イスラエルから沖縄へ
共立女子大学文芸学部教授 村井 華代
筆者は都内の女子大で西洋演劇史などを教える教員で、ここ10年ほどはイスラエル演劇を研究している。だが2024年3月に開催したのはイスラエル関係ではなく石垣島の自衛隊基地と住民投票の問題を伝えるトーク&ライブだった。それで『日本の進路』にお声がけいただいたのだが、ここでは筆者がこうなった事情をお話ししたいと思う。 続きを読む
共立女子大学文芸学部教授 村井 華代
筆者は都内の女子大で西洋演劇史などを教える教員で、ここ10年ほどはイスラエル演劇を研究している。だが2024年3月に開催したのはイスラエル関係ではなく石垣島の自衛隊基地と住民投票の問題を伝えるトーク&ライブだった。それで『日本の進路』にお声がけいただいたのだが、ここでは筆者がこうなった事情をお話ししたいと思う。 続きを読む
東京外国語大学名誉教授 伊勢崎 賢治
まずガザのことをお話しします。昨年10月7日、ガザ戦争が開戦しました。これを10・7と呼ぶことにします。ここに至る経緯を大ざっぱに言いますと、半世紀以上をかけたイスラエルによる軍事占領と土地収奪です。僕は泥棒と言っています。10・7のハマスの行為は、この積年の抑圧の時間軸の中で起きたものです。 続きを読む
福井県立大学名誉教授 凌 星光
6月7日夜のBSフジテレビ「プライムニュース」で、石破茂氏が対米依存ではない自主外交の主張が高まっていると指摘した。米中関係が対立する中、日本の今後の外交を見る上で極めて注目に値する視点である。 続きを読む
鹿児島県議会議員 上山 貞茂
中国国務院外交部で
「日中不再戦、平和友好を進める九州自治体議員の会」の訪中団の副団長として、中国国際友好連絡会の計らいで4月23日から28日の日程で北京・南京を訪問しました。
東アジア共同体研究所長(元外務省情報局長) 孫崎 享
4月上旬岸田首相は訪米し大歓迎を受けた。9年ぶりの国賓待遇である。公式晩餐会も催され、11日、米議会演説で歓迎の拍手に包まれると、岸田首相は気分を良くし、「日本の国会では、これほど素敵な拍手を受けることはまずない」と述べ、日本のメディアもこれを大きく取り上げた。 続きを読む
私は一昨日の沖縄県議選最終日、南城市選挙区で見事トップ当選を果たした瑞慶覧長風さんなどの応援をしてまいりました。その彼が最後の演説で、「いま(沖縄は)一触即発の状況である」と訴えました。沖縄の皆さん方はそういう思いになっているのだと、痛切に感じた次第です。 続きを読む
「一つの中国」原則の堅持を求める集会実行委員会が主催して6月17日夜、「日中戦争回避、国交正常化の原点に戻ろう」緊急集会が、東京都千代田区で開催された。 続きを読む
中国清華大学国際関係院教授 劉 江永
皆さん、おはようございます。いま団長の西聖一先生からすばらしいご発言を聞かせていただきました。私も西団長の考え方に賛成です。皆さまはすごく多忙な中、それぞれ地方の自治体議員としてのお仕事をもっていてとてもお忙しいところをわざわざ北京においでいただきました。また、新しい組織というか団体というか、「日中不再戦、平和友好を進める九州自治体議員の会」という組織を発足させたか準備しておられるわけです。そして、一緒になって中国の大地に足を踏み込み、中国の各方面と交流するということです。とてもとてもありがたいことです。
筑紫野市議会議員 春口 あかね
自国内では決して戦争をしないアメリカが、自らの覇権維持のために日本を先兵として捨て石にするかのごとき現在の状況は、130年前の日清戦争時とそっくり重なることが示されている。4月の日米首脳会談では、「日中戦争」を画策する日米同盟の強化とアジアへの格子状の拡大などが確認された。九州では自衛隊の南西シフトで戦争準備が進む中、台湾有事となれば間違いなく沖縄はじめ九州がまず戦場となることが危惧される。
福岡市議会議員 森 あやこ
南京大虐殺記念館で説明を聞く
2024年4月23日から27日(私は28日に所属する会の総会など動かせない予定があり1日早く帰国し、団は28日まで)まで、「九州自治体議員平和友好訪中団」として、北京・南京を訪問してきました。
私は、今回初めての中国訪問でした。経済大国の中国です。アジアでの協力関係は、経済力を落としている日本にとって大事なことです。
訪中団長・熊本県議会議員 西 聖一
程永華先生(左)と
国際政治に目を向けると、ロシア・ウクライナ紛争を皮切りに、多くの内紛の惨劇が繰り返されています。また、この日本も米中間の対立により、北朝鮮・韓国・中国との関係も悪化しており、政府はそのことを理由に、防衛費を倍増し、「武器輸出三原則」もないがしろにし、各法律に緊急事態条項を加え、挙げ句は憲法9条を改正して、戦争のできる国へ変えようとしています。
「台湾有事は日本有事である。その覚悟を問われる」と発言した大物政治家の発言にあるように、台湾有事が、日中戦争の引き金になろうとしています。
決意表明する訪中団長西聖一・熊本県議とメンバーたち
「日中不再戦、平和友好を進める九州自治体議員の会」設立準備会・記念講演会が4月13日、福岡市内において開催され成功裏に終了した。地元福岡をはじめ九州各県から自治体議員や一般参加者を含めて80人ほどが参加し、議員の会の結成に向けて協力し合うことが確認された。
世界国際関係学会アジア太平洋会長、京都大学客員教授 羽場 久美子
九州自治体議員の会準備会合で記念講演(4月13日、福岡市)
2024年3月25日の「朝日新聞」。「変わる戦場、まるで『ゲーム』」と題して、AIとドローンを駆使した戦争が、ウクライナでロシアに対して、イスラエルでガザに対して、先進国の最新兵器で戦われていることが、イスラエル・テルアビブでの会合に出席するアメリカのデータ解析企業「パランティア・テクノロジーズ」の幹部ハリス氏へのインタビューを通して語られている。彼らは「イスラエル軍に戦争を支援するための技術を提供する」ことで合意した、と。どちらの戦争もアメリカのAI兵器で戦われている!
日露戦争で、日本のロシア攻撃をあおる英米(G・ビゴー)
編集部
岸田首相とバイデン米大統領による日米首脳会談が4月10日に行われ、共同声明も発表された。翌11日に岸田首相は、米連邦議会上下院合同会合で演説した。
また、11日には、フィリピンのマルコス大統領を加えた初の日米比3カ国首脳会談が開かれた。直前の7日には「海上協同活動(MCA)」と称し、南シナ海で自衛隊と米、比、オーストラリア海軍による共同訓練も実施された。
日米共同声明は中国を「脅威」と決めつけ、岸田首相は演説で中国について「国際社会全体の、これまでにない最大の戦略的な挑戦」と攻撃した。さらに首相は日米同盟を、「控えめな同盟」から「外の世界に目を向け強く関わる同盟」へと変質させると表明した。