大牟田で「令和の百姓一揆」に連携
農民と消費者の相互理解を促進
シンポジウム「みんなで語ろう『食と農の今を考える』」を福岡県大牟田市で4月19日、市民団体「いちのたんぼの会」と広範な国民連合・大牟田地区懇談会の共催で開催しました。110人を超える人たちが参加。この課題での関心の高まりを実感しました。3人の県議会議員をはじめ多くの自治体議員の方々も参加していただき、有明海を渡って長崎県島原市から駆け付けてくださった方もおられました。 続きを読む
シンポジウム「みんなで語ろう『食と農の今を考える』」を福岡県大牟田市で4月19日、市民団体「いちのたんぼの会」と広範な国民連合・大牟田地区懇談会の共催で開催しました。110人を超える人たちが参加。この課題での関心の高まりを実感しました。3人の県議会議員をはじめ多くの自治体議員の方々も参加していただき、有明海を渡って長崎県島原市から駆け付けてくださった方もおられました。 続きを読む
食料自給の確立を求める自治体議員連盟は4月28日、オンラインでの学習検討会を開催した。約50人の自治体議員などの参加で、顧問を務める鈴木宣弘東京大学名誉教授から報告提起を受けて活発に質疑・討論が行われた。議員連盟としての取り組みで、①基本計画や米国の要求に対して、それぞれの6月議会で意見書採択など取り組みを進めること、②3月30日の「令和の百姓一揆」の成功を引き継ぎ各地で農民と消費者との連携促進を取り組むこと――などを確認した。以下、鈴木宣弘顧問の問題提起の概要を紹介する。 続きを読む
東京大学特任教授・名誉教授/食料安全保障推進財団理事長 鈴木 宣弘
日本の食料自給率は種や肥料の自給率の低さも考慮すると38%どころか最悪10%を切るとの試算もある。海外からの物流が停止したら世界で最も餓死者が出るのが日本との試算もある。
国際情勢は、お金を出せばいつでも食料が輸入できる時代の終わりを告げている。片や、日本の農家の平均年齢は68・7歳。あと10年で日本の農業・農村の多くが崩壊しかねない深刻な事態に直面している。しかも農家は生産コスト高による赤字に苦しみ、廃業が加速している。これでは不測の事態に子どもたちの命は守れない。私たちに残された時間は多くない。 続きを読む
農家を応援する熊本の会 渡邉 浩
東京でのトラクターデモのことを知って、知り合いに伝えると、「すごいことが始まるなあ」、「でも東京までは行けんなあ」とか「熊本でも何かやれんだろうか」という声をいくつも聞きました。そこで「農家を応援する熊本の会」というのを有志で立ち上げ、スタンディングの用意をして、できる限りの農家、消費者に呼びかけました。 続きを読む
広範な国民連合・大牟田地区懇談会 樋口 茂敏
私たちは、「みんなで語ろう『食と農の今を考える』」というシンポジウムを4月19日に開く準備をしている中で「令和の百姓一揆」のことを知りました。呼びかけに「3月30日のトラクターデモを起点に、以降全国でデモやシンポジウムを」とあったので、私たちの取り組みもその一環として位置付けていただこうと思いました。そうすると3月30日は動く必要がある。 続きを読む
福岡令和の百姓一揆実行委員会 福岡市議会議員 森 あやこ
気候危機も叫ばれる水の星、地球の危機!
