国際情勢・政治一覧

日中不再戦 ■ 国会前にて7月7日

 「わたしの戦後80年」リレートーク集会

植民地支配としっかり向き合おう

 日本が中国への侵略戦争を本格化するきっかけとなった「盧溝橋事件」は1937年7月7日に起こった。その日から88年たったこの日、国会議事堂正門前で「わたしの戦後80年」リレートーク集会が開かれた。日本青年団協議会やNGOピースボートなどが中心となった実行委員会主催。集会には約200人が参加し、同時にユーチューブで全国に発信された。

以下のURLから録画を見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=6d18ZHstVzM

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敗戦80年 ■ 学生座談会

満蒙開拓平和記念館(長野県)を訪ねて

 「共に未来をつくる」日中関係へ

 

金澤 伶・東京大学
川野優真・早稲田大学
吉田武人・早稲田大学
西島光洋・東京工業大学卒
紀 雅琦・東京大学(中国人留学生)

記念館スタッフとの懇談会

 満蒙開拓平和記念館(長野県下伊那郡阿智村、寺沢秀文館長)は、旧満州(中国東北部)に入植した満蒙開拓団の歴史を伝え、平和の尊さを語り継ぐために、「飯田日中友好協会」を中心に2013年にオープンした施設である。このたび、8月に予定される「アジアの平和と未来をひらく若者訪中団」への参加を予定している学生たちが事前学習の一環で同館を見学し、開拓団員・植松辰重さんご遺族の証言にも触れた。学生たちに感想などを語ってもらった。(文責・編集部) 続きを読む


中国大使館主催 ■前のことを忘れず、後の戒めとする

中国侵略戦争80年レセプション

呉江浩中国大使の基調演説(要旨)

 本日、私たちは歴史への畏敬の念と平和への憧れを抱きながら、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年を共に記念いたします。これは歴史を銘記し、先烈を偲び、平和を大切にし、未来を切り開くためであります。

 前のことを忘れず、後の戒めとしなければなりません。 続きを読む


中国大使館主催 ■欧米支配の時代は終焉を迎えた

中国侵略戦争80年レセプション

広範な国民連合代表世話人・羽場久美子さんの挨拶(全文)

尊敬する中国の呉江浩特命全権大使、尊敬する御列席の皆様

「歴史を銘記し平和を守る」という戦後80年記念式典の、このような素晴らしい席で、自主・平和・民主のための広範な国民連合を代表して、お話しさせていただく栄誉を、心より光栄に存じ、感謝申し上げます。

今年は、戦後80年、敗戦80年です。昨年、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が、ノーベル平和賞を受けたことをしっかりと心に止め、また私自身、広島の被爆2世として、日本が二度と近隣国に対して戦争をしないことを誓いたいと思います。また今年ニューヨークの国連で、「核廃絶禁止大会」に参加し、日本と世界が核廃絶を目指して、率先して平和のために努力することを、深く誓いたいと思います。 続きを読む


中国大使館主催 ■「歴史を銘記し、平和を守る」集会盛大に開催

中国侵略戦争80年レセプション

 在日本中国大使館は6月25日、「歴史を銘記し、平和を守る」と題する、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年を記念する大規模なレセプションを開催した。中国の各方面と日本の平和友好団体の代表や各界の関係者など300人以上が出席した。

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主張 ■ 『日本の進路』編集部

侵略と植民地支配の歴史を総括し
「日中韓連携」アジアに生きる日本へ

 日本敗戦80年の8月15日が目前となった。
 トランプのアメリカは、覇権維持をねらって中国抑え込みに躍起だが「対米依存」の日本を突き放してもいる。ところが石破政権は「交渉」に明け暮れる。
 わが国は、「対米依存脱却」を明確にしない限り譲歩を迫られるだけだ。
 近隣諸国、中国、韓国などと共に「アジアに平和に生きる」道を選択する時だ。そのためには日本の過去の侵略、植民地支配の歴史の清算が不可欠である。 続きを読む


主張 ■ 『日本の進路』編集部

米国トランプのイラン空爆を糾弾する
今こそ米国と袂を分かち、平和の大勢を促進する側へ

 米国トランプ大統領は6月21日、「(過去)数十年間で世界が類を見ないような作戦を実行した」などと虚勢を張り、イランの核施設3カ所に空爆を行ったと発表した。
 イラン外務省はこれに対して、「国連憲章の基本原則や国際法に対する重大かつ前例のない違反行為だ」と厳しく批判し、「領土や主権、安全保障、国民をあらゆる手段と力で防衛する決意だ」と主張した。
 米国の攻撃は、どこから見ても一方的な先制攻撃でイランの国家主権の侵害であり、国際法などに明確に反した無法な蛮行である。厳しく糾弾しなくてはならない。 続きを読む


