韓国・徴用工判決、戦後補償を考える

広範な国民連合代表世話人 原田 章弘

韓国・大法院での判決

戦前の日帝植民地時代の強制徴用工(強制連行・労働)被害者が新日鉄住金を相手に損害賠償を求めた上告審で、韓国・大法院(最高裁)は昨年10月30日、原告の個人請求権を認め、同社に賠償を命ずる判決を下した。
そして、さらに1カ月後の11月29日には、戦時中に広島の造船所などで働かされた韓国人の元徴用工5人の遺族らが損害賠償を求めた訴訟で、三菱重工業の上告を棄却し2審判決を、加えて名古屋の工場で働かされた元女子勤労挺身隊の韓国女性や遺族計5人が損害賠償を求めた訴訟でも、同日、三菱重工業の上告を棄却し、同社に支払いを命じた判決を確定させた。 “韓国・徴用工判決、戦後補償を考える” の続きを読む

「外国人技能実習生」の叫びと「入管法改正」問題

サプライチェーンの底辺にいる
外国人労働者への人権侵害を許さない

JAM参与 小山 正樹

 私は、産業別労働組合JAMの参与として、ミャンマー人技能実習生からの労働相談に取り組んできた。2002年に在日ビルマ人の労働組合として、在日ビルマ市民労働組合(FWUBC)が結成され、JAMが支援し労働相談への対応を行っている。
技能実習法が施行された後も、技能実習生からの労働相談が次々に寄せられる。相談というよりも「助けてください!」という叫びだ。ここに記載するのは、18年6月の労働相談の事例である。 “「外国人技能実習生」の叫びと「入管法改正」問題” の続きを読む

沖縄若手新春座談会「沖縄が一つになれば、強くなれる」を体現した一年だった

日米安保を認めていても、
沖縄だけにこれだけ米軍基地を集中させていいのか。
日本の皆さん、本当にそれでいいんですか

沖縄と日本は「このままでいいのか!?」

沖縄若手新春座談会

・翁長雄治(たけはる)さん(那覇市議会議員)
・照屋仁士さん(南風原町議会議員)
・玉城 愛さん(琉球大学大学院生)
司会:山内末子(沖縄県議会議員)

山内 新年明けましておめでとうございます。
一同 おめでとうございます。
山内 翁長雄治さん、照屋仁士さん、そして玉城愛さんという、これからの沖縄を担うであろう方々を招いてお話をしたいと思います。まず、新年ですので、昨年はそれぞれお忙しい一年を過ごしたと思いますけど、振り返ってみて、感想などを一言ずつお願いします。 沖縄若手新春座談会「沖縄が一つになれば、強くなれる」を体現した一年だった” の続きを読む

[投稿] 農業への所得補償制度の実現をめざす

「地方議員連盟」をつくりませんか!!

今井和夫(兵庫県宍粟市市議会議員)

 第15回全国地方議員交流研修会第1分科会(9月号に要旨)で報告された今井和夫さんから、地方議員連盟設立の呼びかけの投稿があった。

このままだと孫には必ず食糧危機が

 全国地方議員の皆さま、私は30年農業をやってまいり、昨年4月に市議会議員になりました。
 どの地方も同じだと思いますが、私の住むところでも毎年のように耕作放棄田が増えていきます。本当に日本はこのままでいいのでしょうか? “[投稿] 農業への所得補償制度の実現をめざす” の続きを読む

