経団連の要求どおり
菅政権の「新成長戦略」
月刊「日本の進路」編集部
菅首相は所信表明演説で、新内閣の政策課題として、「戦後行政の大掃除の本格実施」、「経済・財政・社会保障の一体的立て直し」、「責任感に立脚した外交・安全保障」の3つを掲げました。2つ目の「経済・財政・社会保障の一体的立て直し」は、6月18日に閣議決定された「新成長戦略」を先取りして述べたものです。この「新成長戦略」がどのようにして作られたかを見ると、菅政権がいかなる政権か、見えてきます。
経団連は昨年9月15日、鳩山政権の発足に際して「新内閣に望む」という要望書を発表し、「産業競争力維持・強化を軸とする成長戦略」を示すよう要求しました。そして、12月15日に「経済危機脱却後を見すえた新たな成長戦略」を発表しました。