核不拡散条約(NPT)一覧

核不拡散条約(NPT)は生き延びたか?

 NPT再検討会議決裂に思う

交差性を学び、ともに行動を

核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)共同代表 田中 美穂

 

 

 

 NPT再検討会議は、3回連続で成果文書を採択できず、という結果になりました。
 私たちはこれまで、広島選出の国会議員との面会を行ってきましたが、少なくない議員から「NPTを主軸に考える」「核兵器禁止条約よりもNPTの方が現実的だ」といった言葉を聞きます。しかし、今回の会議では、核兵器が決して使われないようにするために「非核兵器国にも果たせる役割がある」という成果文書案の記述について、日本政府代表が再三削除を求めるという場面がありました。日本政府がNPTにすら後ろ向きであることを、市民に知ってほしいですし、メディアにももっと取り上げてほしかったです。 続きを読む


核不拡散条約(NPT)は生き延びたか?

ナガサキ・ユース代表団の若者たちの声

 

長崎大学多文化社会学部2年
稲田 健心 さん

 私は今回、ナガサキ・ユース代表団の一員としてNPT再検討会議に参加した。被爆地・長崎で育った者としてこれまでも核兵器問題について学んできたが、実際に国際会議の場で各国の政府関係者や市民社会の方々と交流したことで、多くの学びと気づきを得ることができた。 続きを読む


核不拡散条約(NPT)は生き延びたか?

今後の核軍縮にとっての示唆

NPO法人ピースデポ代表・長崎大学客員教授 鈴木 達治郞

 

 

 

 2026年5月22日、核不拡散条約(NPT)再検討会議の最終日、国連総会会議場は一瞬静まりかえった。ベトナムのドー・フン・ヴィエット議長が「成果文書採択をめざし、最善を尽くしたが、全加盟国の合意を得られることはできなかった」と発表したからである。これで、15年、22年に続き、3回連続成果文書の採択ができない結果となった。果たして、この結果をどう評価すればよいのか。今後の核軍縮を進めていくために、われわれはどうすればよいのか。再検討会議での現場の議論や識者のコメントなどを踏まえた上で、考察してみた [1]。 続きを読む


核不拡散条約(NPT)再検討会議の現状

誰が平和をつくるのか

 NPT再検討会議における対立構造と国際秩序の転換

青山学院大学名誉教授 羽場 久美子

 

 

 2026年4月27日から5月22日まで1カ月間、国連で開かれたNPT会議に、ピースデポの代表の一人として広島・長崎の代表や若者たちとともに参加してきた。
 会場にはNPT加盟国代表が参加し総会会議場では初日から核廃絶と不拡散をめぐる熱い議論が各国代表によって伝えられた。私は、昨年も核廃絶の委員会に参加させていただき、とりわけ先進国とグローバルサウスの核をめぐる意識・熱量の違い、平和要求の差異を覚え、他方、広島・長崎の若者たちの核廃絶へのひたむきな願いと行動に感動を受けた。 続きを読む