課題・言葉一覧

長野・松代大本営に関わる活動から

歴史修正主義に抗い歴史の真実をつなぐ

長野県上田市議会議員 石合 祐太(松代大本営追悼碑を守る会幹事)

 

 

 私は、松代大本営追悼碑を守る会(会長=表秀孝・長野大学名誉教授、以下「追悼碑を守る会」という)に参画して活動をしている。この会は1995年8月に象山地下壕入り口に「松代大本営朝鮮人犠牲者追悼平和祈念碑」を建立して、碑の管理や地下壕見学者の案内、工事の真相調査などの活動をしている。 続きを読む


動画・UIチャンネル 沖縄編「6・23慰霊の日」特集に取り組んで

 松代大本営から見える「加害」の責任と構造的差別

沖縄―長野結び、希望見いだす

Circle of Friends実行委員会/河原 弥生さん、小橋川 共仁さんに聞く

河原さん(右)と小橋川さん

 

「慰霊の日」へ番組制作

河原弥生さん(以下、河原)
 「Circle of Friends実行委員会」は、東アジア共同体研究所の委託を受け、YouTube動画「UIチャンネル 沖縄編」を制作しています。外交・安全保障、経済、文化、環境などをテーマに沖縄が抱えるさまざまな問題を発信し、沖縄の現状についてより深い理解を促すことを目的としています。 続きを読む


南西諸島「住民避難計画」とシリコンアイランド九州構想

「安全」と「発展」が真に調和する社会に

戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク共同代表 海北由希子

 2022年12月16日の閣議決定以降、「安保3文書」に基づいた軍拡が九州・沖縄・西日本でものすごい勢いで進められている。
 日本の西端に位置し、東アジアの重要な地政学的ポイントと接している九州・沖縄は、日本の防衛の最前線として自衛隊の配置や演習の場として注目されてきた。福岡の築城基地の滑走路延長と米軍基地化、佐賀の新基地建設とオスプレイ配備計画、鹿児島や大分の弾薬庫新増設など、広域的に同時進行で軍拡が進められている。 続きを読む


敗戦80年 平岡 敬

 「核のない世界」をめざして

世論を作り民衆の力で国を動かす、そういう時代だ

元広島市長の平岡 敬さんに聞く

 

 

 昨年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞しました。大変有意義なことです。田中さんの受賞演説は自らの被爆体験、核兵器廃絶に向けたさまざまな運動など、素晴らしかったと思います。ただ、アメリカの原爆投下の責任について一言触れてほしかった。米国が「原爆投下は間違いだった」と言えば、どの国も核兵器を使えない。それを言わせなければなりません。米国の原爆神話をどう粉砕するかが、被爆80年の大きな課題だと思います。 続きを読む


地域からの報告

 大牟田で「令和の百姓一揆」に連携

農民と消費者の相互理解を促進

 シンポジウム「みんなで語ろう『食と農の今を考える』」を福岡県大牟田市で4月19日、市民団体「いちのたんぼの会」と広範な国民連合・大牟田地区懇談会の共催で開催しました。110人を超える人たちが参加。この課題での関心の高まりを実感しました。3人の県議会議員をはじめ多くの自治体議員の方々も参加していただき、有明海を渡って長崎県島原市から駆け付けてくださった方もおられました。 続きを読む


食料自給議員連盟 地方から声を上げる

 鈴木宣弘顧問の問題提起

米国依存から脱却して、独立国として世界の中でどう生きていくのか

 

 食料自給の確立を求める自治体議員連盟は4月28日、オンラインでの学習検討会を開催した。約50人の自治体議員などの参加で、顧問を務める鈴木宣弘東京大学名誉教授から報告提起を受けて活発に質疑・討論が行われた。議員連盟としての取り組みで、①基本計画や米国の要求に対して、それぞれの6月議会で意見書採択など取り組みを進めること、②3月30日の「令和の百姓一揆」の成功を引き継ぎ各地で農民と消費者との連携促進を取り組むこと――などを確認した。以下、鈴木宣弘顧問の問題提起の概要を紹介する。 続きを読む


日中不再戦 ■ 訪中報告 春口 あかね

「知る」「感じる」「伝える」、これが私たちの責任

春口 あかね(筑紫野市議)

 私は昨年に次ぐ訪問だったが、たった1年で改めて中国の急速な発展に目を見張らされた。
 同時に、とくにハルビンで出会った青年たちの「歴史をしっかり学んでください。そして、二度と戦争をしないよう、私たちの世代で友好を築きましょう」とのメッセージを重く受け止め、日中双方が共に平和を追求し、さらに繁栄を共有していくための一歩を踏み出したい。
 以下、報告します。 続きを読む


日中不再戦 ■ 訪中報告

友好交流を進める九州自治体議員の会第2次訪中団

牧瀬あきこ(鳥栖市議)春口あかね(筑紫野市議)

