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オスプレイの飛行再開

怒り高まる沖縄、闘いは新たな局面に

 米軍は3月8日、昨年11月に米陸軍所属のオスプレイが鹿児島県屋久島沖で墜落した事故を受けて決めていた同機の飛行停止措置の解除、飛行再開を発表、14日には飛行を強行した。事故原因や安全対策について具体的な説明もないなかでの再開である。岸田政権もこれに追随、「米側から、事故の状況や原因や安全対策について、前例のないレベルで詳細な情報提供を受けている」(木原防衛相)などと米軍の主張をそのまま繰り返している始末だ。

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沖縄県うるま市・陸自訓練場設置

市民集会場に溢れる怒りの結集

横暴な建設強行を絶対に許さない

うるま市議会議員 国吉 亮

 今回の建設計画に対する反対の動きは予測はできた。しかし昨年の12月20日の新聞報道からわずか3カ月余り。このような大きな動きになるとは正直夢にも思っていなかった。今私が感じている思いは私だけではなく、おそらく多くの方が感じているだろう。わずか10日程度の集会案内にもかかわらず収容人数約1000人規模の会館に参加者は溢れ、通路もロビーも満杯の1200人超の方々が集結した。地元紙は、「登壇者から『断念』『白紙撤回』という言葉が出るたびに会場からは大きな拍手が巻き起こり、地鳴りのように響きわたった」と伝えた。

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主張 ■ 岸田首相は米国に何をしに行くのか

アジアの共生で持続可能な日本へ

『日本の進路』編集部

 

 岸田首相は4月に訪米する。何をしに行くのか。
 国内にやらなければならない課題は山積だ。能登半島地震から3カ月、地域主体の復旧・復興が急がれる。首都圏直下型や南海トラフなどの大地震・大津波に備えて超過密都市の住民の命と暮らしを守る対策は喫緊の課題だ。気候危機も人口減少対策も待ったなし。
 その前に自民党の裏金問題はますます疑惑が深まり、そもそも自民党は和歌山での問題などを見ると文字通り末期だ。
 最も肝心な国民の深刻な生活危機への対策はきわめて不十分。何よりも国民大多数の切実な願いに応えるべきだ。
 もちろん外交は重要だ。緊張高まる世界で、平和と発展の進路は最大の課題だ。
 必要なのは自主外交だ。いま行くべきは宗主国ヅラの米国ではない。近隣諸国、東アジアとの関係強化こそ重要だ。
 何よりも中国との関係打開である。日中関係の冷え込みに、ましてや中国脅威・台湾有事を煽る政府与党やマスコミに多くの国民は不安を抱いている。

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角田義一代表世話人が逝去されました

自主・平和・民主のための広範な国民連合

「お別れの会」が4月13日午後2時から前橋メモリードホール(前橋市天川大島町1035-7)にて執り行われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私たち、「自主・平和・民主のための広範な国民連合」代表世話人の角田義一さん(元参議院副議長)が2月23日午後、病気のため前橋市内の病院で永眠致されました。享年86歳。
 角田義一さんは、1937年群馬県に生まれ、京都大学卒業後、弁護士になられ人権と平和の問題に熱心に取り組まれました。とくに太平洋戦争中に群馬県内の軍需工場や鉱山に強制連行された朝鮮半島出身労働者の問題で指導的役割を発揮され、「群馬の森」に「朝鮮人追悼碑」を2004年、広範な人びとの力で建立実現しました。その後も「朝鮮人追悼碑を守る会」共同代表としても奮闘されました。

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角田義一代表世話人の死を悼む 西澤 清

さようならみんなのホワイトタイガーさん

代表世話人 西澤 清

 

 「日本には、平和憲法がある」「俺の目の黒いうちは絶対に戦争はさせん」
 広範な国民連合全国代表世話人を角田さんにお願いしたとき、彼は「全国の心ある仲間が俺を必要としてくれるなら」と快く引き受けてくれた。冒頭の言葉は、彼が就任した総会での最初の挨拶である。上州弁で歯切れよく雄弁を振るうさまは、白髪の角田さんをして「ホワイトタイガー」と言わしめた。
 角田さんは、「戦争絶対反対、護憲の人」であった。私と角田さんとの接点は、三つある。

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角田義一代表世話人の死を悼む 原田 章弘

「俺は、追悼碑を抱いて死ぬ」と語った先生の遺志を継ぐ

代表世話人 原田 章弘

 

