汚染米事件で問われているもの
MA米の撤廃と多国籍企業・米国追随の農政転換を
『日本の進路』編集部
三笠フーズ(大阪市北区)が汚染された輸入米(農薬のメタミドホスとアセタミプリドが残留している米や、発癌性のあるカビからできた毒のアフラトキシン B1を含んだ米、ベトナム産うるち米、中国産もち米など)を工業用(非食用)として仕入れておきながら、食用として不正に転売した。汚染米と知らずに購入した食品加工業者や酒造メーカー、流通先業者は26都府県の392社に上る。ただでさえ厳しい昨今の不況のなか、存亡の危機に直面している業者も多い。三笠フーズの不正と政府の検査体制は糾弾されて当然であるが、より根本的な問題について考える必要がある。