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[新春メッセージ]西島 藤彦

人権と平和、環境の確立にむけた、共同の闘いを大きく前進させよう

部落解放同盟中央執行委員長 西島 藤彦

 岸田政権は、昨年の内閣改造後の政務官のあいつぐ辞任、自民党派閥の「裏金問題」での官房長官の更迭をはじめ派閥幹部の役職員交代など、混迷を深めています。しかし、岸田政権は、内閣支持率の低下や金権腐敗の自民党政治がきびしく批判されているにもかかわらず、憲法改悪の策動を強めようとしています。さらに、選挙対策のために、減税を打ち出したものの、軍事費の増大のための大増税という軍事大国化路線を変えることなく、あくまでも米国に追従し、アジアにおける軍事的な覇権をすすめることよって、国内政治の危機を突破しようとしています。 続きを読む


[新春メッセージ]水岡 俊一

2100年代を生きる子どもたちのために

参議院議員(参議院会派「立憲民主・社民」議員会長) 水岡 俊一

 昨年後半を振り返ると、10月20日に第212回臨時国会が開会しました。会期は12月中旬までの約2カ月という短さでした。その間に衆議院長崎4区、参議院徳島・高知選挙区の補欠選挙が行われるなど、慌ただしい日程となりました。10月22日投開票の徳島・高知の参議院補欠選挙では、2004年の同期当選仲間である広田はじめさんが見事に当選し、参議院へと戻ってきました。ともに参議院で活動できることをうれしく思います。 続きを読む


2024年 新年のごあいさつ

代表世話人・角田義一 他一同

代表世話人
角田 義一 元参議院副議長
西澤  清 広範な国民連合・東京代表世話人、元日教組副委員長
原田 章弘 広範な国民連合・神奈川代表世話人、元横須賀市議会議員
佐野 慶子 戦争をさせない1000人委員会・静岡共同代表、元静岡市議会議員
佐々木道博 ㈱京都総合研究所所長
中村 住代 広範な国民連合・長崎代表世話人、元長崎市議会議員

 全国の同志の皆さん、読者の皆さん、新年おめでとうございます。
 広範な国民連合は結成30年を迎えました。この間、「日中再び戦わず」「沖縄の基地拡大を阻止する」「福島汚染水放出問題」「農業と国民の食料問題」「環境破壊反対」など、広範な国民闘争を先頭で闘ってまいりました。その闘いを評価し、自信をもって今年も取り組んでまいりたいと存じます。 続きを読む


「アジアの平和のハブを」―私たちに出来ること

第19回全国地方議員交流研修会特別講演(要旨)

沖縄、長崎、そして地方から

青山学院大学名誉教授 羽場 久美子 さん

 最初に、いま起こっているパレスチナに対する攻撃とイスラエルの著しい人権侵害の爆撃の問題から話します。もう3週間になろうとしており、ガザで8千人超(当時、2023年12月25日現在は2万人以上)が死傷し、うち半分が子どもと赤ちゃんです。ガザ地域を絶滅させようとするほどの攻撃です。
 これに対しアメリカは国連での「停戦」決議に反対票を投じ続けています。爆撃を支持し、ウクライナでも武器を供給しているのはアメリカや欧州なのです。しかし12月に、国連総会でアメリカを支持したのはたった10カ国。殺戮を止め、停戦と平和を望んでいる国は153カ国にも及び、国連加盟国の79%、世界のほとんどの国々です。それを拒否しているのが米国です。 続きを読む


長崎からアジアの平和を展望する

第19回全国地方議員交流研修会記念講演(要旨)

東アジア共同体研究所長・元外務省情報局長 孫崎 享 さん

憲法9条―「ヒロシマ」「ナガサキ」の教訓から

 本日は長崎よりアジアの平和を考えるということで、少し核兵器の話をさせていただこうと思います。

 いま、ウクライナ問題、ガザの問題そして「台湾問題」が非常に不安定な状況になっています。どうしたら平和をつくれるかということを考える時に、いま一度、第二次世界大戦以降のさまざまな英知を振り返りながら、私たちがこんにちの問題にどう対応するかを考えてみたいと思います。 続きを読む


友達の住む町・釜山

市民国際平和友好交流の活動

アジア交流友の会(長崎県) 伊藤 あゆ

 新年あけましておめでとうございます。今回貴重な枠をいただきまして、私の2023年の出来事の中で、印象に残るトップ3に入った11月3日~6日の3泊4日の韓国への友情の旅について綴っていきたいと思います。

友好交流の集い記念写真(2列目中央が筆者)

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[パレスチナ問題]イスラエルの狙いは、住民の「追放」

追い込まれていたガザ地区

東京経済大学教授 早尾 貴紀

 イスラエル軍は、パレスチナのガザ地区に対して、無慈悲なジェノサイド(大量虐殺)を仕掛けている。死者1万4500人以上、うち子供が5500人以上という大惨事で、この数はますます増えている。
 パレスチナ問題を理解するためには、歴史的経過を押さえなければならないが、直近の状況からさかのぼって述べたい。
 ハマース(イスラーム抵抗運動)などによる10月7日の武装蜂起について、パレスチナに理解を示す人でさえ、冒頭に「ハマースによる民間人への攻撃は不当であるが……」と言わないとダメなような雰囲気がある。
 この蜂起をスタートラインにすることは、大きな誤りである。
 蜂起直前、ガザ地区は何が起こってもおかしくない状況にまで追い込まれていた。直視できないほどの惨状、極限状態にあった。 続きを読む


