「国民保護計画の検証から」
石垣市議会議員 内原 英聡
先ほど八重山出身の山根安行さん(八重山古典民謡伝統協会師範)が「とぅばらーま」(八重山民謡)を歌っていらっしゃいました。私が石垣島で生まれ育って島の先輩方から教えられてきたことの一つは、祈りでは平和はつくれないけれど、祈りなくして平和はつくれないということでした。 続きを読む
石垣市議会議員 内原 英聡
先ほど八重山出身の山根安行さん(八重山古典民謡伝統協会師範)が「とぅばらーま」(八重山民謡)を歌っていらっしゃいました。私が石垣島で生まれ育って島の先輩方から教えられてきたことの一つは、祈りでは平和はつくれないけれど、祈りなくして平和はつくれないということでした。 続きを読む
与那国島の明るい未来を願うイソバの会 狩野 史江
島に自衛隊基地ができて7年。人口流出は止まらず田畑は荒れ、後継者不足で深刻です。その一方で人口に対する自衛隊員比率は現在17%、この先どんどん増え続けることは確実です。
島の自治が国によって翻弄され、自分たちの島であって自分たちの島でなくなっていくことが悲しいです。台湾有事では与那国島がいちばん危ないと言われ、日本各地からも外国からもたくさんのマスコミが訪れ、島の人を不安に陥れています。町は国へのシェルター要請や避難基金条例を制定し、戦争への準備をあわただしく進めています。自衛隊の隊舎がどんどんつくられ、島が騒々しくなっています。昨年(2022年)11月、日米共同訓練で小さな与那国空港に巨大な戦車が現れ、私たちはどうしても止めたい一心で抗議をしましたが、とうとうここまで来てしまったかと悔し涙がこぼれました。 続きを読む
沖縄国際大学教授 前泊 博盛
皆さん、こんにちは。
昨日、中国の新華社通信の記者が取材に来ました。おそらく今日の皆さんの様子も含めて中国に発信をされると思います。その際に私から質問しました。
「中国では台湾有事が議論になるのか」と。彼は、「そんなことはない。なぜ日本が騒いでいるのかよく分からない」と言いました。誰が台湾有事を仕掛け、そして今沖縄に、南西諸島にこれだけの軍備を強化しようとしているのか、ご存じの方がいるでしょうか。
「台湾有事は日本有事」だという言葉を発した方がいました。総理をなさった方です。そして同時に軍拡がどんどん進められ始めました。そして沖縄が戦場として想定されるまでになってしまいました。
なぜ沖縄が戦場になるのか。これについても新華社通信の記者に聞いてみました。「習近平氏に、あるいは政権にしっかりと伝えてほしい。沖縄に何があるからここが戦場になるのか。何がなければこの沖縄と南西諸島は戦場でなくなることができるのか」と。 続きを読む
「11・23県民平和大集会~対話による信頼こそ平和への道~」(主催:沖縄を再び戦場にさせない県民の会)が2023年11月23日、沖縄県那覇市の奥武山公園で開かれた。県内外から1万人余(主催者発表)が集まり、「台湾有事」を唱える日米政府の南西諸島軍事強化・戦争策動に反対する闘いを確認し、全国に運動を呼びかけた。
県内70の団体・個人が呼びかけ人となった。第1部は音楽コンサートやエイサーが2時間、雰囲気を盛り上げた。展示・飲食ブース、巨大アート『スイミーバイ』などの多彩なイベントが同時進行した。同日同時刻に沖縄県石垣島でも集会が取り組まれ、また全国10カ所以上で連帯集会がもたれた。 続きを読む
すずき・たつじろう
長崎大学核兵器廃絶研究センター副センター長・教授。元日本原子力委員会副委員長。2017年6月より国会原子力特別委員会審議委員。東京大学大学院工学系研究科原子力工学専攻博士課程修了(1988年)。本論執筆は23年9月22日。
2023年8月24日、日本の電気事業持株会社である東京電力株式会社(TEPCO)は、損傷した福島第一原子力発電所からいわゆる「処理水」と「希釈水」を太平洋へ放出し始めたと発表した。だが、処理水の放出をめぐる論争は終結したとは言えない。むしろ、政治が科学と衝突し、国内外の信頼を失う、長期にわたる闘争の始まりなのかもしれない。
東京電力の決断、そしてそれが論争を引き起こした理由を理解するためには、まず放出されている「処理水」の正体、その放出作業をめぐる科学的論争、そして社会的・政治的文脈を理解する必要がある。 続きを読む
「復興と廃炉の両立、ALPS処理水問題を考える『福島円卓会議』の声を聞く会」が2023年12月12日、参議院議員会館で開かれた。「福島円卓会議」から林薫平事務局長と呼びかけ人の塩谷弘康先生が報告、国会議員や関心をもった各界の約50人が参加した。またオンラインでも動画が提供された。福島の復興・廃炉と処理水問題を県民・国民が主体となって進めていく活動の重要さが参加者で共有化され、今後もこうした会を継続し、取り組んでいくことが確認された。 続きを読む
読者の皆さま、友人の皆さま!
