沖縄一覧


沖縄県議選 ■ 知事与党の必勝を

政府の沖縄差別をはねのけ沖縄自治の確立へ

沖縄県議会議員 山内 末子

 

 

 

 円安、物価高、燃料費高騰、インボイス制度導入など、国民生活は非常に苦しい状況が続いています。史上最高値を更新する株価は経済の好景気へつながるのか? 期待する声は国民からは聞こえてきません。
 今年の春闘では大手企業の大幅賃金アップが目白押しですが、物価高騰を補う程度。それすらも、中小零細企業はどうなのか? 非正規雇用の待遇改善はどうなのか? これまで以上の格差拡大へとつながるのではと危惧するところです。

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オスプレイの飛行再開

怒り高まる沖縄、闘いは新たな局面に

 米軍は3月8日、昨年11月に米陸軍所属のオスプレイが鹿児島県屋久島沖で墜落した事故を受けて決めていた同機の飛行停止措置の解除、飛行再開を発表、14日には飛行を強行した。事故原因や安全対策について具体的な説明もないなかでの再開である。岸田政権もこれに追随、「米側から、事故の状況や原因や安全対策について、前例のないレベルで詳細な情報提供を受けている」(木原防衛相)などと米軍の主張をそのまま繰り返している始末だ。

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沖縄県うるま市・陸自訓練場設置

市民集会場に溢れる怒りの結集

横暴な建設強行を絶対に許さない

うるま市議会議員 国吉 亮

 今回の建設計画に対する反対の動きは予測はできた。しかし昨年の12月20日の新聞報道からわずか3カ月余り。このような大きな動きになるとは正直夢にも思っていなかった。今私が感じている思いは私だけではなく、おそらく多くの方が感じているだろう。わずか10日程度の集会案内にもかかわらず収容人数約1000人規模の会館に参加者は溢れ、通路もロビーも満杯の1200人超の方々が集結した。地元紙は、「登壇者から『断念』『白紙撤回』という言葉が出るたびに会場からは大きな拍手が巻き起こり、地鳴りのように響きわたった」と伝えた。

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普天間基地は即時閉鎖 県内移設反対

強制代執行を許さない――

住民自治と団体自治の実現に向けて

辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議事務局長 福元 勇司

 

 

 沖縄は、戦後79年間ずっと、基地の過重負担を担わされてきました。国土面積のわずか0・6%の沖縄県に70%を超える米軍専用施設が今も存在します。
 1972年に本土復帰し沖縄県となり日本国憲法が適用されてからもなお、他都道府県と異なり、現在も基地の過重負担から解放されず、平時においても基地に起因する事件・事故に悩まされています。それは、日米安保体制に偏重して成り立ってきた戦後の日本の安全保障体制の不条理の現れでもあり、日本の安全が沖縄の犠牲の上に成り立ってきたことを表しています。

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沖縄 ■ 辺野古代執行強行を許さない

いつまで続く政府の沖縄いじめ!!

 

沖縄県議会議員・広範な国民連合全国世話人 山内 末子

 

 

 

 

 米軍普天間飛行場の辺野古移設を巡り「辺野古が唯一」の文句で移設を強行し続ける政府。
 軟弱地盤が見つかり、地盤改良工事のための設計変更申請では必要な調査が実施されず地盤の安定性が十分に検討されていない――などを理由に沖縄県は変更申請を不承認とした。ところが防衛省は「私人」になりすまし国土交通省へ不服申し立て申請を行った。それからの国と沖縄県の法廷闘争についてはご承知のことと思う。
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「アジアの平和のハブを」―私たちに出来ること

第19回全国地方議員交流研修会特別講演(要旨)

沖縄、長崎、そして地方から

青山学院大学名誉教授 羽場 久美子 さん

 最初に、いま起こっているパレスチナに対する攻撃とイスラエルの著しい人権侵害の爆撃の問題から話します。もう3週間になろうとしており、ガザで8千人超(当時、2023年12月25日現在は2万人以上)が死傷し、うち半分が子どもと赤ちゃんです。ガザ地域を絶滅させようとするほどの攻撃です。
 これに対しアメリカは国連での「停戦」決議に反対票を投じ続けています。爆撃を支持し、ウクライナでも武器を供給しているのはアメリカや欧州なのです。しかし12月に、国連総会でアメリカを支持したのはたった10カ国。殺戮を止め、停戦と平和を望んでいる国は153カ国にも及び、国連加盟国の79%、世界のほとんどの国々です。それを拒否しているのが米国です。 続きを読む


オスプレイ墜落、南西諸島で戦争準備

「生命を守れ」を躊躇してはならない

鹿児島県議会議員 上山 貞茂

 「民主主義の否定、何を恐れて」――川内原発20年延長の是非を問う県民投票条例が自民党・公明党らの反対多数で否決された時に、県民投票の会の事務局長を務めた向原祥隆さんが発した言葉である。「議員は県民の側に立った判断をしたのか。反対した議員は党派の顔色ばかり窺う。思考停止だ」と怒りをあらわにした。県民投票を求め集まった署名は4万6112筆、法定数2万7千を大きく上回った。地元紙でも「反原発運動を続ける市民団体だけでなく、福島第1原発事故以降、潜在的に原発の不安を感じている人が少なくないことが明らかになった」と報じた。 続きを読む


