課題・言葉一覧

敗戦・被爆80年

  長崎からの発信―

「敗戦・被爆80年、過去・現在と向き合い未来をつくる」シンポジウムの開催について

シンポジウム実行委員会委員 伊藤 あゆ

 「被爆地長崎から平和のメッセージを発信していく必要がある」
 まさに、現在進行形で、ウクライナやガザ等で戦火は絶えず、イスラエルのイラン攻撃も始まるなど、刻一刻と多くの人々の命が奪われていっています。また、アジアでの戦争のリスクが高まっていると言われているような状況下でもあります。 続きを読む


日米地位協定 ■ 末松義規衆議院議員×屋良朝博衆議院議員

日米地位協定への関心高まる

対談  アメリカの植民地を脱するために

 立憲民主党および会派所属議員による日米地位協定研究会が6月3日、「日米地位協定について議論を深め、論点を整理する目的で」立ち上げられた。非常に注目すべき動きと考え、会長となった末松義規衆議院議員と会の中心を担う屋良朝博衆議院議員に対談いただいた。お二人をはじめ研究会の皆さんの奮闘に大いに期待したい。以下、編集部の責任でまとめた。 続きを読む


敗戦80年 沖縄戦への冒瀆は戦争への道

沖縄戦への冒瀆は戦争への道

石川 元平(87歳、広範な国民連合顧問)

 

沖縄戦とは

 沖縄戦は、アジア太平洋戦争最後の最大の地上戦であった。結果は、軍人をはるかに上回る数の住民が犠牲になった。また、沖縄戦は天皇制国家体制を守るための「捨て石」作戦であった。 続きを読む


沖縄 ■ こどもの貧困問題

『沖縄県こども調査』

「給食費無償化」は苦しむ子育て世代の叫び

沖縄市議会議員 高江洲 みどり

 

 沖縄市は県内第2の人口14万人の町です。国際文化観光都市を掲げ、スポーツ振興による経済活性化策やインバウンドを呼び込もうと動物園の拡張工事が進められる一方、県内でも低い市民所得、子どもの貧困問題、人口減少・高齢化、嘉手納基地による航空機騒音や治安悪化など、市民生活はさまざまな課題に直面しています。 続きを読む


沖縄 ■ こどもの貧困問題

沖縄県こども調査

物価高騰で9割が「生活苦しくなった」

 沖縄県は5月26日、子どもの生活実態などを把握する「沖縄こども調査」の2024年度報告書を公表した。小中学生とその保護者を対象とした3年ぶり4回目の調査である。
 困窮世帯の割合は21・8%で、初回の15年調査の29・9%と比べると8・1ポイント下がった。前回21年からでも7・1ポイント減少した。医療費助成や就学援助制度の効果がうかがえる。「過去1年間に子どもを受診させられなかった経験」は21年の17・9%から、24年は14・2%に下がっている。低所得層ほど下げ幅は大きく、県が22年に医療費助成の対象を未就学児から中学生までへと拡大した効果とみられる。ただし、未受診の理由では「仕事で連れて行く時間がなかった」が高い割合を維持している。 続きを読む


食料農業 ■ 新潟の百姓一揆

米作りの横綱・新潟が立ち上がった!

  県内6地区からトラクター8台、軽トラ35台で220人余

 新潟県の農家ら220人が6月14日、「新潟百姓一揆」のトラクターデモを行った。あいにくの雨の中、「未来の子どもに国産残そう」「小○百姓一揆」などののぼり旗を掲げたトラクター8台、軽トラ35台に徒歩220人余のデモが続いた。
 主催したのは新潟百姓一揆実行委員会。県内6地区からのぼり旗を掲げた軽トラックで出発し、ゴールである県中央部の長岡市の会場に農民や消費者が続々と結集した。三条市を出発した農家の橘清久さん(74)は、「米を作っても草を刈る方が金がかかる。このままでは農家はやれない」と参加を決め、仲間と軽トラック4台を走らせ途中の直売所などで窮状を訴えながら長岡市に来たと言う。新発田市で酪農と水稲を営む松縄優平さん(31)は「農業に目を向けてほしくて初めて参加した」と言う。 続きを読む


食料農業 ■ なぜ米が高騰したのか

転作か所得補償か大論議のとき

JA常陸組合長、日本の種子を守る会会長 秋山 豊

 

 

 

米が足りないのに
減反が続く

 本当の現場の意見を公表しなくてはダメだということで、JA有志連合を呼びかけました。
 私どもが言いたいことの第一点は、農家が現在も減反・転作をやっているということです。
 水戸市ですと35%の田んぼをつぶして、麦とか大豆とか、出荷用のバラなんかを作っています。そのことを消費者は知らないんですね。 続きを読む


食料農業 ■ 「いまこそ日本の食と農を守ろう緊急集会」(6月5日/国会内)