日中不再戦 ■ 訪中報告 春口 あかね

「知る」「感じる」「伝える」、これが私たちの責任

春口 あかね(筑紫野市議)

 私は昨年に次ぐ訪問だったが、たった1年で改めて中国の急速な発展に目を見張らされた。
 同時に、とくにハルビンで出会った青年たちの「歴史をしっかり学んでください。そして、二度と戦争をしないよう、私たちの世代で友好を築きましょう」とのメッセージを重く受け止め、日中双方が共に平和を追求し、さらに繁栄を共有していくための一歩を踏み出したい。
 以下、報告します。 続きを読む


日中不再戦 ■ 訪中報告

友好交流を進める九州自治体議員の会第2次訪中団

牧瀬あきこ(鳥栖市議)春口あかね(筑紫野市議)

帰国機中感想対話

左・春口あかねさん、右・牧瀬あきこさん

 日中不再戦・友好交流を進める九州自治体議員の会(準)は、原竹岩海・福岡県議を団長に10人の団で4月21日~26日、中国を訪問した。北京、ハルビン、瀋陽の各都市を訪問して各方面の方々と意見交換、交流し、また、日本軍の中国東北部(旧満州)での侵略の実相を見聞し歴史に学んだ。日中不再戦・友好交流の旅だった。 続きを読む


広範な国民連合全国世話人会議での発言

若者を先頭に、東アジアで二度と戦争をさせない政治めざして

広範な国民連合 代表世話人 羽場 久美子(青山学院大学名誉教授)

 

 皆さんこんにちは。三つのことについてお話ししたいと思います。
 今年は、日清戦争130年、日露戦争120年、昭和100年、敗戦80周年です。二度と大陸と戦争をしない、ということを誓いたいと思います。
 国連は創設80周年の記念すべき年です。国連では、原爆投下80周年に核廃絶に向け国際会議なども積極的に取り組まれています。私も4月末、その国際会議に行ってまいりました。 続きを読む


第8回日中時事交流フォーラム開催(3/16)

日中関係打開に友好的で活発な議論

 

 第8回日中時事交流フォーラムが3月16日、開催された。劉江永教授(中国清華大学国際関係学研究院元副院長)が「日本の対中政策と日中関係の長周期法則の探究」と題した問題提起を行い、孫崎享所長(東アジア共同体研究所所長、元外務省国際情報局局長)と羽場久美子教授(城西国際大学特別名誉教授、青山学院大学名誉教授、広範な国民連合代表世話人)がコメント発言し熱烈な議論が交わされた。最後に華語シンクタンク徐長銀理事長が閉会発言を行った。 続きを読む


トランプ政権誕生と国際情勢の劇的変化

経済も軍事も米国一極支配の時代は終わった

㈳東アジア共同体研究所所長 孫崎 享(元外務省国際情報局長)

 

 

 

 トランプ政権の特徴は、①敵味方を厳しく峻別し、敵には報復する、媚びる者は優遇する、②短期的米国の利益の獲得を追求するにある。この基本姿勢の下、トランプ大統領は国際関係において次々に提言をする。だが彼にその提言を貫徹するつもりはない。 続きを読む


敗戦後80年に 私の体験

日本の中国侵略そして敗戦
新中国成立と日中国交正常化へ

NPO法人大阪府日中友好協会副会長 戸毛 敏美

 

 

 

 1931年9月18日に始まるいわゆる「満州事変」などを口実に、日本軍は華北(中国東北部)への侵攻を強め、翌年、「満州国」をデッチ上げます。日本陸軍の獣医として父と母はハルビンへ派遣され、私は36年に中国東北部の黒竜江省ハルビンで生まれ、戦中・戦後の22年間を中国で生きることになりました。 続きを読む


戦後80年 私たちから平和をつくる

欧米中心からグローバルサウスの時代へ
沖縄、長崎、広島、全国市民を平和のハブに!

城西国際大学特別栄誉教授・青山学院大学名誉教授・広範な国民連合代表世話人 羽場 久美子

 

 

 

 

明治期とよく似た
日本の状況

 昨年、日本被団協はノーベル平和賞を受賞されました。本当におめでとうございます。ここを出発点として平和をつくっていきたいと思っています。私たちは何を社会に求めていくか、そして若者たちに何を伝えるべきかということを考えていきたいと思います。 続きを読む