市民国際平和友好交流の活動
アジア交流友の会(長崎県) 伊藤 あゆ
新年あけましておめでとうございます。今回貴重な枠をいただきまして、私の2023年の出来事の中で、印象に残るトップ3に入った11月3日~6日の3泊4日の韓国への友情の旅について綴っていきたいと思います。
アジア交流友の会(長崎県) 伊藤 あゆ
新年あけましておめでとうございます。今回貴重な枠をいただきまして、私の2023年の出来事の中で、印象に残るトップ3に入った11月3日~6日の3泊4日の韓国への友情の旅について綴っていきたいと思います。
東京経済大学教授 早尾 貴紀
イスラエル軍は、パレスチナのガザ地区に対して、無慈悲なジェノサイド(大量虐殺)を仕掛けている。死者1万4500人以上、うち子供が5500人以上という大惨事で、この数はますます増えている。
パレスチナ問題を理解するためには、歴史的経過を押さえなければならないが、直近の状況からさかのぼって述べたい。
ハマース(イスラーム抵抗運動)などによる10月7日の武装蜂起について、パレスチナに理解を示す人でさえ、冒頭に「ハマースによる民間人への攻撃は不当であるが……」と言わないとダメなような雰囲気がある。
この蜂起をスタートラインにすることは、大きな誤りである。
蜂起直前、ガザ地区は何が起こってもおかしくない状況にまで追い込まれていた。直視できないほどの惨状、極限状態にあった。 続きを読む
鹿児島県議会議員 上山 貞茂
「民主主義の否定、何を恐れて」――川内原発20年延長の是非を問う県民投票条例が自民党・公明党らの反対多数で否決された時に、県民投票の会の事務局長を務めた向原祥隆さんが発した言葉である。「議員は県民の側に立った判断をしたのか。反対した議員は党派の顔色ばかり窺う。思考停止だ」と怒りをあらわにした。県民投票を求め集まった署名は4万6112筆、法定数2万7千を大きく上回った。地元紙でも「反原発運動を続ける市民団体だけでなく、福島第1原発事故以降、潜在的に原発の不安を感じている人が少なくないことが明らかになった」と報じた。 続きを読む
第19回全国地方議員交流研修会は10月30日長崎市ブリックホールで開かれ、地方自治体議員100人余、一般参加約100人が参加のもと、司会を白川鮎美長崎県議と瑞慶覧長風南城市議が務めた。
開会あいさつを実行委員会共同代表の藤本眞利子・和歌山県議が、歓迎あいさつを現地実行委員会代表の堤典子・長崎県議が行った。来賓として長崎県知事(代理副知事)などがあいさつ。地元選出の国会議員や水岡俊一参議院議員などがメッセージを寄せた。
玉城デニー沖縄県知事はビデオメッセージを寄せてくださった。 続きを読む
発起人、北海道議会議員 北口 雄幸
記録的猛暑日が続いた昨年の夏。
猛暑の影響を受け、農家の皆さんはとても厳しい環境にさらされました。北海道でも、コメは白未熟粒が増加した結果、品質が低下し、販売価格が低く抑えられました。畑作物でも大豆、甜菜、野菜などさまざまな農産物に深刻な影響が出ています。猛暑は家畜にも深刻な影響を与え、道庁の調べでも牛106頭、鶏4万656羽、豚20頭などの死亡や殺処分があったと報告されています。 続きを読む
ものづくり産業労働組合JAM会長 安河内 賢弘
「あなたは投票結果を受け入れ、会長に就任することを承認しますか?」
「はい!」
一瞬の静寂の中で、一人の女性が立ち上がり、代議員席に向けてすべての参加者が驚愕するほど大きな声でイエスと叫んだ。次の瞬間、会場全体が総立ちになり興奮に包まれた。彼女の手には作業服を着た短髪の女性が握りこぶしを作ったイラストの描かれたプラカード。そのプラカードにはIGメタルのロゴとともに、“We Can Do It”と書かれていた。紺色のスーツに身を包み、長身でいかにもドイツ人らしい骨格をもった彼女は、鳴りやまない拍手の中で壇上に上がり、スピーチを始めた。
「IGメタルは強くあり続けることが世界から求められている」
彼女の名前は、クリスティアーネ・ベナー、IGメタル初の女性会長の誕生である。 続きを読む
『日本の進路』編集部
米軍オスプレイ墜落とその後の飛行継続強行、さらには事故から1週間後の米軍による飛行全面一時停止決定などの経過は、国家主権なき日本の現実を改めて暴き出した。この国の政府には、国民のいのちも安全も財産も守れない。
国民のいのちと安全、財産も守れず、何が安全保障か。米軍依存、「抑止力強化」一辺倒ではなく、中国敵視をやめて、対話と外交を中心に自主的な安全保障の確立こそ求められる。
主権国家を取り戻す、自主の日本を実現する2024年にしたい。 続きを読む
桑江 優稀乃
私は那覇市出身の桑江優稀乃、いま26歳になりました。先祖代々沖縄です。去年、医師の国家試験に無事合格して(拍手)、今は戦争の足音の高まる沖縄に危機感を感じ、平和を軸にお話し会や反戦ライブを全国各地で行っております。
