改めて問われる植民地支配と国家・民衆の責任

9・1「関東大震災朝鮮人虐殺96周年犠牲者追悼会」に寄せて

東京朝鮮人強制連行真相調査団
代表 西澤 清(広範な国民連合全国代表世話人)

 東京都墨田区の都立横網町公園には、96年前の関東大震災時に東京の街中で在日朝鮮人数千人が日本人の自警団によって虐殺されたことを悼む追悼碑がある。9月1日、追悼碑の前で二つの追悼会が行われた。午前中には日朝協会の主催する追悼会が行われた。午後1時から、朝鮮総聯東京都本部と東京朝鮮人強制連行真相調査団が主催、フォーラム平和・人権・環境が後援する「関東大震災朝鮮人虐殺96周年追悼のつどい」が行われ、「広範な国民連合」はこの集会に賛同団体として参加した。 “改めて問われる植民地支配と国家・民衆の責任” の続きを読む

内外で重大な危機に直面した日本、打開の道は

広範な国民連合第24回全国総会の課題

『日本の進路』編集部

 国際情勢の激変でわが国は重大な困難に直面した。安倍政権は危険な道に踏み込んだが、野党は対抗できていない。広範な国民連合第24回全国総会では、安倍政権を打倒し平和と国民生活の危機を打開する展望が問われる。読者・友人の皆さんの討論への積極参加を希望する。 “内外で重大な危機に直面した日本、打開の道は” の続きを読む

最悪の日韓関係■打開を考える [2]

[声明] 韓国は「敵」なのか

 日韓関係の悪化を憂慮する日本の有志らによる声明「韓国は『敵』なのか」が7月25日、インターネット上で公開された。立教大学教員の石坂浩一氏、恵泉女学園大学名誉教授の内海愛子氏、弁護士の内田雅敏氏、共同通信客員論説委員の岡田充氏、雑誌「世界」元編集長の岡本厚氏、一橋大学名誉教授の田中宏氏、東京大学名誉教授の和田春樹氏の世話人7人をはじめ77人が、声明への賛同を呼びかけている。賛同者は30日8時現在で3274人に上る。アピール署名人は8月15日現在で8404人。
 「世話人一同」のホームページによると、この声明に応答する形で、韓国の元首相、元国会議員、知識人、ジャーナリストら67人による声明「韓日関係の危機を乗り越え東アジアの平和へ!」が、8月12日に公表された。その最後には、〈日本国民は令和の時代を平和の時代へと築き上げていくことを熱望しているものと、われわれは信じている。安倍政権が新時代を隣国との敵対で幕開けするのであれば、日本国民の期待を打ち捨てることになり、世界を大いに失望させるだろう。われわれは去る7月28日に発表された日本の知識人75人の声明「韓国は『敵』なのか」に共感し、日本政府もその問いに正面から答えるよう期待するものである。われわれは新しい時代を敵対と対決で迎えることがあっては、決してならないだろう。〉と記されている。編集部

はじめに

 私たちは、7月初め、日本政府が表明した、韓国に対する輸出規制に反対し、即時撤回を求めるものです。半導体製造が韓国経済にとってもつ重要な意義を思えば、この措置が韓国経済に致命的な打撃をあたえかねない、敵対的な行為であることは明らかです。 “最悪の日韓関係■打開を考える [2]” の続きを読む

最悪の日韓関係 ■ 打開を考える [1]

日韓関係は1965年の国交正常化以来の「最悪」と言われる状況となっている。「アジアの共生」へ、隣国と永遠に敵対してわが国がやっていけるはずがない。打開のための真剣な努力が求められる。マスコミ報道に登場した識者の見解と、知識人を中心とした「韓国は『敵』なのか」の緊急アピールを紹介する(アピール署名人は8月15日現在で8404人に上る)。編集部

元外務省国際情報局長 孫崎 享

韓国に対する〝経済報復〟という安倍政権の強硬策は、徴用工問題の解決が目的ではない。政権浮揚のために、世論の反韓感情をあおる手段として徴用工問題を利用しただけです。それは、参院選の直前に半導体素材の輸出規制を打ち出したことからも明らかでしょう。 “最悪の日韓関係 ■ 打開を考える [1]” の続きを読む

