「社会保障の確立を求める自治体議員連盟」発足に際して

無償ケア労働が女性に偏ってきた社会

鳥取県議会議員 西村 弥子

 

 

 本年7月22・23日、全国地方議員交流研修会と対政府要請行動に、人口最少県・鳥取県の米子市より参加いたしました。本自治体議員連盟に加入したのは、第3分科会において、足立区議会の小椋修平議員、西伊豆町議会の河内ひとみ議員による事例報告と、伊藤周平先生の「公的責任で社会保障の確立を」の問題提起をお聞きし、大きく心を突き動かされたのがきっかけです。寄稿の機会をお与えいただき、深く感謝申し上げます。 続きを読む


社会保障の確立を求める自治体議員連盟

社会保障の確立を求める自治体議員連盟

設立の呼びかけ

 『社会保障の確立を求める議員連盟』の目的は、国民がひとしく不安なく、かつ平和に生きられる社会保障制度を構築するため、現在の社会保障制度及び税制を根本的に直すことです。それは憲法25 条に掲げる「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」及び「国がそれを保証する義務」との要請を文字通り実現させることです。 続きを読む


令和の米騒動から2年

農業があることの最大の価値は
「人間の限界を知ること」だ

新潟県上越市 星の谷ファーム農場代表 天明 伸浩

 今年の夏も暑い夏でした。新潟でも35℃近くまで上昇して、熱中症警戒アラートが発出する日がありました。そんな中でも、草刈り機をしょって棚田の畦草を刈っています。ほぼ毎日、午前中はずっと、夕方も4時ごろから日暮れ近くまでは畦と向き合っています。 続きを読む


「非核三原則」見直しを許さない

核兵器は絶対悪だ!

長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会議長 川副 忠子

 

 

 小泉防衛大臣が「核兵器について触れざるを得ない」と発言していますが、とんでもないことです。
 今、世界の核弾頭数は増えています。ヨーロッパではフランスが核弾頭数を増やすことを決めました。フィンランドが自国への核持ち込みを認めました。このような世界の状況の中で、日本も「あらゆる政策をタブーなしで議論しなければならない」と小泉氏は語っています。 続きを読む


『国家が戦争に向かうとき』を刊行して

危機感の共有をひしひしと感じる

東京大学大学院総合文化研究科学術研究員 田中 駿介

 

 

 

 

国家が戦争に向かうとき

もくじ
まえがきに代えて 昭和維新と令和維新
第1章 高市政権と日本社会の空気感
第2章 昭和10年代へ回帰する日本政治
第3章 思想なき国家
第4章 マルクスと日本人
第5章 戦後民主主義と天皇
第6章 民主主義の行方
第7章 日本が目指すべき場所
あとがき

 

 『国家が戦争に向かうとき』を刊行してから、予想していた以上に反響を受けていることに驚いている(おかげさまで、三刷が決まったそうです)。それと同時に、この本で取り上げた問題に対する危機感が、それだけ広く共有されていることをひしひしと感じざるを得ない。
 先日、本の刊行に関連して北海道新聞の取材を受けた。「戦禍の記憶を未来に生かすには」というテーマで、いわゆる「8月ジャーナリズム」に属する、終戦の日に合わせた特集記事だった。 続きを読む