「第二の加害を繰り返さないために」
指針を与えてくれる
伊礼 悠花
新・未来をひらく歴史
東アジア3国の近現代史
日中韓3国共同歴史編纂委員会 編
日本発売元:株式会社高文研
A5判・288頁・本文2色
定価2500円+税
2025年9月18日発行
■日本は高文研、中国は社会科学院・社会科学文献出版社、韓国はハンギョレ新聞出版部が発行元。
■日本委員会の代表は大日方純夫(早稲田大)、笠原十九司(都留文科大)、俵義文(教科書ネット21事務局長)
伊礼 悠花
新・未来をひらく歴史
東アジア3国の近現代史
日中韓3国共同歴史編纂委員会 編
日本発売元:株式会社高文研
A5判・288頁・本文2色
定価2500円+税
2025年9月18日発行
■日本は高文研、中国は社会科学院・社会科学文献出版社、韓国はハンギョレ新聞出版部が発行元。
■日本委員会の代表は大日方純夫(早稲田大)、笠原十九司(都留文科大)、俵義文(教科書ネット21事務局長)
沖縄を平和のハブとする東アジア対話交流プロジェクト共同代表 ・
東アジア共同体研究所理事/世界国際関係学会アジア太平洋前会長 羽場 久美子
編集部 本誌9月号は羽場久美子先生の署名入りで「若者が平和と未来をどうつくるか」と題した論考を掲載した。これは「若者訪中団」結団式での先生の記念講演を大幅に要約したものだった。しかし先生の最終校閲を受けていなかったため、先生の意図に反した論考となってしまった。そうした不完全な論考を掲載してしまったことを先生と読者の皆さんにおわびいたします。
これを撤回するとともに、東アジア共同体研究所が那覇市で9月7日に開催した「沖縄のこれからを考える」シンポジウムでの発言全文を掲載します。 続きを読む
7月23~24日、青森市で開かれた全国知事会議は「青森宣言」を全会一致で採択した。23日には、「外国人の受入と多文化共生社会実現に向けた提言」も発表した。そこでは「排他主義、排外主義を否定し、多文化共生社会を目指す我々47人の知事がこの場に集い、対話の中で日本の未来を拓くに相応しい舞台となった」と、排外主義を否定し多文化共生社会をめざす方向を鮮明にした。さらに、「誰一人として置き去りにしない」「平和的で協調的な社会」「真の地方創生の実現」を唱えた。
「日本人ファースト」などと唱える政党すら登場し、参院選でも一定の支持を集めるほど、日本社会は行き詰まって、打開が求められている。ある知事は「参院選結果を受けた全国知事会の思い」だと述べている。「日本を変える! 政治を変える!」うえで、この全国知事会会議の宣言や提言は支持でき、大いに広げたい動きである。(編集部) 続きを読む
北海学園大学経済学部教授 川村 雅則
日本は、諸外国と比べて、失業率が低いのに貧困率が高い国である。働いていながらにして貧困という問題が広くみられる。理由の一つであり貧困の給源地となっているのが非正規雇用という領域である。非正規雇用は今や4割弱を占めるに至っているが、この問題は女性に大きく偏って発生している。雇用の非正規化は、「夫は仕事、妻は家庭」といった固定的な性別役割分業をはらんで進んできた。非正規雇用・貧困問題の解決にあたっては、ジェンダーをめぐる問題の解消を念頭におく必要がある。ILOによって提唱されるディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)においても、そのことは課題として強く意識されている。 続きを読む
鹿児島大学法文学部教授 伊藤 周平
第21回全国地方議員交流研修会第3分科会「公的責任で社会保障確立を 介護と医療」の助言者である伊藤周平さんをお招きしての第1回社会保障問題学習会での講義をまとめたものです。(文責編集部)