[米軍オスプレイ墜落]「国家主権なき日本」を改めて暴露

自主的でアジア共生だけが平和で安全の道

『日本の進路』編集部

 米軍オスプレイ墜落とその後の飛行継続強行、さらには事故から1週間後の米軍による飛行全面一時停止決定などの経過は、国家主権なき日本の現実を改めて暴き出した。この国の政府には、国民のいのちも安全も財産も守れない。
 国民のいのちと安全、財産も守れず、何が安全保障か。米軍依存、「抑止力強化」一辺倒ではなく、中国敵視をやめて、対話と外交を中心に自主的な安全保障の確立こそ求められる。
 主権国家を取り戻す、自主の日本を実現する2024年にしたい。 続きを読む


[沖縄 11・23県民平和大集会]発言・メッセージ

若者からのメッセージ

「子育てがしたい安心して生きていける島に」

桑江 優稀乃

 私は那覇市出身の桑江優稀乃、いま26歳になりました。先祖代々沖縄です。去年、医師の国家試験に無事合格して(拍手)、今は戦争の足音の高まる沖縄に危機感を感じ、平和を軸にお話し会や反戦ライブを全国各地で行っております。
 大学卒業後、どんどん軍拡されていく沖縄の状態に危機を感じて、中米の国に渡航したり、中国、韓国、アメリカ、タイの学生らと米軍基地を訪問したり、さまざまな国の人たちと交流しています。
 さまざまな経験をするなかで私が大事にしていることは、まず自分自身の心の平和をつくることです。目の前のニュースで流れる戦争などの悲しい現実に心を何度も奪われます。そんなときはこの沖縄の美しい空を見上げて海に身を委ねて、このご先祖さまからつながれた大切な命を感じています。 続きを読む


[沖縄 11・23県民平和大集会]発言・メッセージ

平和外交こそ政府が力を入れるべきこと

宮古島平和ネットワーク 福里 猛

 多くの皆さんのご参集に、今とっても奮い立つ思いです。宮古島から来ました宮古島平和ネットワークの福里猛です。
 今、日米両政府は中国が国家統一のために台湾侵攻すると煽り立て、それに備えるとして抑止力の名の下に南西諸島の軍事化を進め、島々が標的にされるリスクを急激に高めています。地対空ミサイル部隊など700人あまりを配備し、集落民家から250メートルの目と鼻の先に弾薬庫2棟、23年3月には射撃訓練場を完成させ、運用を始めています。 続きを読む


[沖縄 11・23県民平和大集会]発言・メッセージ

「国民保護計画の検証から」

石垣市議会議員 内原 英聡

 先ほど八重山出身の山根安行さん(八重山古典民謡伝統協会師範)が「とぅばらーま」(八重山民謡)を歌っていらっしゃいました。私が石垣島で生まれ育って島の先輩方から教えられてきたことの一つは、祈りでは平和はつくれないけれど、祈りなくして平和はつくれないということでした。 続きを読む


[沖縄 11・23県民平和大集会]発言・メッセージ

「私たちはこの島を捨てられない」

与那国島の明るい未来を願うイソバの会 狩野 史江

 島に自衛隊基地ができて7年。人口流出は止まらず田畑は荒れ、後継者不足で深刻です。その一方で人口に対する自衛隊員比率は現在17%、この先どんどん増え続けることは確実です。
 島の自治が国によって翻弄され、自分たちの島であって自分たちの島でなくなっていくことが悲しいです。台湾有事では与那国島がいちばん危ないと言われ、日本各地からも外国からもたくさんのマスコミが訪れ、島の人を不安に陥れています。町は国へのシェルター要請や避難基金条例を制定し、戦争への準備をあわただしく進めています。自衛隊の隊舎がどんどんつくられ、島が騒々しくなっています。昨年(2022年)11月、日米共同訓練で小さな与那国空港に巨大な戦車が現れ、私たちはどうしても止めたい一心で抗議をしましたが、とうとうここまで来てしまったかと悔し涙がこぼれました。 続きを読む


[沖縄 11・23県民平和大集会]基調報告

軍事に頼らない平和・安全保障を新しい時代を若い人がつくる

沖縄国際大学教授 前泊 博盛

 皆さん、こんにちは。
 昨日、中国の新華社通信の記者が取材に来ました。おそらく今日の皆さんの様子も含めて中国に発信をされると思います。その際に私から質問しました。
 「中国では台湾有事が議論になるのか」と。彼は、「そんなことはない。なぜ日本が騒いでいるのかよく分からない」と言いました。誰が台湾有事を仕掛け、そして今沖縄に、南西諸島にこれだけの軍備を強化しようとしているのか、ご存じの方がいるでしょうか。
 「台湾有事は日本有事」だという言葉を発した方がいました。総理をなさった方です。そして同時に軍拡がどんどん進められ始めました。そして沖縄が戦場として想定されるまでになってしまいました。
 なぜ沖縄が戦場になるのか。これについても新華社通信の記者に聞いてみました。「習近平氏に、あるいは政権にしっかりと伝えてほしい。沖縄に何があるからここが戦場になるのか。何がなければこの沖縄と南西諸島は戦場でなくなることができるのか」と。 続きを読む