課題・言葉一覧

南西諸島軍事要塞化 ■ 馬毛島基地建設反対の西之表市長

独立国日本として、今さら「生地」を米軍に差し出すわけにはいかない

八板俊輔 市長に聞く(聞き手、山本正治編集長)

 

 

 

 

◆2期目当選おめでとうございます。選挙結果をどう受け止めておられますか――
 過半数の支持を受けて当選させていただきました。前回は、候補者が乱立したこともありましたが、今回は5103票で前回を大きく上回る支持をいただくことができました。大変心強く思っています。
 同時に、島の経済基盤の確立や人口減少などに対する市民の皆さま方の心配なども、選挙を通じて実感しているところです。そうした課題に市を挙げて、団結して取り組んでいこうと考えています。

日本は植民地と同様の状況だ、真の独立国と言えるか

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[南西諸島軍事要塞化] シュワブ密約について

日本列島や南西諸島を戦場と位置付ける米軍
対中抑止力として米海兵隊をとどめたい政権

参議院議員 伊波 洋一

 

 

海兵隊と陸自の密約

 名護市辺野古の米軍キャンブ・シュワブに陸上自衛隊の「水陸起動団」を常駐させることを2015年、陸上自衛隊と米海兵隊が極秘に合意していたことが日米両政府関係者の証言で明らかになった。一時的に米軍キャンプ・ハンセンに配置する案も検討していると、共同通信と沖縄タイムス合同取材で明らかにされ今年1月25日に全国に報じられた。 続きを読む


[尖閣海域の「緊張」]中国海警船「侵入」は完全な「やらせ」

問題を安定的に管理することが真の国益

『日本の進路』編集長 山本 正治

 日中両国間の「高級事務レベル海洋協議」が2月3日、外務省や国家安全保障局、水産庁、海上保安庁、それに防衛省などが参加し、団長を局次長級から局長級にレベルアップして開催された。そこでは、日本側が海警法施行に「強い懸念」を伝え、一方、中国側は「国際法に合致している」とやり合ったが、「双方は、東シナ海を『平和・協力・友好』の海とするとの目標を実現していく観点からも、海洋分野における具体的な協力・交流を推進していくことで一致」した。 続きを読む


国産食料を増やすように生産者がもっと発信していく

人と人の出会い・交流が一番の強み、
それを結びつけるのが青年部

全国農協青年組織協議会(JA全青協)会長
田中 圭介 さんに聞く

 私は高校まで水泳に熱中しており、農業を継ぐつもりはなく、学校の教員になりたいと思っていました。兄、姉の3人きょうだいの末っ子でしたが、高校2年の時、農業大学校を途中まで行った兄が民間企業に就職し、自分が継ぐのかという状況になりました。 続きを読む


地域循環経済に向けて

カギは経済構造転換――核は農林漁業

東京大学 鈴木 宣弘

 「Go To トラベル」事業の議論の根本的誤りは、経済社会の構造そのものをどう転換するか、という視点が欠如していることである。「Go To トラベル」は都市部の3密構造をそのままにして、感染を全国に広げて帰ってくるだけで、都市部の3密構造を転換するという視点がない。 続きを読む


沖縄県宮古島市長選に座喜味一幸氏が圧勝‼

「オール沖縄」勢力と連携した

「ワンチームみゃーく」の勝利

沖縄県議会議員 山内 末子

 1月17日の宮古島市長選挙で、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力と保守系による「ワンチームみゃーく(みやこ)」を確立し、「市政刷新」に臨んだ座喜味一幸氏が初当選を勝ち取りました。
 16年ぶりの一騎打ちとなった選挙戦は、4選を目指す現職・下地敏彦氏と前県議で初挑戦の座喜味一幸氏の熾烈な闘いが繰り広げられましたが、座喜味氏は、1万5757票を獲得、3000票近い大差で勝利しました。 続きを読む


2021 新年のご挨拶 照屋 義実 さん

沖縄から全国の皆さまへ

オール沖縄会議共同代表、玉城デニー知事後援会顧問 照屋 義実

 

 

 昨一年も、全国の皆さま方から心温まるご支援を頂きました。ありがとうございました。
 2020年はコロナ禍の中で沖縄にとっても大変厳しい事態が続いてまいりました。そうした中で、玉城デニー県知事を先頭に奮闘いたしております。知事は、年末に肺炎を患って就任以来初めて休みましたけれども、やはり疲れが溜まっているかと心配もしております。
 就任1年が過ぎて、これから本格的に「デニー県政」の推進をと考えられていた矢先の一昨年10月末の首里城火災から始まって、豚コレラの発生、さらにコロナ感染症、何よりも辺野古新基地建設をはじめとする米軍基地問題。本当に知事は気の休まる暇がないほどの繁忙を極めております。 続きを読む


2021 新年のご挨拶 金城 徹 さん

復帰50年を前にした沖縄・保守の立場から訴える

「従米」脱却の日本へ新たなスタートの年に

「新しい風・にぬふぁぶし」共同代表 金城 徹

 

 

 旧年は新型コロナウイルスに翻弄された一年で、明けた年もまた、それが降りかかってくると思います。われわれはこれまでの価値観で御しきれない問題を突きつけられているわけです。政治も行政も、特に沖縄では経済も含めてです。新しい年は皆で知恵を絞って、乗り切っていく年にしたいと思います。コロナを制して、政治、行政、何よりも経済を立て直し、人びとの暮らしを立て直す一年になるのではないか、しなくてはならないと決意しています。 続きを読む


球磨川豪雨の溺死者個別調査と流域治水

何が生死を分けたのか?

