課題・言葉一覧

「食料安全保障、農業と農民を守る」今井 和夫

市独自で反当たり8000円を支給

 

宍粟市議会議員 今井 和夫

 当市でこの冬に行われた稲作への支援についてご紹介します。
 このあたりのコメの単価は最近まで、農家からの買い取り、あるいは農家が直接売るなどの場合、30‌kg当たりおよそ7500円~8000円(コシヒカリ)が相場でしたが、今年はコロナ禍の影響下、買い取り価格が1000円ほど下がっています。これは、1反(10‌a)当たりにすると、1万5000円ほどの減収になります。

続きを読む


「食料安全保障、農業と農民を守る」北口 雄幸

水田活用直接支払交付金見直しの影響

 

北海道議会議員 北口 雄幸

 

 昨年12月1日の日本農業新聞に、『水田交付金見直し決定 今後5年水張りなければ対象外 政府・自民』とのタイトルが躍った。水田を畑に転作し、今後5年間コメを作付けしなければ、「水田活用の直接支払交付金」の対象から除外するというものだ。

続きを読む


食料安全保障、農業と農民を守る

「学校給食有機米100%」いすみ市を訪ねて

危機的な農業と農村状況の中で、安全な食料・食料安全保障の確立、食料とエネルギーの地消地産、農業を軸にした地域循環型経済の実現が求められる。学校給食100%有機米を実現している千葉県いすみ市を1月下旬に訪れ、市農林課の鮫田晋主査と有機米づくりに挑戦された矢澤喜久雄さん(農業法人みねやの里代表理事)にお話を伺った。(広範な国民連合全国事務局・川崎正)

続きを読む


復帰50周年 沖縄米軍支配の現状はヤマトの歴史的責任

「本土」は自らの課題として立ち向かわなくてはならない

 

広範な国民連合代表世話人 西澤 清

 

 沖縄は5月15日、「復帰」50年を迎える。
 昔、琉球諸島は、豊かで、交易によって栄えた独立王朝の国だった。琉球の交易船はヤマトの堺港から朝鮮、中国、さらにはマニラ、マラッカまで出かけていき巨額の利益を上げ、豊かな国を築いていた。友好的な関係を近隣諸国とつくり上げる中で生きていた。

続きを読む



2022年2月4日衆議院予算委員会での参考人報告

新型コロナ災害 押し寄せる生活の危機 
   支援現場からの報告と提言 

 

一般社団法人反貧困ネットワーク事務局長 瀬戸 大作

 

 

反貧困ネットワーク事務局長の瀬戸大作さんが、2月4日の衆議院予算委員会で参考人として発言した。本稿は、その発言に、瀬戸さんが準備した資料から補足したものである。見出しとも文責編集部。

 

続きを読む


貧困危機打開は喫緊の政治課題

  国民から奪った富を緊急支援に回せ

 

『日本の進路』編集部

 3月から電力料金も都市ガス料金も大幅引き上げ、食料品も値上げラッシュ。原油価格はうなぎ上り、1月の企業物価(指数、速報値)は前年比8・6%増、輸入物価は実に37・5%増だ。遅かれ早かれ消費者物価に反映され、すでに苦しい国民生活をさらに直撃する。

続きを読む


日中朝韓など東アジアの人びとの友好と交流を

「近隣4ヶ国児童絵画交換展」を実施して

 

広範な国民連合代表世話人 原田 章弘

 昨年11月12日午前中の準備から14日まで、横須賀市文化会館市民ギャラリーにおいて、私たち実行委員会の主催で、「近隣4ヶ国児童絵画交換展in三浦半島」を開催した。
 これまでより1日少ない日程だったが、会場費を含め児童に配布する「絵画募集チラシ」や間際になって配布する「お知らせチラシ」(これらは三浦半島全児童、約2万5千人への配布だが)、経費はすべて寄付金で賄った。今回も、多くの市民団体、平和運動団体、労組、個人篤志家などから寄付金をいただいた。先日、会計報告もできたが、収支トントンの事業が、多くの人々・団体によって実現した。感謝したい。

続きを読む


対談 ■ コロナ禍、貧困の現場から

雨宮処凛 さん(作家・活動家)+ おぐら修平 さん(足立区議)    
今こそ公助をたたき起こすとき

 

 

 

 

