三十年ぶりの生乳価格引き上げ
危機的状況が続く日本の酪農
中央酪農会議事務局長 前田 浩史 氏
乳価交渉
10月16日、関東生乳販売農業協同組合連合会と大手乳業メーカー3社との乳価交渉が、基本的に妥結しました。妥結内容は、来年3月から飲用向けの生乳を1キロあたり10円値上げするというものです。今年4月に3円上がり、今回の妥結で来年3月から10円上がることになりました。飲用向け以外の交渉はこれからですが、1年間にわたった乳価交渉は大きな峠をこえました。生産者の経営実態からすれば、不十分な結果ですが、交渉としてはギリギリの判断だったと思っています。