知事選も那覇市長選も歴史的圧勝

沖縄県民の怒り爆発

「オール沖縄」の結束強まる

照屋義実さん(玉城デニー知事選対顧問、城間幹子那覇市長選対本部長)に聞く
聞き手は山内末子沖縄県議会議員

 沖縄県民は歴史的な前進を遂げつつある。9月30日投開票された県知事選挙で故翁長雄志知事の後継候補で「オール沖縄」陣営が支持した玉城デニー候補が圧勝した。前回の故翁長氏の得票を上回る39万6632票で過去最多の支持を得た。一騎打ちを演じた対立候補に約8万もの差をつけたまさに「大勝」である。
 対立の自民党推薦の佐喜真淳候補は、前回「自主投票」の公明党の推薦と前回は候補者を擁立した「維新の会」の推薦で、いわゆる基礎票では上回っていた。また、菅官房長官や小泉衆議院議員らを相次ぎ投入、二階幹事長を経由しての企業・団体への締め付けなど、組織を生かした選挙戦を繰り広げた。政策的には、名護市辺野古への基地建設に言及せず「争点隠し」を行いつつ、「携帯電話料金の4割引き下げ」「玉城候補に隠し子」などの卑劣なデマ宣伝で支持をかすめ取ろうとした。こうした与党の欺瞞的な選挙戦術は、ことごとく県民の反発を買った。
 玉城デニー県政の誕生は、安倍政権に対する沖縄県民の怒りと不信の爆発である。 “知事選も那覇市長選も歴史的圧勝” の続きを読む

米国の対中国「新冷戦」戦略でアジアに戦乱の危険

日中平和友好条約発効40周年

軍事大国化の「強い日本」ではなく、自主的でアジアの共生をめざす国に

『日本の進路』編集部

 日中両国は10月23日、戦争状態を法的に解消し平和と友好協力関係を確認した平和友好条約発効から40周年の記念すべき時を迎えた。安倍首相は25日、「日中関係を新たな段階に引き上げていきたい」と、日立製作所の中西宏明会長(日本経団連会長)はじめ約500人の財界人を引き連れて中国を訪問、習近平主席はじめ中国政府指導部はこれを歓迎した。両国は、「新たな時代にふさわしい新たな関係」を構築することで合意し、第三国での52件にも上る経済協力の共同展開や5年間で3万人の青年交流などを含む多方面の友好協力関係強化を約束した。 “米国の対中国「新冷戦」戦略でアジアに戦乱の危険” の続きを読む

[投稿] 連帯・関西地区生コン支部への弾圧に抗議します!

アソシエ職員組合執行委員長 池田美紀

 武建一委員長逮捕をはじめ全日建連帯労組関西生コン支部と協同組合への不当弾圧が続いている。全国でこの弾圧を許さない連帯が求められる。協同組合職員組合の池田委員長からの投稿である。

 2018年が明けてから、警察権力が関西地区生コン支部を集中攻撃しています。これは読者の皆さまも報道などでご存じのことと思います。
 この間、日本の労働運動において、また関西の生コン関連業界で関西地区生コン支部が果たしてきた役割は、非常に大きなものだと私は確信しています。若輩の私が知る中でも、生コン業界は再建と挫折を繰り返しています。その中で、歴史が証明しているのは、「労使関係の安定=業界の安定」だということです。 “[投稿] 連帯・関西地区生コン支部への弾圧に抗議します!” の続きを読む

種子法廃止とこれからの日本の農業について

各県で種子条例を制定させる国民運動を起こそう

元農林水産大臣 山田正彦

 私は長崎県の五島列島で生まれ、若い時に牧場を開きました。牛を繁殖させたりして、400頭ほど飼育しました。豚もうまくいかずに、当時4億円ほどの負債を抱えました。自分が未熟だったということもありますが、どうしてうまくいかなかったのだろうかと、とても悔しかった。そして日本の農政は間違っているのではないだろうかと考えるようになりました。それでいきなり衆議院選挙に出ました。負けました、もちろん。4回目にやっと当選して、ずっと後になりますけれども、農林水産大臣もやらせてもらいました。 “種子法廃止とこれからの日本の農業について” の続きを読む

言葉の破壊の行き着く先は国の破壊–TAG

自動車のために食料・農業を永続的に差し出すことにTAGは「FTAそのもの」

東京大学 鈴木 宣弘

耳を疑う詭弁

日米間で物品貿易協定(TAG)の開始が決まったのを受けて、AP通信や米国メディアは、ズバリ「日米がFTA交渉入りに合意(US, Japan agree to negotiate a free trade agreement)」と簡明直截に報じた。日本のメディアは「事実上のFTA」「FTAに発展も」とやや回りくどいが、TAGは「FTAそのもの」である。

