2010年4月アーカイブ

熱気に包まれた島民集会

―米軍基地移転に反対する徳之島―

鹿児島県護憲平和フォーラム・元鹿児島大学教員  荒川 譲

20100328-tokunoshima.jpg 2010年3月7日夕刻、人びとは続々と徳之島町文化会館に集まってくる。今夕は住民団体「徳之島の自然と平和を守る会」が主催する「普天間基地徳之島移設反対集会」の開催である。600席ある会場の椅子はほぼ埋まっている。男女の参加者の中で高齢の女性も目につく。島内の大久幸助・天城町長、大久保明・伊仙町長、高岡秀規・徳之島町長の3氏も前方の列に並んで座を占めている。定刻の18時50分、椛山幸栄会長の主催者挨拶で集会の幕が切って落とされた。続いて筆者・荒川が「長寿・子宝の島に基地はいらない」、山田義勝氏(沖縄民医連)が「米軍基地被害の状況」、前泊博盛氏(琉球新報社)が「基地依存経済という神話」と題して順次講演した。それを受け質疑及び意見表明では会場から10指に近い人びとが発言した。最後に島内の3人の町長が揃って登壇し、それぞれに米軍普天間基地移転に反対する決意を表明し、会場の全員で「がんばろう」を三唱して集会を閉じた。実に時刻は21時半を回っていた。参加者の総数といい、男女さまざまな年齢層の人びとの参加といい、住民と行政が一体となったことなど、まさに町あるいは島をあげての熱気に包まれた米軍基地移設反対の意思表示であった。

米軍基地徳之島移設反対郡民大会に4200人参加

奄美ブロック護憲平和フォーラム代表  関 誠之

 反対郡民大会は、3月28日・天城町野球場に、米軍機の爆音が大音量で流され、体が振動し、会話も出来ない基地沖縄の現実を突きつけ、幕が開いた。
 郡島内外から、「徳之島に基地はいらない」「故郷を守ろう」などと書いたプラカードを手に4200人が結集、熱気の高まる中、地元の大久幸助天城町長が開会を宣言、高岡秀規徳之島町長や地元各団体の意見表明を行った。母親代表の徳之島町の磯川真理枝さん(39歳)は、「徳之島は、命を宝とする子宝の島、先人の知恵を尊ぶ長寿の島。子供たちの未来に基地も、訓練施設も要らない」と訴え、大きな拍手を集めた。私も、奄美ブロック護憲平和フォーラム代表として「武力で平和はつくれない」「奄美の美しい自然を守り、未来の子供たちに夢と希望に満ちた平和な奄美を受け継いでいくことは、私たちの義務であり、責任である」ことを訴え、ともに闘うことを表明した。

応能負担原則に基づいて税制の再構築をすることにより財源は十分にある

―消費税引き上げは不要―

日本大学名誉教授  北野 弘久

 民主党のマニフェスト及び税制改正大綱などの最大の欠陥は、憲法の応能負担原則の趣旨に基づいて税制を再構築するという重大な改革点が欠落しているという事実である。もちろん税金のムダ使いの見直しをすることも大切であるが、それだけでは不十分である。応能負担原則の趣旨に基づいて税制を再構築することによって民主党が国民にやろうと約束した政策を実現することは財源面からも可能になることが指摘されねばならない。消費税の引き上げも不要である。

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