広範な国民連合は、この冬、結成30周年を迎えます。日頃のご協力に改めて感謝申し上げます。
世界は歴史的転換期です。
ウクライナにつづいて中東にも戦火が広がり、世界は核戦争の危険にすら直面しています。産業革命以来の経済発展は限界を露呈し、世界では貧困が絶望的なまでに広がり、気候危機など人類を滅亡に導きかねない事態です。
戦後世界を牛耳ったアメリカの衰退は顕著で、中国を抑え込み、覇権を維持しようと策動を強めています。
岸田政権は、アメリカに従って中国敵視で軍事大国化を進めています。これは日本全土、台湾や中国、東アジア全体を戦場にする亡国の道です。
沖縄を先頭に多くの国民が自主的な平和外交を求めています。中国・アジアとの共生こそ平和とわが国発展の道です。
農業者も中小零細企業も、労働者・国民も、経営と生活の危機に直面しています。原発再稼働や汚染水海洋放出を進める岸田政権に反対し、平和と豊かな国民生活を実現するため、いまこそ広範な国民の連合で政治の転換をめざしましょう。そのために私たちは全国的に組織を強化するとともに事務局体制を整え奮闘する決意です。
結成30周年記念の特別資金カンパへのご協力を切にお願いいたします。
2023年冬
自主・平和・民主のための広範な国民連合
当会議は、福島県民・国民の参加によりALPS処理水の処分のあり方や復興と廃炉の両立について議論していくために立ち上げ、7月11日、8月1日の2回の討議を重ねているが、現在の情勢の中で緊急で以下のアピールを発出する。
福島円卓会議一同
政府・東電による、ALPS処理水を今夏ごろまでに海洋放出するという一方的に決められたスケジュールは、2015年の「関係者の理解なしにいかなる放出もせず処理した水はタンクに貯留する」という文書で交わした約束を遵守するために凍結し、関係する人々の参加による議論に付すべきである。 続きを読む
「円卓会議」事務局長・林 薫平さんに聞く
福島県民と多くの国民の理解と合意のない中を政府・東京電力は8月24日、東電福島第一原発事故汚染水に由来する「ALPS処理水」海洋放出を強行した。
この事態が迫る中で福島県の有識者たちは7月11日、「復興と廃炉の両立とALPS処理水問題を考える福島円卓会議」(「福島円卓会議」)を立ち上げた。円卓会議は、「福島県民・国民の参加により対話型で復興と廃炉の両立、処理水問題の解決に向けた模索をする」と掲げ、政府・東電にも参加を求めている。円卓会議は放出前日の8月23日福島県庁で記者会見し「緊急アピール」を出した(別掲)。呼びかけ人は、今野順夫(ふくしま復興支援フォーラム主宰、元福島大学長、元コープふくしま理事長)、中井勝己(元福島大学長、元福島大学うつくしまふくしま未来支援センター長、元福島県環境審議会長)、菅野孝志(JAグループ福島前会長、元JA全中副会長、地産地消運動促進ふくしま協同組合協議会前会長)、菅野正寿(二本松市ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会元理事長、福島県有機農業ネットワーク元理事長)、守友裕一(宇都宮大学名誉教授、元福島県農業振興審議会長、元飯舘村営農再開検討会議議長、中山間地域フォーラム理事)、千葉悦子(元福島大学副学長、元福島県農業振興審議会長、福島県男女共生センター館長)、塩谷弘康(福島大学副学長、元福島県総合計画審議会長)、林薫平(福島大学食農学類准教授、福島県地域漁業復興協議会委員、元福島県林業人材育成機能検討会副会長、みやぎ生協・コープふくしま理事)の8氏。
編集部は林薫平事務局長にお話を伺った。
(見出しとも文責編集部) 続きを読む
日程 | 6月22日 午後7時 |
那覇市現地集合 |
23日 | 沖縄全戦没者追悼式(県主催)参加 | |
24日 | シンポジウム 「沖縄を平和のハブとする東アジア対話交流」参加 (午後7時ごろ現地解散) |
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主催: | 広範な国民連合 | 団長:角田義一代表世話人(元参議院副議長) |
申し込みは広範な国民連合全国事務局、または各都府県事務局 沖縄までの交通、宿泊等は各自で手配(全国事務局、または都府県事務局で相談に応じます。別途1万円程度の団費) |
日時: |
2022年11月20日(日曜日) |
会場: | 東京近郊 (コロナ対策を徹底し定員を制限して開催) オンライン併用のハイブリッド方式で開催。 |
申し込み | 会場参加もオンライン参加も、事前申込制。 会員でない方のオブザーバー参加も歓迎します。 |
静岡県立大学グローバル地域センター客員教授 元駐オランダ大使
東郷 和彦
戦争というのは、太平洋戦争もそうでしたが、一度始めてしまうと終わらせるのは本当に難しい。始めてしまった以上は、自分が完全に負けるということで手を挙げることは、どちらもよほどのことがないとできないし、やらないです。日本も太平洋戦争の時、ミッドウェーから戦況がひっくり返り、最終的に終戦にいくのに3年かかりました。しかもやめる時に、「国体の護持」ができないのだったら最後まで戦って皆死んでもいいと。この時の日本人のメンタリティーは一体何だったのか、非常に重い問いをいまだに抱えています。だから、やめるというのは本当に大変なことだともいえます。 続きを読む