沖縄一覧

沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム(続) ■ 鳩山 友紀夫

東京でも北京でもソウルでもなくて
沖縄がそのハブになりうる唯一の資格をもっている

東アジア共同体研究所理事長 鳩山 友紀夫

 

 

 長時間皆さん方から積極的なご意見を聞かせていただき、大いに学ばせていただきました。特に屋良さんが「それでも私たちは戦争できますか?」と問われました。できるわけがないのです。そして絶対にしてはいけないのです。
 ところが戦争をして利益を得ている国もないわけではない。そういう国からいろんな挑発があった場合に、決して乗ってはいけないということです。ウクライナ戦争で味を占めた国は、今度は台湾を挑発し始めています。その挑発は台湾の独立派を鼓舞し、独立の勢いが増してくる恐れがあります。日本の政府はその傾向を支持しているようにも見えます。

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沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム(続) ■ 朴 相鉄

アジアは世界経済の最も重要な地域になる

韓国ポリテク大学教授 朴 相鉄

 

 

 

 羽場先生がおっしゃったように、東アジアの経済成長というのは、IMF(国際通貨基金)や世界銀行なども予測したように、今後20年間で世界の平均経済成長の2倍以上を達成する唯一の地域です。そして東アジアの諸国家は、世界の生産量と物流量の50%以上をグローバル経済に供給している、最も重要な地域でもあります。

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沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム(続) ■ 楊 伯江

アジアを分断しない
新たな政治的枠組みをつくること

中国社会科学院日本研究所所長 楊 伯江教授

 

 

 私は3点申し上げたいと思います。
 まずこのシンポジウムの観点に賛成します。今後アジアの平和な発展に向けまして、沖縄はハブとして役割を果たしていただきたいと思います。特に地域の平和交流の中でハブ的な役割を果たしていただきたいということです。
 2点目は、鳩山先生がおっしゃった7つの観点について賛成します。私たちは根源から問題分析をして、戦争を阻止しなければいけません。たとえば台湾有事という話題ですが、1971年の国連総会での2758号決議は「一つの中国」という原則であり、世界には一つの中国しかありません。

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沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム(続) ■ 羽場 久美子

「沖縄平和のハブ宣言2022」

青山学院大学名誉教授 羽場 久美子

 

 

 

 本日ここに集われました沖縄、日中韓、地域自治体、若者、すべての皆さま、ありがとうございます。日中韓と沖縄の3カ国+地域の方々による「沖縄を平和のハブに!」をめざす国際会議にふさわしい会合となりました。
 玉城デニー知事はご病気で来られませんでしたが、「沖縄を平和のハブに!」を積極的に推進するごあいさつをいただき、元内閣総理大臣鳩山友紀夫先生からもごあいさつと問題提起をいただきました。

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沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム(続) ■ 伊波 洋一

アジアの大切な宝・
沖縄から平和ネットワークを

参議院議員 伊波 洋一

 

 

 ハイサイ、皆さんこんにちは。
 皆さん、本当にありがとうございました。中国との国交正常化50周年という節目の年に、私たちが何をしなければいけないのかということをテーマに、国民連合の東京での集まりでもこの間考えてきました。そうした中で、きょうはこのように沖縄で、「沖縄をハブに平和のネットワークをつくる」をテーマにお話しいただきましてありがとうございました。先ほど4人の若い方々が、その問題意識を共有して取り組むという思いを込めてお話ししていただいたこと、これは最大の成果かなと思っております。
 沖縄はとても重要な場所です。この沖縄からアジアの平和を構築するネットワークのスタートができるのではないかと期待を感じております。

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沖縄県知事選挙

玉城デニー知事が大差で再選

辺野古基地反対 県民にいささかのぶれもない

玉城デニー選対本部事務総長・オール沖縄会議共同代表 金城 徹

 

 今回の知事選ですが、これは負けられない一戦です。オール沖縄にとって知事選で負けるということは辺野古の新基地建設へと結びついています。そういう意味で選対本部事務総長を仰せつかってかなり重圧を感じていましたが、大勝したのでほっとしたところです。
 勝因というのはいくつかありますが、まず玉城デニー知事の選挙戦での訴えが県民に非常に分かりやすかったと思うんです。辺野古問題についても後半からかなりウエートを占めて、熱っぽく語っておりました。それから、県民の生活あるいは福祉といった問題もしっかり訴えました。全国的にもそうですが、特に沖縄では子どもの貧困の問題が大きい。そういった政治の光が当たらない方々への訴えもただ通り一遍ではなくて、自らの幼少期からの生い立ちも含めて、普通だったらあまり話したがらないような本音を含めてね。聞いている方が非常に感動を覚えたという話も聞きました。

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参院選沖縄選挙区の取り組みの報告

沖縄県知事選勝利へ全国から支援を

参議院議員 伊波 洋一

 

 

 

 

 2022年7月10日の参議院選沖縄選挙区ではオール沖縄の私、現職イハ洋一候補が僅差で勝利した。全国では沖縄を含む1人区で自民党が28勝4敗と改選過半数の63議席を獲得する大勝で自公で改憲発議の3分の2を維持し、自民党が求める憲法9条改憲に大きく近づく危険な状況だ。立憲野党の大敗は野党共闘が構築できなかったことにある。
 「新基地建設NO」の民意が勝利したオール沖縄の取り組みを報告し、間近に迫る9月11日投開票の沖縄県知事選挙への支援を訴えたい。

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沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム ■屋良 朝博

平和のハブを形成する

ジャーナリスト・元衆議院議員 屋良 朝博

 

 