おぐら 雨宮さんとはいつも相談会とかの現場で一緒になっていますけれども、本日はインタビュー兼対談という形でよろしくお願いいたします。
 まずは自己紹介から改めてお願いします。

続きを読む


2022年「国際小規模漁業年」に思うこと

深刻な沿岸漁業の現況

 

JCFU全国沿岸漁民連絡協議会共同代表 高松 幸彦

 

 

 

 正月飾りの神棚に「二礼二拍手一礼」、感謝と願いをこめる。お節に箸をはこび、配達された年賀状に目を通す。「賀・春・寿・福・喜」などの漢字が目につく、親の代から変わらぬ正月の光景だ。
 ただ、こんなに「夢や希望を語れない」正月は過去になかった。
 世界中に再拡大した新型コロナウイルス、変異株も感染力が強く感染者数も急増、回復基調にある景気に水を差す。
 この2年間どの職種の人もなにがしかの制約を受け耐え忍んできた。国民の多くは初詣に「新型コロナウイルス感染症の収束」と願ったものとおおよその見当がつく。
 生活困窮者が食事の配給に列をなす姿がTVで流される。1年間で18万人も失業者が増加したのもうなずける。「自助努力」ではどうにもならないところまで追い込まれている。
 漁業も苦しいのは例外ではない。飲食、観光業界が大打撃だったのは自明であるが、それに応じて魚介の需要が落ち込むのだから魚価安になる。しかも、原油価格の高騰で燃油代も上がる。加えて、ひと昔前は庶民の味だった「イカ・サンマ・秋サケ」の大不漁。二重苦三重苦の経営を強いられた漁業者も多かった。

続きを読む


2022年の年頭に労働運動の課題を考える

原点に立ち返り平和・人権の大切さを将来世代に引き継ぐ

 

日本労働組合総連合会(連合)副事務局長 山根木 晴久

 

 

 昨年は、東日本大震災から10年、熊本地震から5年という節目の年であった。近年、特に脅威を増す自然災害に対し、尊い命を犠牲にされ、また今もなお不自由な生活を余儀なくされている方々に思いを馳せつつ、今に生きる私たちはその教訓を将来世代に生かし引き継いでいく、そうしたことを確認し取り組んできた一年だったと振り返る(復興五輪だった2020東京オリパラからそのようなメッセージが発信されたと思えなかったことは極めて残念であった)。
 さて、迎えた22年もさまざま周年記念を迎えるが、全国水平社宣言から100年、沖縄返還と日中国交回復から50年の節目を迎えるということをふまえれば、改めて、それら原点に立ち返り、平和や人権の大切さを再認識し、将来世代に引き継ぐ取り組みを進める年にしなければならないと思う。

続きを読む


主権国家として国民の命を守れ

米軍基地から「染み出した」オミクロン株

 

全駐労沖縄地区本部・與那覇栄蔵 委員長に聞く

 

沖縄県でのオミクロン株感染拡大は、一時、「人口比で世界一」と言われ、米軍から広がったと言われる。全駐留軍労働組合沖縄地区本部の與那覇栄蔵委員長に伺った。聞き手は山内末子沖縄県議。

続きを読む


2022年、年頭に考える

命の源である食、農業、農業者を守り続けたい

北海道農民連盟書記長 中原 浩一

 

 広大な大地を生かし食料自給率200%台を維持しつつ、その強みを生かし、インバウンド需要や観光に力を入れ経済を活性化させてきた。しかし、コロナ禍により人流の制限等は三次産業を直撃し、関連している一次・二次産業への影響も大きく、道民生活や経済活動など、環境が一変した。

続きを読む


2022年新春メッセージ

農業再興・食料安全保障の確立へ

JA全中会長 中家 徹

 

 新型コロナで、農業分野でも、外食や業務用需要の減退により、米や牛乳などを中心として幅広い品目で影響が続いています。
 一方、コロナ禍により身近な食への関心が高まってきています。こうした状況なども踏まえ、JAグループでは、「国民が必要として消費する食料は、できるだけその国で生産する」という「国消国産」を独自のキーメッセージとして活用し、国民理解醸成をすすめています。昨年、10月16日を「国消国産の日」に制定しました。
 本年は、「国消国産の日」を契機に、皆さまに食料を生産する農業・農村などを支えたいと思っていただけるよう、さらなる情報発信を強化します。

続きを読む