筆者も「日米FTAはやらないと言ったわけでしょ。だから、日米FTAではないと言わないといけないから、稚拙な言葉のごまかしで、これは日米FTAなんです」(テレビ朝日「グッド!モーニング」コメント、2018年9月28日)と即座に指摘した。 “言葉の破壊の行き着く先は国の破壊–TAG” の続きを読む

国際環境の激変と地方・地域、自治体の課題(下)

山本 正治(本誌編集長)

(3)安倍政権が進める地方政策、その批判的ポイント

 今年の安倍首相施政方針演説(1月22日)の構成は、「明治150年」にふれた「はじめに」から始まり、「二 働き方改革」「三 人づくり革命」「四 生産性革命」等々と「改革」「革命」が続き、その後に「五 地方創生」で、最後が「六 外交・安全保障」であった。これらが、安倍政権が当面とくに重視する政策ということであろう。 “国際環境の激変と地方・地域、自治体の課題(下)” の続きを読む

日朝国交正常化推進議員連盟活動再開

総会で「国交正常化を求める」決議

 与野党の国会議員からなる日朝国交正常化推進議員連盟(衛藤征士郎会長)が7月27日総会で、政府に「国交正常化をめざす」ことを要求するとともに、議員連盟として「(両国首脳による)直接対話実現に向け最善を尽くす」ことを決議した。 “日朝国交正常化推進議員連盟活動再開” の続きを読む

故 翁長雄志沖縄県知事を追悼する・鳩山友紀夫

最後まで信念を貫かれた人生でした

鳩山友紀夫(一般財団法人東アジア共同体研究所理事長)

 最後まで信念を貫かれた人生でした。
 日本の中でも最も困難な沖縄県知事を務めたがために、病に倒れた、私にはそう思えてなりません。圧倒的な県民の支持を背景に平和を貫こうとし、政府からの弾圧に決して屈しようとしなかったあなたの姿勢はこれからも県民に受け継がれてゆくでしょう。 “故 翁長雄志沖縄県知事を追悼する・鳩山友紀夫” の続きを読む

故 翁長雄志沖縄県知事を追悼する・丹羽宇一郎

翁長さんへの追悼の思いを込めて

知ってほしい『チムグリサ』の思い

丹羽宇一郎 元伊藤忠商事社長・元中国大使

 翁長さんの思いには、共感するところがあるし、特に沖縄や県民の方々に対して、本土の方がたは本当に考えてきたかという思いがある。翁長さんが死の直前までやってこられたことの意味というのは、もう少し、日本人全体が沖縄について知ってほしいということではないか。そういう意味で、沖縄戦や集中する米軍基地の問題など、沖縄の悲劇というものをこの機会に多くの日本人の皆さんに知ってもらいたいと思う。それが翁長さんへの追悼心と思う。 “故 翁長雄志沖縄県知事を追悼する・丹羽宇一郎” の続きを読む

知事選勝利へ向けて、可能な限りの努力を払おう

広範な国民連合は、次のような行動を全国津々浦々で行うよう呼びかけます。

  1.  団体などで、沖縄県知事候補・玉城デニー氏を支持し、推薦すること。玉城デニー氏必勝のため、カンパを集め送ること。
  2.  各地の沖縄県人会や出身者、知人・友人に働きかけ、支持を依頼すること。全国各地で県民の要求と闘いを支持する宣伝や集会を行うこと。
  3.  翁長知事が提起し全国知事会議が決議した「日米地位協定抜本改定」要求を支持する意見書を地方議会が採択するよう働きかけること(『日本の進路』8月号参照)。
  4.  現地に行くことも含めて玉城デニー選対が必要とする支援を届けること。
  5.  その他、創意工夫を凝らした玉城デニー氏勝利への諸活動を進めること。

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