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北海道農業の崩壊は日本農業の崩壊

「すべての道はTPPへ」か?

官邸主導の強引な農業「改革」反対

北海道農民連盟書記長 山居 忠彰さんに聞く

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札幌公聴会で陳述する山居忠彰書記長

 昨日10月26日、札幌市で行われた環太平洋経済連携協定(TPP)批准に向けた衆議院特別委員会の地方公聴会に陳述人として参加してきました。
 とにかく強行採決に向けての環境整備というか、強引なものでした。質問する側は日本維新の会まで含めて賛成派が3人で、反対は2人(民進と共産の推薦)ですから、発言の機会は賛成派の方が多い。それでも酪農学園大学の中原准一名誉教授と2人で、断固反対の立場から、「承認ありきではなく、本質的な議論に時間をかけて審議しろ」ということを訴えました。 続きを読む



対米追従の限界~背筋凍るTPPの真実

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<シリーズ・日本の進路を考える>
世界の政治も経済も危機は深まり、わが国を亡国に導く対米従属の安倍政権による軍事大国化の道に代わる、危機打開の進路が切実に求められている。
本誌では、各方面の識者の方々に「日本の進路」について語ってもらい、随時掲載する。(編集部)

食料安全保障政策の確立を

東京大学大学院教授 鈴木 宣弘suzuki-tpp

 「東京オリンピックまで首相を続けたい」という発言に象徴されるように、米国に追従して自らの地位を守り、国民の命と生活を犠牲にする政治は限界に来ている。米国でも批准が困難になっているTPP(環太平洋経済連携協定)を決めようと、日本政府は水面下で国益を差し出し、ひとり批准を急ぐ。
 危険水域に入った暴走政治の現状と背筋凍るTPPの真実を見る。 続きを読む


日本の主権いっそう損なうTPP

10月には1万人集会、批准阻止に国民運動を全国で

山田 正彦さん(元農林水産大臣、TPP違憲訴訟の会幹事長)に聞く

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 安倍政権は、TPP批准を秋の臨時国会の最大の焦点に据えている。これに対して、7月の参院選でも東北・北海道を中心に全国の農民は強い拒絶の意思を示し、その後も闘いを発展させている。北海道農民連盟は8月31日、台風を突いて「TPPに断固反対する全道農民集会」を実現した。それに先立つ20日、東京で「TPPを批准させない全国共同行動」がキックオフ集会を開催し、北海道農民連盟や多数の農協、農村活動家をはじめ、労働組合、生活協同組合などが参加して立ち上がった。この共同行動でも中心的役割を果たしている山田正彦さんに編集部が話を伺った。後ろに、キックオフ集会での基調的な問題提起の要旨掲載。文責編集部。山田正彦さんは、元農林水産大臣、元衆議院議員、弁護士。

皆が動けば阻止できると確信

 この間、前の国会の時に「水曜行動」と言うのを行っていました。また、院内でも、全国でも、TPPの批准阻止に向けた取り組みをさまざま行ってきました。
 そして、いよいよ9月からの臨時国会で安倍政権がTPP協定の批准を強行しようとしています。 続きを読む


これからの世界でどう生きていくか・丹羽宇一郎さん語る

2016-shinroRogo

<シリーズ・日本の進路を考える>
世界の政治も経済も危機は深まり、わが国を亡国に導く対米従属の安倍政権による軍事大国化の道に代わる、危機打開の進路が切実に求められている。
本誌では、各方面の識者の方々に「日本の進路」について語ってもらい、随時掲載する。(編集部)

いまこそ、独自の新しい日本の国家像を

財界人・元中国大使 丹羽 宇一郎さん

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いま求められる「真実を語る」勇気

 これからの世界情勢の中で、どう生きていくかは、いま、日本のいちばん大きなテーマです。そのためには、「真実を語る勇気」が求められていると思います。
 世界のあちこちで、問題が起きています。

 私に言わせれば、こうしたことについて、政府はもちろん、それに反対している人びとも、学者、文化人と言われる人びとも真実を語る努力をしていない。取り繕ったり、自分の都合のいい立場の議論をしている。 続きを読む


緊迫する朝鮮情勢 重大な岐路に立つ日本

危機打開へ、今こそ朝鮮との国交正常化を

佐々木 道博(広範な国民連合代表世話人)

 臨時国会が始まった。
 安倍首相は所信表明で、キーワードとした「未来」を18回も口にしたが、それは国民の未来ではない。2020年東京五輪を見据え長期政権の狙いを隠さなかった。演説の最後では「憲法はどうあるべきか」と「国会議員の責任」にも触れて衆参両院憲法調査会での議論を呼びかけ改憲への意思を明確にした。先だって自民党は、総裁任期を事実上無制限化することを決める党大会を来年3月5日に開催すると決めた。
 安倍は、意欲満々のようだが、その前途はバラ色ではなく、イバラの道である。そこをを見抜き、安倍政権を打倒する広範な国民的戦線を構築しなくてはならない。

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日本の「原子力平和利用」の内実と現状

2016-shinroRogo

<シリーズ・日本の進路を考える>
世界の政治も経済も危機は深まり、わが国を亡国に導く対米従属の安倍政権による軍事大国化の道に代わる、危機打開の進路が切実に求められている。
本誌では、各方面の識者の方々に「日本の進路」について語ってもらい、随時掲載する。(編集部)