「有事」を煽る怪しさ

 台湾有事は日本有事と語った元首相がいた。有事の対語が平時=平和であれば、平和主義者をナイーブな理想論者だと批判する思想が勢いを増してきた。ロシアのウクライナ侵攻がその推進力となっている。
 仮に元首相らが言うように中国がロシアに倣い、台湾で武力を行使し、それが日本有事へと延焼するなら、その時に沖縄は真っ先に戦禍に巻き込まれるだろう。多くが思い描くリアルなシナリオではなかろうか。あまりにも悲惨でグロテスクな光景を想像できるからこそ、「それでも戦争できますか」という問いかけもまた大いに現実的である。

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沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム ■上里 賢一

東アジアの平和的安定こそ、沖縄の生き残る道

琉球大学名誉教授 上里 賢一

 

 

「台湾有事」は、沖縄の破滅

 アジアの地図を広げると、沖縄は絶妙な位置にあることがわかる。西に広がる中国大陸の東南、日本列島の九州の南に弓状に連なって台湾につながっている。さらに南に目を向けると、フィリピンから太平洋島嶼、インドシナ半島からマレー半島、インドネシアへと続いている。
 かつて、琉球王国時代の琉球は、これらの地域を相手に交易し、「舟楫を以て、万国の津梁となす」(万国津梁の鐘銘)という言葉で知られる「大航海時代」の黄金期を形成した。1372年(明の洪武5年)に中山王察度が、明の皇帝の招諭に応じて使者を派遣してから、1879年(明治12年)に日本に武力併合されるまでの約500年間、琉球は独立国として明・清の冊封を受けた。途中、1609年に薩摩の侵攻を受けて、幕藩体制に組み込まれるが、幕府と薩摩の対中国貿易への関心から、薩摩支配は隠蔽され、中国との交易は薩摩侵攻後も継続された。

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沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム ■鳩山 友紀夫

相互尊重・相互理解・相互扶助 東アジアの共同体を 相違乗り越えるのが外交の本筋

鳩山 友紀夫

 

 

 お集まりの皆さん、こんにちは。鳩山友紀夫でございます。今回はお招きを賜りまして、ありがとうございました。先ほど主催者の山本さんからご提案がありましたが、全面的に賛成申し上げます。
 私が着ているこの「かりゆし」は、先月私が訪沖の際に自分で染め上げた藍染めで、とても気に入っています。
 さて現在の世界を見れば、残念ながらさまざまな危機に瀕しております。気候変動やコロナの蔓延も、そして、平和という視点、安全保障の面から見ても、世界的な危機が目の前に横たわっているという話から申し上げます。そして、その解決のために私が従来申し上げている東アジア共同体という構想とその実現に向けて努力をすることがとても意義のあることではないかということを、私なりに申し上げたいと思っております。

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沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム

沖縄会場と日本全国、中国、韓国を結んで開催。
恒常化を確認 

■8月7日、那覇市

 

 「沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム」が8月7日午後、沖縄県那覇市の自治会館ホールで開催された。同時に、オンライン配信され、日本全国と韓国や中国でも視聴された。日本と沖縄、中国、韓国の専門家らが登壇し沖縄を軸とした平和構築の課題について提起、議論した。シンポジウムは、自主・平和・民主のための広範な国民連合が提唱、主幹し、実行委員会が主催した。

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沖縄県知事選挙 出馬表明

沖縄県知事選挙 出馬表明 (要旨)

 

 

 

 「平和・誇りある豊かな沖縄」「イデオロギーよりアイデンティティー」の県政運営を実践されていた翁長雄志前知事の逝去に伴い行われた県知事選挙で、県民から負託を受け、2018年10月に就任してからあっという間に3年余りがたった。首里城火災や豚熱、新型コロナウイルス、大量の軽石漂流といった災害級の対応に迫られながらも、県民の暮らしを支え、県政発展のために奮闘・努力する県庁職員とともに東奔西走してきた日々だった。これからも命と暮らしを支える政策を重点的に進める。

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台湾有事反対、沖縄を再び戦場にさせない

玉城デニー知事再選勝利へ全国から支援を

自主・平和・民主のための広範な国民連合

 玉城デニー沖縄県知事が那覇市で6月11日、仲里利信後援会長(元衆議院議員、元自民党県連顧問、元県議会議長)をはじめ多くの支持者に囲まれて記者会見し、2期目の県知事選出馬を表明した。台湾有事が叫ばれて南西諸島での軍備強化が進む中で、県民の間には「再び戦場にされる」との危機感が高まり、新基地建設・ミサイル配備などに反対する闘いが発展している。

 私たちは、知事選での沖縄県民の賢明な選択を確信している。
 全国で、中国敵視・台湾有事の策動に反対し、沖縄県民の闘いを支持し連帯して闘うとともに、玉城デニー知事再選勝利へ物心両面の支援を呼びかける。

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沖縄再併合から50年

ヤマトンチュとして沖縄に向き合う

イェール大学生 西尾 慧吾

 

 

 

 

 2019年2月24日に行われた辺野古新基地建設の是非を問う沖縄県民投票を呼び掛けた元山仁士郎さんが、5月9日から東京でハンガーストライキを始めた。私は「ヤマトの無関心が沖縄の人を犠牲にしている」と痛感した。県民投票では7割を超える人が反対の意思表示をした。憲法の定める地方自治に反して新基地建設を強行する国の強権政治に抗議し、一刻も早く元山さんの要求事項の3点(①辺野古新基地建設の即時断念、②普天間飛行場の数年以内の運用停止、③日米地位協定の運用にかかるすべての日米合意を公開し、沖縄県を含む民主的な議論を経て見直すこと)の履行を求めたい。

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