帰国機中感想対話

左・春口あかねさん、右・牧瀬あきこさん

 日中不再戦・友好交流を進める九州自治体議員の会(準)は、原竹岩海・福岡県議を団長に10人の団で4月21日~26日、中国を訪問した。北京、ハルビン、瀋陽の各都市を訪問して各方面の方々と意見交換、交流し、また、日本軍の中国東北部(旧満州)での侵略の実相を見聞し歴史に学んだ。日中不再戦・友好交流の旅だった。 続きを読む


広範な国民連合全国世話人会議での発言

若者を先頭に、東アジアで二度と戦争をさせない政治めざして

広範な国民連合 代表世話人 羽場 久美子(青山学院大学名誉教授)

 

 皆さんこんにちは。三つのことについてお話ししたいと思います。
 今年は、日清戦争130年、日露戦争120年、昭和100年、敗戦80周年です。二度と大陸と戦争をしない、ということを誓いたいと思います。
 国連は創設80周年の記念すべき年です。国連では、原爆投下80周年に核廃絶に向け国際会議なども積極的に取り組まれています。私も4月末、その国際会議に行ってまいりました。 続きを読む


参議院選挙 髙良 沙哉(タカラさちか)

沖縄選挙区タカラさちか 必勝へ

プロフィル
髙良沙哉(タカラさちか)
沖縄大学人文学部教授(ジェンダー・憲法学)
1979年1月生まれ(46歳)、那覇市出身、北九州市立大学大学院博士後期課程(博士〈学術〉)。
2006年から県内の大学や専門学校で憲法、法学を教え始め、11年から沖縄大学人文学部福祉文化学科所属、19年より教授職。家族は夫と子2人。

 

 沖縄大学教授で昨年の「12・22県民大会」実行委員会共同代表の髙良沙哉さんが5月10日、参院選沖縄選挙区に立候補を表明。18日、那覇市内で支持母体の事務所開きを行い、決意を語った。
 玉城デニー知事があいさつ。「県民の思いは決してぶれていない。80年前に生きられなかった方々への追悼の念も含めて、髙良さんに私たちの強い信念、願い、思いを預けていきたい。この選挙は必ず勝ちにいこう」と激励し、連合沖縄の仲宗根哲会長も激励のあいさつをした。支持母体は「『生きる』を政治の真ん中に!県民の会」で、選挙対策本部共同代表に沖縄関係野党国会議員の赤嶺政賢、新垣邦男、屋良朝博、伊波洋一、髙良鉄美の5氏が就任。伊波氏は「力を結集し、なんとしても押し上げよう」と力強く呼びかけた。
 広範な国民連合は5月11日、全国世話人会議で髙良さんの推薦を決定し、全国から全面的な支援を呼びかけている。 続きを読む


沖縄戦80年――西田発言に怒り渦巻く沖縄 3

 西田発言は戦争準備の一環

沖縄は島ぐるみで抵抗態勢の再構築を

仲里 利信 さん(元沖縄県議会議長・自民党、元衆議院議員)

に聞く

 

 

教科書検定と重なる
西田発言

 西田昌司参議院議員は5月3日、沖縄で行われた改憲シンポジウムで「ひめゆりの塔の展示は歴史を書き換えている」と主張した。これは意識的な発言で、絶対に許せません。「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝が2007年の教科書検定のときにも同じようなことを言っていましたね。 続きを読む



沖縄戦80年――西田発言に怒り渦巻く沖縄

全国でわがことに、闘いが求められる

 

 自民党の西田昌司参議院議員による「沖縄戦をゆがめ県民の尊厳を踏みにじる」発言への強い怒りが沖縄を覆う。
 県議会は16日夜、自民党に西田議員への厳格な処分と党として沖縄戦への認識を示すことなどを求める抗議決議を、自民党も含む賛成多数で可決した。ひめゆりの塔所在地で沖縄戦終焉の地となった糸満市議会は、「沖縄戦の教訓を受け継ぎ、次の世代に伝えていくことを高らかに宣言する」と満場一致で決議した。 続きを読む


敗戦80年 強制連行労働の死者を慰霊

 強制連行労働の死者を慰霊

三井三池炭鉱の熊本県荒尾市のお寺で

熊本県荒尾市のお寺

 80年前に終わった戦争中、朝鮮半島や中国から日本の炭鉱などに強制動員され、過酷な労働や事故で亡くなった人びとを悼む合同慰霊祭が4月12日、旧三井三池炭鉱があった熊本県荒尾市の正法寺で行われた。1972年から毎年開催され今年で54回目。
 慰霊祭では40人ほどの参加者で、読経の後、浅田敏彦荒尾市長、中国の福岡副総領事、在日本朝鮮人総聯合会の青年同盟委員長(熊本県委員長代理)、在日本大韓民国民団熊本県団長、華僑華人総会代表たちが焼香、来賓あいさつした。一様に54回目という長きにわたって慰霊祭が行われてきたことに対する感謝の気持ちが表明された。浅田市長は「不幸な歴史を繰り返さないよう、平和への取り組みに力を入れる」と、成岩副総領事は「追悼するのは憎しみを持ち続けるためではなく、歴史から教訓を学び、より良い未来を切り開くためだ」と語った。 続きを読む