2009年10月アーカイブ

新政権へ現場からの声

失業者・生活困窮者に生活の保障と職を

神奈川の派遣社員

突然の派遣切り

 私は1980年生れで東北出身です。中学卒業後、技術者養成学校に入りましたが、軍隊式の校風が合わず中退。1年間建設現場など様々なバイトをやりました。地元の商業高校に入りましたが、親の経済的理由で中退しました。学費は奨学金でなんとかなりましたが、生活できないので中退し働き始めました。いろいろな派遣会社を通じて職を転々とし、自衛隊にも2年間入隊しました。履歴書の職歴欄に書ききれないほどいろんな仕事をしました。
 私たちの世代は正社員の募集はあまりなく、正社員への就職が難しい人たちが大勢いる。好きで派遣労働をしているわけではない。中学の同級生で安定した職場は市役所に勤めている人たち、バイトとか派遣をやっている同級生が半分以上です。正社員になれた人もほとんどが中小零細企業です。私には通称「どもり」と言われる障害があり、言葉がスムーズに出てこないため就職活動もままならず、派遣労働者になった。

鳩山政権に望む

対等な日米関係、主体的な外交

月刊『日本の進路』編集部

 8月30日の総選挙で、自民党は300議席から119議席に激減し、1955年の結党以来はじめて、第一党の座から転落した。主要な原因は、戦後半世紀以上にわたって続いた対米従属政治とアメリカ発の世界経済危機によって、国民の生活・営業が危機に瀕し、国民の不満と怒りが極限に近づいたためである。民主党がその受け皿となり、民主党・社民党・国民新党の連立による鳩山政権が誕生した。受け皿というにとどまらず、民主党のマニフェストが危機の打開を求める有権者を引きつけたのもまちがいない。それだけに、鳩山政権に対する国民の期待は大きい。鳩山政権は高まる期待に応えなければならない。

アーカイブ