諫早湾干拓訴訟
宝の海再生のため、国は水門を開け調査を
佐賀県太良町大浦漁民 平方 宣清
私は、佐賀県有明漁協大浦支所の組合員で36年間、有明海で漁業を生業として生きてきました。豊饒(ほうじょう)の海、宝の海と言われ有明海沿岸の漁業者だけでなく、沿岸地域の経済にも大きな影響をもつ有明海が、諫早湾干拓事業により一変しました。1997年4月の潮受け堤防締め切り以降、大規模で異常な赤潮が長期にわたり発生し、タイラギやアサリが死滅し、カニ・エビ・シャコなど、またタコ・ヒラメ・クチゾコなどの底ものの漁種が激減してしまいました。