水路壊れても修復する人がいない

宮永 均・JAはだの組合長

 

 神奈川県秦野市の農業協同組合運営をしている宮永と申します。食料安全保障としての自給率向上が第一級の課題ですが、これは今に始まったものではないわけであります。
 いま都市部現場では、とにかく売る米がないという状況に陥っております。本当に、私どもが農業協同組合を運営する上でも、ファーマーズマーケットを運営する上でも、本当に困っております。 続きを読む


食料農業 ■ 「いまこそ日本の食と農を守ろう緊急集会」(6月5日/国会内)

有史以来の命の大危機なんだ

菅野 芳秀・「令和の百姓一揆」代表

 

 今日はたくさんの意見が出まして、一つひとつとても大切な意見です。それを皆さま方が本当に真剣にお聞きになって、心に刻み、わが里に帰った時にはこれをやろう、あれをやろうというふうな形でお聞きになっていたと思いますので、私があえてまとめる必要はないと思います。
 ただ私は、山形県置賜地方の米穀地帯のど真ん中にいる百姓の一人として、文字面の危機じゃなくて、本当に危機なんだと言いたいんですね。そのことをどういう言葉で伝えたらいいかということがわかんなくて、ずっと考えています。 続きを読む


食料農業 ■ 「いまこそ日本の食と農を守ろう緊急集会」(6月5日/国会内)

未来のために命懸けで農業を守る

主義主張超え、やってやって、やりまくろう

 

 「いまこそ日本の食と農を守ろう緊急集会」が6月5日午後、国会内で開かれた。「令和の百姓一揆」実行委員会、「日本の種子を守る会」「JA有志連合」が共催したもの。農家と消費者とが連携して農家への所得補償を何としても実現し、国内の米作りを守ろうと思いを共有した。集会スローガンは「米不足を解消しよう、減反を見直せ!! 輸入米は安全なのか、食べものは国産で!! 農家に欧米並みの所得補償を!!」の3本。 続きを読む


食料農業 ■ 「小泉劇場」は農協つぶしの売国政治

コメ農家支援を急がないと間に合わない

東京大学特任教授 鈴木 宣弘

 

 

 「令和の米騒動」が収まらない。小泉農水大臣が登場し、備蓄米によるコメの「価格破壊」が、スピード感を演出しつつ、強引に、特定の大手業者を優遇する形で断行されている。さらには輸入米の早期投入も行い、市場を「じゃぶじゃぶ」にすると意気込んでいる。この機動力を国民は評価しているが、「小泉劇場」に惑わされていないか。
 米騒動の根本原因は「減反し過ぎと稲作農家の疲弊」にある。それを放置して流通悪玉論や農協悪玉論が展開され、米国からの輸入米への市場開放や農協組織の外資への差し出しにつなげるストーリーが危惧される。 続きを読む


主張 ■ 『日本の進路』編集部

侵略と植民地支配の歴史を総括し
「日中韓連携」アジアに生きる日本へ

 日本敗戦80年の8月15日が目前となった。
 トランプのアメリカは、覇権維持をねらって中国抑え込みに躍起だが「対米依存」の日本を突き放してもいる。ところが石破政権は「交渉」に明け暮れる。
 わが国は、「対米依存脱却」を明確にしない限り譲歩を迫られるだけだ。
 近隣諸国、中国、韓国などと共に「アジアに平和に生きる」道を選択する時だ。そのためには日本の過去の侵略、植民地支配の歴史の清算が不可欠である。 続きを読む


長野・松代大本営に関わる活動から

歴史修正主義に抗い歴史の真実をつなぐ

長野県上田市議会議員 石合 祐太(松代大本営追悼碑を守る会幹事)

 

 

 私は、松代大本営追悼碑を守る会(会長=表秀孝・長野大学名誉教授、以下「追悼碑を守る会」という)に参画して活動をしている。この会は1995年8月に象山地下壕入り口に「松代大本営朝鮮人犠牲者追悼平和祈念碑」を建立して、碑の管理や地下壕見学者の案内、工事の真相調査などの活動をしている。 続きを読む


動画・UIチャンネル 沖縄編「6・23慰霊の日」特集に取り組んで

 松代大本営から見える「加害」の責任と構造的差別

沖縄―長野結び、希望見いだす

Circle of Friends実行委員会/河原 弥生さん、小橋川 共仁さんに聞く

河原さん(右)と小橋川さん

 

「慰霊の日」へ番組制作

河原弥生さん(以下、河原)
 「Circle of Friends実行委員会」は、東アジア共同体研究所の委託を受け、YouTube動画「UIチャンネル 沖縄編」を制作しています。外交・安全保障、経済、文化、環境などをテーマに沖縄が抱えるさまざまな問題を発信し、沖縄の現状についてより深い理解を促すことを目的としています。 続きを読む