大学卒業後、どんどん軍拡されていく沖縄の状態に危機を感じて、中米の国に渡航したり、中国、韓国、アメリカ、タイの学生らと米軍基地を訪問したり、さまざまな国の人たちと交流しています。
さまざまな経験をするなかで私が大事にしていることは、まず自分自身の心の平和をつくることです。目の前のニュースで流れる戦争などの悲しい現実に心を何度も奪われます。そんなときはこの沖縄の美しい空を見上げて海に身を委ねて、このご先祖さまからつながれた大切な命を感じています。 続きを読む
宮古島平和ネットワーク 福里 猛
多くの皆さんのご参集に、今とっても奮い立つ思いです。宮古島から来ました宮古島平和ネットワークの福里猛です。
今、日米両政府は中国が国家統一のために台湾侵攻すると煽り立て、それに備えるとして抑止力の名の下に南西諸島の軍事化を進め、島々が標的にされるリスクを急激に高めています。地対空ミサイル部隊など700人あまりを配備し、集落民家から250メートルの目と鼻の先に弾薬庫2棟、23年3月には射撃訓練場を完成させ、運用を始めています。 続きを読む
石垣市議会議員 内原 英聡
先ほど八重山出身の山根安行さん(八重山古典民謡伝統協会師範)が「とぅばらーま」(八重山民謡)を歌っていらっしゃいました。私が石垣島で生まれ育って島の先輩方から教えられてきたことの一つは、祈りでは平和はつくれないけれど、祈りなくして平和はつくれないということでした。 続きを読む
与那国島の明るい未来を願うイソバの会 狩野 史江
島に自衛隊基地ができて7年。人口流出は止まらず田畑は荒れ、後継者不足で深刻です。その一方で人口に対する自衛隊員比率は現在17%、この先どんどん増え続けることは確実です。
島の自治が国によって翻弄され、自分たちの島であって自分たちの島でなくなっていくことが悲しいです。台湾有事では与那国島がいちばん危ないと言われ、日本各地からも外国からもたくさんのマスコミが訪れ、島の人を不安に陥れています。町は国へのシェルター要請や避難基金条例を制定し、戦争への準備をあわただしく進めています。自衛隊の隊舎がどんどんつくられ、島が騒々しくなっています。昨年(2022年)11月、日米共同訓練で小さな与那国空港に巨大な戦車が現れ、私たちはどうしても止めたい一心で抗議をしましたが、とうとうここまで来てしまったかと悔し涙がこぼれました。 続きを読む
沖縄国際大学教授 前泊 博盛
皆さん、こんにちは。
昨日、中国の新華社通信の記者が取材に来ました。おそらく今日の皆さんの様子も含めて中国に発信をされると思います。その際に私から質問しました。
「中国では台湾有事が議論になるのか」と。彼は、「そんなことはない。なぜ日本が騒いでいるのかよく分からない」と言いました。誰が台湾有事を仕掛け、そして今沖縄に、南西諸島にこれだけの軍備を強化しようとしているのか、ご存じの方がいるでしょうか。
「台湾有事は日本有事」だという言葉を発した方がいました。総理をなさった方です。そして同時に軍拡がどんどん進められ始めました。そして沖縄が戦場として想定されるまでになってしまいました。
なぜ沖縄が戦場になるのか。これについても新華社通信の記者に聞いてみました。「習近平氏に、あるいは政権にしっかりと伝えてほしい。沖縄に何があるからここが戦場になるのか。何がなければこの沖縄と南西諸島は戦場でなくなることができるのか」と。 続きを読む
「11・23県民平和大集会~対話による信頼こそ平和への道~」(主催:沖縄を再び戦場にさせない県民の会)が2023年11月23日、沖縄県那覇市の奥武山公園で開かれた。県内外から1万人余(主催者発表)が集まり、「台湾有事」を唱える日米政府の南西諸島軍事強化・戦争策動に反対する闘いを確認し、全国に運動を呼びかけた。
県内70の団体・個人が呼びかけ人となった。第1部は音楽コンサートやエイサーが2時間、雰囲気を盛り上げた。展示・飲食ブース、巨大アート『スイミーバイ』などの多彩なイベントが同時進行した。同日同時刻に沖縄県石垣島でも集会が取り組まれ、また全国10カ所以上で連帯集会がもたれた。 続きを読む
すずき・たつじろう
長崎大学核兵器廃絶研究センター副センター長・教授。元日本原子力委員会副委員長。2017年6月より国会原子力特別委員会審議委員。東京大学大学院工学系研究科原子力工学専攻博士課程修了(1988年)。本論執筆は23年9月22日。
2023年8月24日、日本の電気事業持株会社である東京電力株式会社(TEPCO)は、損傷した福島第一原子力発電所からいわゆる「処理水」と「希釈水」を太平洋へ放出し始めたと発表した。だが、処理水の放出をめぐる論争は終結したとは言えない。むしろ、政治が科学と衝突し、国内外の信頼を失う、長期にわたる闘争の始まりなのかもしれない。
東京電力の決断、そしてそれが論争を引き起こした理由を理解するためには、まず放出されている「処理水」の正体、その放出作業をめぐる科学的論争、そして社会的・政治的文脈を理解する必要がある。 続きを読む