第16回全国地方議員交流研修会 概要報告

2019・8・17-19 in九州・熊本

全体会

◆8月17日午後2時から熊本市青年会館ホールで全体会が始まった

冒頭、現地実行委員会の岩田智子熊本県議から歓迎の挨拶があった後、司会を現地熊本の猿渡美智子菊池市議、沖縄の玉城健一郎宜野湾市議が務めて始まった。

まず、全国実行委員会代表の中村進一三重県議が主催者として挨拶した。 第16回全国地方議員交流研修会 概要報告” の続きを読む

書籍紹介■ 『命をつなぐ政治を求めて』

嘉田由紀子 著 風媒社刊 定価(本体1800円+税)

由良 隆(自営業者、広範な国民連合・京都会員)

私の古い友人である嘉田由紀子さん(前滋賀県知事)が滋賀県政の政策形成過程を振り返って、現在の問題意識をつづった本を最近出版した。非常に興味深い内容なので、ぜひご一読を願って紹介したい。

嘉田・滋賀県政の誕生

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報告■広範な国民連合第3回全国世話人会議

米中激突の世界、対米従属体制は完全に限界

自主・平和、アジアの共生へ壮大な戦線形成をめざす

広範な国民連合全国事務局

広範な国民連合は第3回全国世話人会議を6月15日、東京で開催した。会議は、前回、昨年11月以来の全国での活動を報告し合い前進を確認するとともに、今年11月に福岡市で開催する第24回全国総会へ向けて方向を定め、意志を統一することが課題だった。会議は、その役割を果たし確信と結束を固めるものとなった。 “報告■広範な国民連合第3回全国世話人会議” の続きを読む

米中激突の国際情勢とわが国の進路

以下は、広範な国民連合「第3回全国世話人会議への報告と提案」の中の、「激動の国際情勢見通し、展望」の部分に議論を踏まえて若干加筆したものである。今日の情勢をより深く歴史的に評価するうえで重要と考え編集部の責任で紹介する。

衰退したアメリカは、新興する中国を軍事力を使ってでも抑え込みドルと覇権を維持しようと画策し、世界を破局の瀬戸際に追い込みかねない。世界の国々は小国も大国も「アメリカ第一主義」の世界支配に反発を強め、アメリカの戦後世界支配に代わる新しい時代が近づいている。 “米中激突の国際情勢とわが国の進路” の続きを読む

第16回全国地方議員交流研修会【案内】

「第16回全国地方議員交流研修会」の開催が決まりました。

概要は以下の通りです。

日時 2019年8月17日(土)~19日(月)
※19日はオプショナル現地視察 被災地/水俣
会場 熊本市総合体育館・青年会館
(熊本市中央区出水2-7-1)
17日日程 17日(土)午後1時30分(開場) 午後2時開会
★記念講演
 沖縄県知事 玉城デニーさん
 「沖縄県が皆さんに訴えたいこと」(仮題)
★他
18日日程 ★分科会
19日日程 ◆現地視察  熊本地震被災地のいま/水俣の現状と課題

詳しくは、チラシ(画像クリックでPDFが開きます)をご覧ください。
参加希望者は、参加申込書(PDF)に記入の上、FAX若しくは郵送にて事務局までお送りください。

国連の「小農と農村で働く人びとに関する権利宣言」について

農業の大規模化、企業化から、家族農業を重視する政策へ

関根 佳恵 愛知学院大学准教授 に聞く

2018年12月の国連総会は、米英が反対し、日本が棄権する中で、「小農と農村で働く人びとに関する権利 国連宣言」を圧倒的多数の賛成で採択した。
13年に国連の世界食料保障委員会(CFS)がまとめた報告書「食料保障のための小規模農業への投資」の作成に参加し、国連食糧農業機関(FAO)の客員研究員を務めた愛知学院大学准教授の関根佳恵さんに、こうした大転換の背景と現状を聞いた。 “国連の「小農と農村で働く人びとに関する権利宣言」について” の続きを読む

力関係の差異へ無頓着の危うさ

書評井手英策 編『リベラルは死なない 将来不安を解決する設計図』

ジャーナリスト 竹信三恵子

少子高齢化の進展にもかかわらず財政難の中で社会保障は行き詰まり、中間層の地盤沈下によって、「低所得層への救済」どころではないという空気も強まっている。そうした中で、「大きな政府」による国民の安心を目指してきたリベラルは、どうすればいいのか。本書は、その対策として、広く薄く負担する消費増税を通じ、中間層も含めた幅広い層に基礎的な公共サービスを手厚く保障する政策を提案する。合言葉は、「みんながみんなのために」。ただ、そこで湧いてくる疑問は、「みんな」とはだれのことか、ということだ。 “力関係の差異へ無頓着の危うさ” の続きを読む