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[新春メッセージ]玉城 デニー

民主主義・平和・人権・地方自治の重大局面を迎えて

沖縄県知事 玉城 デニー

 ハイサイグスーヨーイイソーグワチデービル
 新年明けましておめでとうございます。
 自主・平和・民主のための広範な国民連合に集う皆様には日々のたゆまぬ御活躍とご努力に対し深く敬意を表しますとともに、沖縄における諸課題へのご理解と私どもへの温かいお力添えを賜りまして、心から御礼を申し上げる次第です。
 さて、皆様からの多大なご尽力をいただき、沖縄県知事選挙の二期目の当選から1年3ヶ月が経ちました。昨年はコロナ禍からの経済・観光の回復、離島への行政視察、そして、訪米、訪中、訪台、国連での人権理事会での口頭声明等、沖縄県の現状について内外へ向けて発信してきました。
 一昨年の復帰50年の節目には「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を発表し、恒久平和への決意を新たにいたしました。「誰ひとり取り残さない」「新時代沖縄の、さらに先へ」「誇りある平和で豊かな沖縄らしい社会の実現」等を柱に県政運営を行っております。
 しかし今、沖縄県における民主主義・平和・人権・地方自治などの問題にとって重大な局面を迎えております。
 先般、国が提起した代執行訴訟においては、民主主義の理念からも「対話による解決」と、「辺野古が唯一とすることには、必要性・合理性」がないこと、辺野古新基地建設に反対する多くの県民の民意が「公益」とされなければならないこと、そして、辺野古新基地建設問題の解決の道を、対話によって探るために、お互いに歩み寄ることが最善の方法であることを訴えました。
 私は、安心・安全で幸福を実感できる沖縄を創造するためには、軍事力による抑止に過度に偏らず、「万国津梁の精神」「命どぅ宝」などウチナーンチュのアイデンティティーをもとに、アジア太平洋地域の緊張緩和と信頼醸成に繫がる取り組みを実施し、今後も国連を含む国際社会へ沖縄からメッセージを発信する必要があると考えます。国際交流・経済交流等の平和構築に貢献するためにも沖縄ならではの地域外交を積極的に推進して参ります。
 また、「ぬちどぅ宝~命を大切にする魂」を未来の世代へつなげ、世界中から戦争の恐怖を一日も早く取り除くことができるように、「対話と共存」を求め、平和的な外交、対話による緊張緩和と信頼関係の構築が不可欠であると訴えてまいります。
 今こそ、世界中の人々がそれぞれの立場や互いの違いを認め合い、協力し信頼し合うことで、心穏やかで真に豊かな生活を送ることができるよう、あらゆる場面で繫がっていくこと、「命の絆」が大切だと思います。
 最後に、皆さんが健康で笑顔に日々を過ごされ、それぞれの場所や地域から、これからの未来について自分たちで考え、行動し、立ち上がり、共に歩んでいかれること祈念いたします。
 マジュン、チバラナ、ヤーサイ~一緒に頑張って行きましょう。
 イッペー、ニフェーデービル~誠にありがとうございます。