「農は自然の恵み」「食はいのちの糧」、何とかせねば!!との思いで、福岡市でも「令和の百姓一揆」トラクターデモに連帯しました。 続きを読む
宮城県大崎市議会議員 小沢 和悦
小沢 和悦-食料自給確立自治体議員連盟(先頭右が筆者)
令和の百姓一揆実行委員会が呼びかけた「令和の百姓一揆」は集会への参加者数3200人、デモ参加者数はトラクター30台と沿道参加者を含め4500人超という首都東京の都心で繰り広げられた壮大な規模の行動となり、「食料自給確立をめざす地方議員連盟」の横断幕のもと参加させていただいた私は大きな感動を受けました。1970年代~80年代の農協主体の「日当動員」の米価闘争と違って、「令和の百姓一揆」の参加者はそれぞれ旅費を負担して参加した危機感を共有する農民であり消費者です。 続きを読む
北海道議会 民主・道民連合農業政策推進議員連盟
会長 北口 雄幸
事務局長 木葉 淳
事務局次長 清水 敬弘
北海道議会の3人(右が筆者)
3月30日、「令和の百姓一揆」が全国各地で開催された。私たち3人は、あえて東京での集会に参加した。
都心の公道を、全国から集まった色とりどりのトラクターが次々と進んで行く光景を、都心を行き交う人々はどのように受け止めたのだろうか。時は年度末3月の最終日曜日。週が明けたら始まるであろう新生活に向け、さまざまな思いが行き来する首都東京を舞台に行われたデモ行進。「農業を守ろう」「農家を守ろう」「欧米並みの所得補償を」トラクター30台の後に続き行進をする人々が声を上げる。「のぼり旗」や「筵旗」を手に……。実行委員が用意した4500枚の「令和の百姓一揆」と記された団扇はなくなった。 続きを読む
日本農業の危機突破を呼びかけた「令和の百姓一揆」(菅野芳秀代表)が3月30日、東京と全国14カ所ほかで開催された。
メイン会場の東京では、トラクター30台を先頭とするデモ行進に4500人が参加した。沿道で共感を寄せる人々が手を振り、声援を送る光景が多く見られたことは大きな特徴だった。
各地でも「令和の百姓一揆」は分かっているだけでも沖縄県、山口県、熊本市、熊本県山江村人吉、福岡南筑後、福岡市、鹿児島県いちき串木野市、奈良県、北海道札幌市、岐阜県、富山県、静岡県浜松市、大分県、京都、滋賀県などでさまざま取り組まれた。 続きを読む
令和の百姓一揆実行委員会(代表菅野芳秀さん)が2月19日に開いた国会内集会で現場から切実な状況報告が相次いだ。以下はその要旨。 続きを読む
中原浩一・北海道農民連盟委員長に聞く
2月の第52回北海道農民連盟の総会で委員長に就任させていただきました。私は8年間書記長をやらせていただいているので、後輩に席を譲るべきだと思っていました。ただ周りから農民連盟に対する期待も大きく、私も非常に悩みましたが委員長を受けることになりました。 続きを読む
『日本の進路』編集部
国民の主食であるコメ価格が1年間で倍に。昔、「貧乏人は麦を食え」と言う蔵相がいたが、それすらもママならぬ国民の厳しい生活実態がある。ところが政府計画の議論で「コメ輸出拡大、前年比8倍」などという報道が躍る。「『楽しい国』とはまさか政治家にとって?」との新聞投書も。 続きを読む
JAおきなわ代表理事・専務 嵩原 義信
沖縄県は亜熱帯の地域ですので、本土の農業と若干違うところもあります。地域の特性として台風や干ばつに悩まされて農業をやっているという地域でもあります。また、沖縄本島の中部、南部の2割のエリアに人口の8割が住んでおり、農業は主に周辺の過疎地域で営まれています。県内でも非常に人口バランスの悪さがあり、しかも離島も抱えて沖縄県は成り立っております。 続きを読む
令和の百姓一揆実行委員会代表 菅野 芳秀(置賜自給推進機構共同代表 山形県長井市で養鶏とコメづくりを営む)
https://youtu.be/6MGVUOfZpTE(菅野さんの百姓一揆呼びかけ動画)
令和の百姓一揆に立ち上がる。
人が生き続けていくためには農が不可欠だ。人の世の持続性は持続する農があってのこと。食料がなくなれば、持っている他国に土下座するしかない。それでも手に入らないかもしれない。
農業の問題はそのまま日本列島に暮らす人々のいのちの問題であり、この国、この社会の自立、尊厳、持続にかかわる問題である。 続きを読む