 「自主・平和・民主のための広範な国民連合」の代表世話人で、群馬の角田義一さんが突然、お亡くなりになられた。先生とは今年になって1月のパソコンでのオンライン会議での意見交換が最後になってしまった。

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角田義一代表世話人の死を悼む 中村住代

決意と覚悟、責任感と誠実なお人柄に励まされて

代表世話人 中村 住代

 

 角田義一代表世話人が、2月23日ご病気のために86歳のご生涯を閉じられました。広範な国民連合の良き理解者、牽引者であられた代表のご逝去は、私たちにとって大きな損失で誠に残念です。

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角田義一代表世話人の死を悼む 川口 正昭

角田義一さんをしのぶ

群馬県教職員組合 川口 正昭

 

 

 

 上州が生んだ希代の政治家、角田義一さんが2月23日、静かに生涯を閉じました。
 角田義一さんは、平和と人権そして憲法を守ることを信条として、弁護士としても奮闘してこられた人でした。角田義一さんの法律事務所と同じ群馬県教育会館に私の職場があり、時折、事務所に呼ばれて、政情について話を伺ったり、励ましをいただいたりしながら、さまざまな闘いで角田さんの背中を見てきた私には、笑いと涙、言い尽くせないほど多くの思い出があります。

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角田義一代表世話人の死を悼む 日中平和友好

角田義一さんは日中両国の平和友好関係の発展のため奮闘された

 

 角田義一さんは参議院副議長として2005年11月、中国を公式訪問。参議院と中華人民共和国全国人民代表大会(国会)との定期交流を合意した。角田さんは、地元紙「上毛新聞」の18年の連載で次のように語っている。

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沖縄平和友好訪中団報告会(那覇市、2月12日)

沖縄・中国の青年交流発展を確認

報告する神谷めぐみさん、左となりが伊波洋一参議院議員

 

 

 

 

 

 

 

 「沖縄平和友好訪中団」(団長・伊波洋一参議院議員、23年12月25日~30日。本誌2月号参照)の報告会が2月12日、那覇市・沖縄青年会館で開催された。

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能登地震と羽田航空機事故から考える「有事」

能登地震と羽田航空機事故から考える「有事」

国際地政学研究所理事長(元内閣官房副長官補) 柳澤 協二

 

 

 

 2024年は、大きな災害と事故で幕を開けた。自然災害や事故は避けられない。なぜなら、そこに人間の意思が働いていないからだ。できることは、被害をできるだけ少なくすることだ。そのためには、被害情報と現場の実情に合わせた救助や支援が必要になる。そこでの対応の誤りが救えるはずの命を失うことになる。

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「戦える国」完成形へ

安全保障と私権制限

取材・報道の自由も標的

専修大学教授(言論法) 山田 健太

 

 

 

 

 国会では連日、政治とカネをめぐっての議論が続いているが、一方で着々と今国会提出の法案準備が進んでいる。ここでは、思想表現の自由にかかわる法制度を中心に、新法に繫がるこの20年間で形成されてきた〈国のかたち〉を追ってみたい。

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地方自治法改悪に反対 日本弁護士連合会

自治体・住民の「自己決定」を阻害する

 岸田政権は、開催中の通常国会に地方自治の根幹を揺るがす地方自治法の改悪法案の提出を準備している。これに対して日本弁護士連合会は今年1月18日、反対の意見書を発表した(第33次地方制度調査会の「ポストコロナの経済社会に対応する地方制度のあり方に関する答申」における大規模な災害等の事態への対応に関する制度の創設等に反対する意見書)。その要旨を紹介する。(文責編集部)

意見書全文
https://www.nichibenren.or.jp/document/opinion/year/2024/240118_2.html

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コロナ後も続く困窮者支援の現場と生活保護

相談や食料を求める行列は増え続けている

コロナ災害対策自治体議員の会共同代表(足立区議会議員) 小椋 修平

 

 

 

 新型コロナウイルス感染症拡大から間もなく4年がたとうとしている。しかし、所持金数百円、家賃滞納でアパート退去を迫られている、すでにアパート退去となりホームレス状態だといった相談は絶えることがない。新宿や池袋などの食料配布にはコロナ前は100人~150人の行列だったのが、日に日に増え続け現在も600人を超える長蛇の列が続く。

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