中小企業、雇用、介護・医療問題
切実な要求を掲げ鳩山政権に国会行動
鳩山政権発足から2ヶ月の11月20日、「2番底」が懸念され危機に直面している商工業者、失業者、医療・介護関係者らが衆参議員会館において対政府・国会行動を行った。これらの切実な要望に鳩山政権がどう応えるか。
鳩山政権発足から2ヶ月の11月20日、「2番底」が懸念され危機に直面している商工業者、失業者、医療・介護関係者らが衆参議員会館において対政府・国会行動を行った。これらの切実な要望に鳩山政権がどう応えるか。
沖縄県議会議員奥平 一夫
全国の地域で医療崩壊の危機が報じられている。相次ぐ公立病院の医師・看護師不足による病棟閉鎖、民間移譲、病院閉鎖それに伴う首長と住民の対立。当たり前のように安心していつでも、どこでも受診できていた医療が受けられなくなってしまう信じられない事態が全国で広がっている。救急車のたらい回しによって救える命が救えない異常な事態も起こっている。このような住民や医療現場、自治体の悲鳴がメディアを通して全国に発信される。まさに地域医療の崩壊が始まっている。
広範な国民連合・佐賀事務局
世界的な不況の中、佐賀県の経済、県民の雇用、くらしぶりは急速に悪化しています。
去年秋以降、伊万里市のSUMCO(シリコンウェハー)で400人の派遣社員、神埼市のトヨタ紡織(自動車シート)で250人の派遣社員、佐賀市の小糸九州(自動車ヘッドランプ)で60人の期間社員など、自動車、電機大手の非正規労働者が真っ先に首を切られました。労働局の発表では、昨秋から3月までに県内の非正規労働者が1670名解雇・雇い止めされるとのことですが、実際はさらにふくれ上がるでしょう。
上尾市議会議員秋山 かほる
福岡の地方議員交流会が「雇用と地域経済の緊急集会」を開催し、そのもようが関東にも伝わってきました。東京の地方議員が懇談会を開いて動き出し、神奈川でも地方議員が緊急集会の準備を始めました。
埼玉の地方議員もじっとしておれなくなりました。埼玉は昨年の第6回全国地方議員交流会の開催地です。現地実行委員として交流会の成功のため奔走した北村県議の住む狭山市にはホンダの工場、須貝市議の住む和光市にはホンダの研究所、私が住む上尾市には日産ディーゼルの本社工場があります。そして、中小工場の多い川口市の市原市議、国民連合埼玉で中心的な役割をになっている加須市の笠井市議が、久しぶりに集まりました。
横須賀市会議員原田 章弘
「年越し派遣村」の報道により、「派遣切り」の事実が可視化され、十分に「問題」になった。次に「政治問題化」しなければならない。私たちの問題意識の出発点だった。
まず、私たち自身が「事実を知る必要がある」と福岡の集会に仲間の議員に行ってもらった。「地方議員に何ができるだろうか?」「何をしなければならないだろうか?」という課題が大きく胸に突き刺さった藤沢での福岡集会の報告会。そして、「いすゞ」による「派遣切り」が行われている藤沢や失職した労働者が集まる横浜のハローワーク前で「聞き取り調査」を開始した。「政治は遅い! 事が大きく報じられるようになってから動く。国会は実態に合った論議をしていない」というハローワーク前で伺った声。市民に最も身近な地方議員が、敏感に反応して行動しなければ存在価値も否定されてしまう。こうした動きと併せて、「雇用と地域経済の危機打開をめざして」の集会準備を進めた。