2009年3月アーカイブ

沖縄

沖縄の県立病院の存続を求め

地域医療を守るたたかい

沖縄県議会議員奥平 一夫

地域医療の崩壊を許すな

 全国の地域で医療崩壊の危機が報じられている。相次ぐ公立病院の医師・看護師不足による病棟閉鎖、民間移譲、病院閉鎖それに伴う首長と住民の対立。当たり前のように安心していつでも、どこでも受診できていた医療が受けられなくなってしまう信じられない事態が全国で広がっている。救急車のたらい回しによって救える命が救えない異常な事態も起こっている。このような住民や医療現場、自治体の悲鳴がメディアを通して全国に発信される。まさに地域医療の崩壊が始まっている。

沖縄の頭越し「グアム移転協定」を糾弾する

沖縄

沖縄の頭越し「グアム移転協定」を糾弾する

元沖縄中部地区労議長宮平 光一

 2009年2月17日クリントン米国務長官と中曽根弘之外相は「在沖海兵隊のグアム移転協定」に署名した。
 協定では2006年5月に日米再編最終報告に盛り込まれた「再編実施のためのロードマップ」に記載された「海兵隊のグアム移転」「普天間基地の辺野古移転」「嘉手納基地以南の基地返還」をパッケージとすること、基地負担軽減、グアム移転費用の日本側負担60億9000万ドル(約5400億円)などを再確認し、米軍再編を着実に推進することを狙ったものである。

雇用問題と地域 佐賀

ハローワーク前・雇用アンケート調査報告

古川・佐賀県知事は、求職者の声に耳を傾けよ

広範な国民連合・佐賀事務局

 世界的な不況の中、佐賀県の経済、県民の雇用、くらしぶりは急速に悪化しています。
 去年秋以降、伊万里市のSUMCO(シリコンウェハー)で400人の派遣社員、神埼市のトヨタ紡織(自動車シート)で250人の派遣社員、佐賀市の小糸九州(自動車ヘッドランプ)で60人の期間社員など、自動車、電機大手の非正規労働者が真っ先に首を切られました。労働局の発表では、昨秋から3月までに県内の非正規労働者が1670名解雇・雇い止めされるとのことですが、実際はさらにふくれ上がるでしょう。

雇用問題と地域 埼玉

雇用と地域再生のための

地方議員と市民の緊急集会を開催

上尾市議会議員秋山 かほる

 福岡の地方議員交流会が「雇用と地域経済の緊急集会」を開催し、そのもようが関東にも伝わってきました。東京の地方議員が懇談会を開いて動き出し、神奈川でも地方議員が緊急集会の準備を始めました。
 埼玉の地方議員もじっとしておれなくなりました。埼玉は昨年の第6回全国地方議員交流会の開催地です。現地実行委員として交流会の成功のため奔走した北村県議の住む狭山市にはホンダの工場、須貝市議の住む和光市にはホンダの研究所、私が住む上尾市には日産ディーゼルの本社工場があります。そして、中小工場の多い川口市の市原市議、国民連合埼玉で中心的な役割をになっている加須市の笠井市議が、久しぶりに集まりました。

雇用問題と地域 神奈川

今こそ、行動を起こさなきゃ!

雇用と地域経済の危機打開の緊急集会・神奈川

横須賀市会議員原田 章弘

 「年越し派遣村」の報道により、「派遣切り」の事実が可視化され、十分に「問題」になった。次に「政治問題化」しなければならない。私たちの問題意識の出発点だった。
 まず、私たち自身が「事実を知る必要がある」と福岡の集会に仲間の議員に行ってもらった。「地方議員に何ができるだろうか?」「何をしなければならないだろうか?」という課題が大きく胸に突き刺さった藤沢での福岡集会の報告会。そして、「いすゞ」による「派遣切り」が行われている藤沢や失職した労働者が集まる横浜のハローワーク前で「聞き取り調査」を開始した。「政治は遅い! 事が大きく報じられるようになってから動く。国会は実態に合った論議をしていない」というハローワーク前で伺った声。市民に最も身近な地方議員が、敏感に反応して行動しなければ存在価値も否定されてしまう。こうした動きと併せて、「雇用と地域経済の危機打開をめざして」の集会準備を進めた。

イスラエルの足枷を嵌められた、オバマ政権のソフト外交

―ガザ侵攻からイスラエル選挙まで―

広範な国民連合代表世話人 武者小路 公秀

ガザ侵攻の裏表

 イスラエルの空陸からのガザ侵攻は、その公式・非公式の目的を達成して、多くの市民の死傷を犠牲にしたうえで一方的に終結された。
 公式の目的は、ガザ地区から同地区の政権を握っているハマスがイスラエルにたいしておこなっているミサイル攻撃を不可能にすることであり、その裏に隠された目的は、無条件にイスラエル政府を支持しているブッシュ政権が米国のイスラエル支援を保障している間に、パレスチナにくさびを打ち込むことで、米国に新しくうまれるオバマ政権がイスラエルを批判しないようにあらかじめ手を縛ることであった。米国の政権が変わる際の外交的な力を最大限確保しようとする目的に比べても、あまりにも大きな犠牲をガザ市民に強いる侵略であった。

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