オスプレイ墜落、南西諸島で戦争準備

「生命を守れ」を躊躇してはならない

鹿児島県議会議員 上山 貞茂

 「民主主義の否定、何を恐れて」――川内原発20年延長の是非を問う県民投票条例が自民党・公明党らの反対多数で否決された時に、県民投票の会の事務局長を務めた向原祥隆さんが発した言葉である。「議員は県民の側に立った判断をしたのか。反対した議員は党派の顔色ばかり窺う。思考停止だ」と怒りをあらわにした。県民投票を求め集まった署名は4万6112筆、法定数2万7千を大きく上回った。地元紙でも「反原発運動を続ける市民団体だけでなく、福島第1原発事故以降、潜在的に原発の不安を感じている人が少なくないことが明らかになった」と報じた。 続きを読む


第19回全国地方議員交流研修会報告

「地域のことは地域が決める」

 第19回全国地方議員交流研修会は10月30日長崎市ブリックホールで開かれ、地方自治体議員100人余、一般参加約100人が参加のもと、司会を白川鮎美長崎県議と瑞慶覧長風南城市議が務めた。


 開会あいさつを実行委員会共同代表の藤本眞利子・和歌山県議が、歓迎あいさつを現地実行委員会代表の堤典子・長崎県議が行った。来賓として長崎県知事(代理副知事)などがあいさつ。地元選出の国会議員や水岡俊一参議院議員などがメッセージを寄せた。
 玉城デニー沖縄県知事はビデオメッセージを寄せてくださった。 続きを読む


「自治体議員連盟」に賛同してください

食料自給の確立を推進する

発起人、北海道議会議員 北口 雄幸

 記録的猛暑日が続いた昨年の夏。
 猛暑の影響を受け、農家の皆さんはとても厳しい環境にさらされました。北海道でも、コメは白未熟粒が増加した結果、品質が低下し、販売価格が低く抑えられました。畑作物でも大豆、甜菜、野菜などさまざまな農産物に深刻な影響が出ています。猛暑は家畜にも深刻な影響を与え、道庁の調べでも牛106頭、鶏4万656羽、豚20頭などの死亡や殺処分があったと報告されています。 続きを読む


転換点で方向模索する労働運動

2023年 IGメタル第25回定期大会に参加して

ものづくり産業労働組合JAM会長 安河内 賢弘

 「あなたは投票結果を受け入れ、会長に就任することを承認しますか?」
 「はい!」
 一瞬の静寂の中で、一人の女性が立ち上がり、代議員席に向けてすべての参加者が驚愕するほど大きな声でイエスと叫んだ。次の瞬間、会場全体が総立ちになり興奮に包まれた。彼女の手には作業服を着た短髪の女性が握りこぶしを作ったイラストの描かれたプラカード。そのプラカードにはIGメタルのロゴとともに、“We Can Do It”と書かれていた。紺色のスーツに身を包み、長身でいかにもドイツ人らしい骨格をもった彼女は、鳴りやまない拍手の中で壇上に上がり、スピーチを始めた。
 「IGメタルは強くあり続けることが世界から求められている」
 彼女の名前は、クリスティアーネ・ベナー、IGメタル初の女性会長の誕生である。 続きを読む


[米軍オスプレイ墜落]「国家主権なき日本」を改めて暴露

自主的でアジア共生だけが平和で安全の道

『日本の進路』編集部

 米軍オスプレイ墜落とその後の飛行継続強行、さらには事故から1週間後の米軍による飛行全面一時停止決定などの経過は、国家主権なき日本の現実を改めて暴き出した。この国の政府には、国民のいのちも安全も財産も守れない。
 国民のいのちと安全、財産も守れず、何が安全保障か。米軍依存、「抑止力強化」一辺倒ではなく、中国敵視をやめて、対話と外交を中心に自主的な安全保障の確立こそ求められる。
 主権国家を取り戻す、自主の日本を実現する2024年にしたい。 続きを読む


[沖縄 11・23県民平和大集会]発言・メッセージ

若者からのメッセージ

「子育てがしたい安心して生きていける島に」

桑江 優稀乃

 私は那覇市出身の桑江優稀乃、いま26歳になりました。先祖代々沖縄です。去年、医師の国家試験に無事合格して(拍手)、今は戦争の足音の高まる沖縄に危機感を感じ、平和を軸にお話し会や反戦ライブを全国各地で行っております。
 大学卒業後、どんどん軍拡されていく沖縄の状態に危機を感じて、中米の国に渡航したり、中国、韓国、アメリカ、タイの学生らと米軍基地を訪問したり、さまざまな国の人たちと交流しています。
 さまざまな経験をするなかで私が大事にしていることは、まず自分自身の心の平和をつくることです。目の前のニュースで流れる戦争などの悲しい現実に心を何度も奪われます。そんなときはこの沖縄の美しい空を見上げて海に身を委ねて、このご先祖さまからつながれた大切な命を感じています。 続きを読む


[沖縄 11・23県民平和大集会]発言・メッセージ

平和外交こそ政府が力を入れるべきこと

宮古島平和ネットワーク 福里 猛

 多くの皆さんのご参集に、今とっても奮い立つ思いです。宮古島から来ました宮古島平和ネットワークの福里猛です。
 今、日米両政府は中国が国家統一のために台湾侵攻すると煽り立て、それに備えるとして抑止力の名の下に南西諸島の軍事化を進め、島々が標的にされるリスクを急激に高めています。地対空ミサイル部隊など700人あまりを配備し、集落民家から250メートルの目と鼻の先に弾薬庫2棟、23年3月には射撃訓練場を完成させ、運用を始めています。 続きを読む