命がけで活躍した中国人青年の想いが乗り移った私
早稲田大学名誉教授・元総長 西原 春夫
今年7月1日、中国は共産党設立百周年の記念式典を予定している。百年前の7月23日から上海で開かれた初め
ての全国代表大会(以下「中共一大」と略称)で正式に共産党が設立されたのを祝賀するためである。
私は日本人だし、共産主義者ではないから、中国人と同じような感情は持っていない。ところが不思議にも、私にはちょっと違った特別な「感懐」がある。これは誰にも見当つかないだろう。早稲田大学の元総長である私にとっては、共産党の設立を含む中国の近代化にそれこそ命がけで活躍した多くの中国人早稲田大学出身者の想いが乗り移っているからだ。 続きを読む