命をつなぐ政治をめざして

参議院議員(前滋賀県知事) 嘉田 由紀子

近代技術主義、自然環境保全主義、生活環境主義

 「ダムさえ造ったらどんな大雨でも枕を高くして眠れる」というダムの効果を頭に刻み込まれてきた人びとは多いのではないだろうか。昭和30年代以降、多目的ダム建設が各地で進み、近代巨大技術への依存心が人びとの心に刻みつけられた。巨大技術は専門性と巨額の公共投資を必要とし、「政界」「財界」「学界」の三位一体システムがつくられた。このような行動に潜む価値観を「近代技術主義」と呼ぼう。 続きを読む


コロナ禍におけるJAM運動の推進

労働運動で未来を変えられると信じて

ものづくり産業労働組合JAM会長 安河内 賢弘

 時代の要請にそぐわないのは十分に承知しているが、コロナ禍において働く人々の困難や不安に寄り添うためには会って話すことが重要であり、会社と交渉して一定の譲歩を引き出すためにはWEB会議システムでは不十分である。一方で会社側のコロナ対策は過敏だと思えるほど厳格である。 続きを読む


宮古島市長選 ■ 市民が熱望する「市政刷新!!」

市長選(1月17日)で市民の願いを実現する

沖縄県議会会派「てぃーだネット」 國仲 昌二

 1月17日に宮古島市長選挙が行われる。「市政刷新!!」をめざすわれわれは昨年11月、「座喜味一幸」を予定候補者に決定したばかりでの超短期決戦である。
 現在3期目の市長の強権的・非民主的と思われるような行政運営に、多くの市民から厳しい視線が向けられている。
 市長選が近づいて、市民の間では「現職ではだめだ」「市政を変えよう」との声が市民の間で広がっていった。「オール沖縄陣営と保守の前県議座喜味氏の支援者が一緒になれば現職を倒せるのではないか」との市民の期待感は高まった。 続きを読む


[「東アジア不戦」の提唱]福田康夫さんに聞く

「東アジア不戦」の提言(西原春夫代表)を絶対成功させたい

日米同盟で中国を敵にしてはならない

元内閣総理大臣 福田 康夫さん

西原春夫元早稲田大学総長や瀬戸内寂聴氏はじめ各界長老の皆さんが、「東アジア不戦」の提言をされた(本誌9月号既報)。西原氏は、提言を始めるにあたって福田康夫元内閣総理大臣に相談され、福田さんは支持し賛同されたという。米中間の争いは不測の事態すら招きかねない状況で、日米同盟関係にある日本には中国を敵視するのではなく、自主的な平和のための努力が切望されている。提言された長老の皆さんと賛同されている福田氏をはじめとする方々の努力はまことに時宜にかない、私たちの未来にとって重要な意義をもっていると考える。本誌は、今回、福田康夫元内閣総理大臣にインタビューした。(9月28日、聞き手は西澤清代表世話人。見出しを含めて文責編集部) 続きを読む


「米中を戦わせない」との提唱をしっかりと受け止める

広範な国民連合代表世話人 角田 義一(元参議院副議長)

 このたび、福田康夫先生のインタビュアーを仰せつかりながら、不覚にも前日転倒し、圧迫骨折のため入院してしまいました。そのため任務が遂行できず、大変ご無礼をいたしました。お許しください。
 先生のインタビューを拝読させていただきまして、改めて先生のご見識の高さに感服いたしました。「米中を戦わせない」、これは日本の最大の任務なのだ、国の進路だという提唱をしっかりと受け止めたいと思います。 続きを読む


[「東アジア不戦」の提唱]仲里利信さんに聞く

「東アジア不戦」を進めることは私の義務

二度と戦争をさせてはいかん

玉城デニー沖縄県知事後援会長、元衆議院議員・元沖縄県議会議長・元自民党沖縄県連幹事長
仲里 利信 さん

 戦争体験者が次々と亡くなり、戦争体験を証言する人たちが少なくなった。私は国会議員までさせてもらったので県民の負託に対して応える義務があると思っています。
 米中対立が激しくなって、いつ戦闘が起こっても不思議でない状況です。そうなれば沖縄は再び戦場となるかもしれない。そんなことを絶対に許さない責任が私にある。西原春夫元早稲田大学総長たちの提言、福田康夫元内閣総理大臣も進めようという「東アジア不戦」の運動を、沖縄で進めるのは私の役割でしょう。
 沖縄を二度と再び戦場にしてはならないからです。 続きを読む