「食と農の和はままつ」が集会(浜松市、8月22日)

 地域を耕す若者たち

県内高校・大学の活動多彩に

 

 「食と農の和はままつ」が令和の百姓一揆浜松実行委員会(藤松泰通代表)が主催し8月22日、静岡県浜松市で開かれた。集会では、地元農業高校や大学の学生らが農業に参加する学びの成果を発表した。発表に先立ち、愛知学院大学の関根佳恵教授が講演した。
 会では、学生から4つの実践報告が行われた。
 オイスカ浜松国際高校(浜松市)の生徒は環境SDGsプロジェクトで、松枯れに強い海岸林を育てて農地を守ったり、松葉を堆肥にしたりしての野菜づくり、地元産の栗からスイーツを開発するといったスケールの大きい実践を報告し、「農は地域の未来を創る営み」との気づきを語った。
 浜松学芸高校(浜松市)探究創造科の生徒は、「収量、品質の向上のために農薬を使う」という生産者の考えを紹介しつつ、バケツ稲の栽培を通じて農薬の有無による生育、収量の差を調べた研究を発表。米を一粒ずつ脱穀し、出来を見た努力と根気に参加者は打たれた。今回は有意差が確認できなかったが、グラウンドから虫がつきにくい中庭に栽培場所を途中で移した影響も考えられるとし、来年、再調査する。
 磐田農業高校(磐田市)の食と農の魅力旅プロジェクトチームは、農地所有適格法人・農健(磐田市)と組んで、田植えや生き物調査をしながら「適正価格」を考えてきた。米が値崩れする中、「ブランド化によって適正価格を」と、3品種を食べ比べられる「テイスティングBOX」(食べ比べセット)を磐田軽トラ市で販売したところ好評で、Aコープで扱ってもらえることになり、販売増につながった。
 静岡文化芸術大学(浜松市)で「棚田での米作り」に取り組む学生は、2016年から久留女木の棚田(引佐町)に通って農作業に従事。現在は1~4年生21人で田の耕運、田植え、草取り、稲刈りからパッケージ、販売までを手掛けるほか、地域行事、草刈りなどにも参加する。販売用の米袋に描かれた、田んぼのさまざまな多面的機能のイラストは注目を集めた。