「令和の百姓一揆」実行委員会代表で置賜自給圏共同代表、自らも山形県長井市で養鶏とコメ作り農業を営む菅野芳秀さんにインタビューした。文責編集部。菅野さんは、10月27日から札幌市で開催される第21回全国地方議員交流研修会に全体会合で問題提起し、2日目の分科会でも助言者を務められます。
アジアの平和と未来をひらく若者訪中団の報告会が東京の中国大使館において「満州事変」の柳条湖事件の歴史的日の9月18日、開催された。この団は中国大使館の大きな支援に支えられ実現した。そのお礼を兼ねた報告会であった。
呉江浩駐日中国大使はじめ大使館メンバーと、訪中団のうち東京・大阪・福岡・長崎・沖縄から集まった14人の若者などとの交流が実現した。
参加者はそれぞれ、訪中団に参加した動機、印象に残った出来事、感想、今後の活動への決意、そして多大なる協力を寄せた中国大使館への謝意を述べた。ある参加者は、自身が大学で国際交流ボランティアを運営している立場から、中国人留学生との交流を通じて日中関係をより深く学ぶために参加を決めたと発言。
若者たちの体験共有は今後の日中交流の架け橋となる意義が確認され、改めて中国大使館への深い感謝の言葉が伝えられた。報告会では最後に呉中国大使が感想を述べられた。
(見出しも含めて文責編集部) 続きを読む
団員 東京工業大学卒業生
私は本訪中団における学習を通して、学問と軍事が緊密に結びつくことの恐ろしさを認識しました。七三一部隊の存在およびその大まかな概要については以前から承知していましたが、本訪中団に関する事前の学習活動を通して、七三一部隊がもたらした加害の歴史は、医学と軍事が緊密に結びついたことで起こってしまったということに気がつきました。 続きを読む
団員 沖縄大学学生
今回の訪中では、北京とハルビンを中心に、中国の歴史や文化を学び、日中関係や国際問題について考える機会を得た。教科書やニュースでしか知らなかった場所を自分の目で見て、歴史の重みや現代社会とのつながりを肌で実感することができた。 続きを読む
団員 西南学院大学学生
今回の訪中は、私にとって、ただの旅行ではなく、「歴史」と「現在」に向き合う重要な体験となった。中国に対する漠然としたイメージしか持っていなかったが、現地での見学や人との対話を通して、自分の無知と向き合い、考え方が大きく変わった。 続きを読む
団員 長崎純心大学学生
今回の訪中は、戦後80年という節目の年に、歴史を学び未来のあり方を考えることができた、私にとって忘れられない経験となりました。訪問先では資料館の見学や現地の方々との交流を通じて、多くの学びや気づきを得ることができました。 続きを読む
若者訪中団員 伊礼 悠花
広範な国民連合は2025年8月14日から19日までの6日間、東京の中国大使館、および現地受け入れ先の中国国際友好連絡会による多大な協力のもと、「アジアの平和と未来をひらく若者訪中団」を呼びかけた。東京・大阪・福岡・長崎・沖縄など全国各地から35歳未満の若者を中心に42人が参加した。いくつかの被侵略の資料館、さらには現代中国の最先端技術の現場を自らの目で見て、現地の人々と交流しながら、過去と未来にわたる日中関係の課題と可能性について学びを深めた。 続きを読む
『日本の進路』編集部
石破茂氏は昨年9月、「政治は変わる。自民党は変わる。それを実現できるのは自分だ」と唱えて総裁選を勝ち抜き、総理の座を射止めた。そしてこの9月、「変わらない自民党」らしい党内抗争で辞任に追い込まれた。 続きを読む
日中不再戦・平和友好を進める九州自治体議員の会(準)は4月21日~26日、10人の団で中国を訪問した。昨年に次ぐ第二次訪中団で、団長は原竹岩海福岡県議会議員、副団長を中川義行宮崎市議会議員が務めた。団は、北京、ハルビン、瀋陽、撫順の各都市を訪問して各方面の方々と交流し、特に中国東北部では旧日本軍の侵略行為の実相を学んだ。概要については、「日本の進路」6月号で報告されている。 続きを読む