小出裕章(元京都大学原子炉実験所)

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騙され続けた国民

 日本で「原子力」といえば、多くの人は「原子力発電」を頭に描く。原子力発電は「平和利用」と言われ、人類の未来のエネルギー源を担うと言われた。それが実現できれば、電気の値段がつけられなくなるほど安く発電できるとも言われたし、厳重に安全審査をするので、大きな事故など決して起こらないと言われた。

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安倍政権いう「戦後レジーム」は「永続敗戦レジーム」に他ならず

2016-shinroRogo

<シリーズ・日本の進路を考える>
世界の政治も経済も危機は深まり、わが国を亡国に導く対米従属の安倍政権による軍事大国化の道に代わる、危機打開の進路が切実に求められている。
本誌では、各方面の識者の方々に「日本の進路」について語ってもらい、随時掲載する。(編集部)

面白い時代状況、覚悟をもって臨もう

白井 聡(京都精華大学教員)

 本論は、8月18日の第13回全国地方議員交流会全体会合での白井聡さんの問題提起での発言を加筆修正したものです。(編集部)

■諸問題を結ぶ共通点は何か

 私はいまのさまざまな政治的課題を貫く、「共通の構造」というものがあると思っています。
 例えば、沖縄を取り巻く諸問題についてです。ときの政権は、長年、沖縄を構造的差別ともいうべき状況に置き続けてきました。そして、それに対する不満がまさに爆発しつつあります。にもかからず、沖縄県民の声に耳を貸さずに、辺野古への新基地や、高江のヘリパッド建設などを強行しようというのが、安倍政権がやっていることです。 続きを読む



2016 第13回全国地方議員交流会の開催

広範な国民連合の発行する機関誌「日本の進路」地方議員版編集部が事務局を担う第13回全国地方議員交流会が福岡市で8月18-19日に成功裏に開催されました。

主催:実行委員会 代表・中村進一(三重県議会議員)

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写真は18日午後の全体会合。檀上は、実行委員会代表の中村進一さん(三重県議会議員)

以下、満場一致で確認された、2016全国地方議員交流会アピール。 続きを読む


「憲法9条とわれらが日本」―未来世代に手渡したい

2016-shinroRogo

<シリーズ・日本の進路を考える>
世界の政治も経済も危機は深まり、わが国を亡国に導く対米従属の安倍政権による軍事大国化の道に代わる、危機打開の進路が切実に求められている。
本誌では、各方面の識者の方々に「日本の進路」について語ってもらい、随時掲載する。(編集部)

大澤 真幸(社会学博士)

日米安保条約によって9条の精神は骨抜きにされている

Oosawa 皆さんは、参院選ではたくさんの政党があって、その中で自公が勝ったと思っているかもしれないが、そうではない。これから話すことは、一瞬「えっ!」と思われるかもしれないが、よく考えればすぐに分かっていただける。表向きは自公の勝利で野党の敗北という図式に見えるかもしれませんが、そう言ってしまうと、事柄の本質は見えなくなる。 続きを読む


参院山形選挙区で自公与党に圧勝した経験

参院選山形選挙区で舟山やすえ候補(無所属)は、自民党の月野候補に34万票対22万票で大差で圧勝した。その選挙戦の経験について地元で選対本部長として奮闘した菅野芳秀さんに聞いた

舟山さんは、「山形には力があるんだ」と、誇りと自信を蘇らせてくれた

菅野 芳秀さん(農民、置賜自給圏推進機構常務理事)に聞くKannoPhoto

 舟山やすえ候補の選挙を闘って、一言で感想を申し上げれば「とにかく楽しかった。面白かった」の一言に尽きます。「運動をやっている」という実感がありました。
 私は、候補者の地元といえる長井市の選対本部長を務めました。長井市は、総戸数9千数百世帯ですが、終盤に全戸に電話しました。そうすると、普通よくある「はい!分かりました」ガチャンではありません。受けた方が「舟山さん、頑張っていますね」と励ましてくれ、「ウチには何票ありますから、大丈夫です」などと、返事が返ってくるわけです。これは違う、と実感できましたね。 続きを読む


参院選から何を学ぶか?

「日本の進路」編集部

「野党統一」の成果と限界から教訓を学ぶ

 参院選結果をふまえて安倍首相は、秋の臨時国会から衆参両院の憲法調査会での議論開始を提起し、さらに解散・総選挙を狙っている。現憲法体制の政治史は新たな段階を迎えることになった。
 しかし、結果としての参院議席構成だけに目を奪われてはならない。3年前の選挙と比べると、自民獲得議席は9議席減で、民進党は民主党獲得議席比で15増。自民党の得票率は1・2%減で他党に競り負けたのである。何よりも、安保や原発の基本政策での激戦となった沖縄と福島県で現職2閣僚が落選した。 続きを読む


第13回全国地方議員交流会のご案内

超党派の地方議員による実行委員会が主催

2016Giinkouryukai詳細は、全国地方議員交流会案内チラシ(PDF)をご確認ください。

また、お申し込みは、第13回全国地方議員交流会参加申込書(Word)か第13回全国地方議員交流会参加申込書(PDF)にてメールかFAXにてお寄せください(申込先は申込書に記載されております)。