今こそ一人ひとりの地方議員の
課題解決力アップ! そして結集を
小田原市議会議員 鈴木 敦子

第22回全国地方議員交流研修会の7月横浜開催にあたり、わざわざ小田原市役所まで足をお運びいただいた主催者側からお話を伺いました。せっかくの神奈川県内の開催。一人でも多くの議員に参加してほしいという熱い思いを受け、これは県西の連携する議員皆で学ぼうと考えました。
研修会
研修会の内容は、1日目は横浜市開港記念館にて全体会で基調提案もあり、2日目は主に分科会、3日目は対政府要請行動です。
1日目のメッセージで沖縄の現状を伝える玉城デニー知事や日本の農業の現状を伝える令和の百姓一揆実行委員会代表菅野芳秀氏、問題提起には鳩山由紀夫元内閣総理大臣、羽場久美子城西国際大学特別栄誉教授、鈴木宣弘東京大学特任教授が登壇され、基調提案は広範な国民連合事務局次長の川崎正氏が「地方から政治を変えよう」と話されました。シンポジウムは、「平和で持続可能な日本」をめざし「地方から政治を変える」がテーマ。終了後、名刺交換会。全国の地方議員の皆さんと交流することができて大変楽しく有意義な時間でした。
2日目の分科会は五つのテーマに分かれていました。
第1分科会は「アジアの平和共生の声を自治体から」、第2分科会は「国民の食料自給の確立を」、第3分科会は「公的責任で社会保障の確立を」、第4分科会は「女性の貧困 非正規労働、ケア労働から考える」、第5分科会は「エネルギーの地域自給を目指して」で、どのテーマも興味があるものでした。
県西地域の議員連携
私たちの神奈川県西地域では連携する無所属議員が中心となってフランス語で連帯を意味するソリダリテという名を冠した議連を立ち上げています。前回令和6年の衆議院解散総選挙で神奈川17区に佐々木ナオミ代議士が誕生したことがきっかけです。いわゆるリベラル派の議員有志が結集しました。来年の統一地方選挙に立候補予定の議員候補生も会員です。理念と政策を共有し、皆で学び合い地域をより良くしていきたいという思いから集まった仲間です。
活動としては、日頃より課題を共有し、政策に合った視察を行ったり、勉強会などを開いたりしております。また、世界女性デーのアピール行動や、憲法記念日、平和への緊急アクションなども行っています。
参加者を募る
私は共同代表として、私たちの議連の理念や政策に合ったこの研修会の告知をするとともに、各分科会に分かれて参加し後で報告会を開こうと考えました。
このアイデアを共有したところ、皆さんが、全ての分科会に参加したいが一人では難しい、あとで意見交換できればありがたいとのこと。早速、参加できる議員と候補生が申し込みをとなりました。
日頃から各議員一人ひとりが取り組んでいるテーマがあり得意分野があります。
必ず各分科会に一人以上の参加になるように、そしてなるべく参加する議員の興味と得意分野に当たるよう、申し込み時に配慮しました。
第2分科会は食糧自給なら農業に関するテーマなので中井町の議員、社会保障なら社会福祉士でもある候補生、女性問題なら熱心にジェンダー平等に取り組む議員、エネルギーなら環境問題に詳しい議員と、各分科会に必ず一人は参加となりました。
いざ 報告会
第1分科会「アジアの平和・共生の声を自治体から」の事例報告を南足柄市議会の綱島麻実議員が行いました。第2分科会「国民の食料自給の確立を」の座長を私が担当させていただき、最終日の要請行動にも参加しました。
小田原市は市長自ら「持続可能な地域自給圏」を掲げていますので、私自身は第2分科会を選択しました。報告会での発表は、唯一要請行動に参加していたので要請行動の部分を担当しました。
参加議員報告会の開催にあたり、同じことを考えていた町議の協力もあり日程調整も進みました。8月7日に報告会開催となりました。
当日は綱島議員が予定が合わず報告した資料をデータで共有。それぞれ参加した分科会に発表を割り振り、意見交換。研修会に参加がかなわなかった議員も参加し、全国の事例や出た意見、地方の課題や先進事例を共有しました。また、今、自分たちの町で起こっている課題も、共有しました。
一丸となって取り組むべき課題も共有
鉄は熱いうちに打てと急ごしらえの設定だったので参加人数はあまり多くありませんでした。しかし、参加した議員や候補生からは、一人だと分科会は一つしか参加できない、資料を見てもなかなかわからないが参加しての報告発表を聞くことで理解が深まった、県西地域で一丸となって取り組むべき課題も共有できたなどと、一定の成果がありました。また、全国地方議員交流研修会実行委員会からスタッフの方や県央地域の市の議員も参加してくださり、私たちの取り組みを大変評価していただき他地域でもやってほしいという感想でした。
議員一人が学んで活動や一般質問に生かすだけに終わらず、課題を共有して取り組んでいこうとのまとめでした。この研修会報告会に参加できなかった議連の仲間にもデータ共有をしました。
地方から政治を変える
地方は、人口は減少する一方で、扶助費の予算の割合は増加するばかりです。私たち地方議会は、国の政策に頼るというよりも、地域性を一番よく知る立場で地域に根ざした市民のための政治を行っていかなければなりません。そのためにもこうした大切なテーマごとの学びを積極的にして、一人ひとりが議員力をアップして、点を面に変え、最終的には立方体のかたまりにできたなら「地方から政治を変える」ことができるのではないでしょうか!
来年の分科会テーマには、「教育・子育て」などもあったら良いねと参加議員の感想です。
来年も一人でも多く参加できたらと思います。貴重な機会をいただきありがとうございました。
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南足柄市議会における日米地位協定の抜本改定を求める意見書提出について第1分科会で報告する綱島麻実議員

綱島麻実さんは報告で、とくに南足柄市は県内の基地を抱える自治体と違って基地がないため、地位協定の問題を自分事と捉えづらい傾向があるので留意した視点として次の二点を重視したと報告した。
▪イデオロギー対立に持ち込まず「人権問題」を軸にした訴え
▪「遠い基地の話」を「自分事」に変える訴え(綱島議員は「報告会」を所用で欠席)
