[「東アジア不戦」の提唱]福田康夫さんに聞く

「東アジア不戦」の提言(西原春夫代表)を絶対成功させたい

日米同盟で中国を敵にしてはならない

元内閣総理大臣 福田 康夫さん

西原春夫元早稲田大学総長や瀬戸内寂聴氏はじめ各界長老の皆さんが、「東アジア不戦」の提言をされた(本誌9月号既報)。西原氏は、提言を始めるにあたって福田康夫元内閣総理大臣に相談され、福田さんは支持し賛同されたという。米中間の争いは不測の事態すら招きかねない状況で、日米同盟関係にある日本には中国を敵視するのではなく、自主的な平和のための努力が切望されている。提言された長老の皆さんと賛同されている福田氏をはじめとする方々の努力はまことに時宜にかない、私たちの未来にとって重要な意義をもっていると考える。本誌は、今回、福田康夫元内閣総理大臣にインタビューした。(9月28日、聞き手は西澤清代表世話人。見出しを含めて文責編集部) [「東アジア不戦」の提唱]福田康夫さんに聞く” の続きを読む

「米中を戦わせない」との提唱をしっかりと受け止める

広範な国民連合代表世話人 角田 義一(元参議院副議長)

 このたび、福田康夫先生のインタビュアーを仰せつかりながら、不覚にも前日転倒し、圧迫骨折のため入院してしまいました。そのため任務が遂行できず、大変ご無礼をいたしました。お許しください。
 先生のインタビューを拝読させていただきまして、改めて先生のご見識の高さに感服いたしました。「米中を戦わせない」、これは日本の最大の任務なのだ、国の進路だという提唱をしっかりと受け止めたいと思います。 “「米中を戦わせない」との提唱をしっかりと受け止める” の続きを読む

[「東アジア不戦」の提唱]仲里利信さんに聞く

「東アジア不戦」を進めることは私の義務

二度と戦争をさせてはいかん

玉城デニー沖縄県知事後援会長、元衆議院議員・元沖縄県議会議長・元自民党沖縄県連幹事長
仲里 利信 さん

 戦争体験者が次々と亡くなり、戦争体験を証言する人たちが少なくなった。私は国会議員までさせてもらったので県民の負託に対して応える義務があると思っています。
 米中対立が激しくなって、いつ戦闘が起こっても不思議でない状況です。そうなれば沖縄は再び戦場となるかもしれない。そんなことを絶対に許さない責任が私にある。西原春夫元早稲田大学総長たちの提言、福田康夫元内閣総理大臣も進めようという「東アジア不戦」の運動を、沖縄で進めるのは私の役割でしょう。
 沖縄を二度と再び戦場にしてはならないからです。 [「東アジア不戦」の提唱]仲里利信さんに聞く” の続きを読む

菅新政権の危険な1カ月

反中国同盟と国民抑圧体制

『日本の進路』編集部

 10月17日、菅義偉新政権が成立して1カ月となった。
 わずか1カ月だが、菅新政権の政治が狙うところは浮き彫りに。多国籍大企業のためのイノベーションとデジタル化促進の「改革」、中国敵視の「米日豪印同盟」推進、国内支配抑圧体制の強化。要するに、米中対立と競争激化の世界で、日米同盟で中国を敵視しアジアの覇を狙う、財界のための「強力な国家」である。携帯電話料金引き下げなど、有権者に実利がすぐ及ぶ選挙対策は抜け目ない。 “菅新政権の危険な1カ月” の続きを読む

学術会議◆任命拒否の波紋

羽場久美子

青山学院大教授・国際政治学、元日本学術会議会員、現連携会員

日本学術会議新会員の六名を菅首相が任命拒否したことは、安倍政権の忖度政治が一歩進み、学問の自由への介入につながる大問題だ。政府の統制が、政治家・官僚・マスコミから学者へと広がりつつある。国民の自由意見の自粛・相互規制につながる。
 学術会議は三部会(人文社会、生命科学、理学工学)からなり、筆者は選考委員として参加した経験も持つ。拒否された六人はすべて人文社会の学者だ。法学、政治、歴史、宗教。広く社会を、民主主義・自由主義の観点から批判的に分析し、いわば政権を監視する学問である。 “学術会議◆任命拒否の波紋” の続きを読む

菅義偉新政権の成立 ■ 安倍政権崩壊は必然

新しいグランドデザインが求められている

『日本の進路』編集部

 9月16日、国会で菅義偉首相が選出され、新政権が発足した。
 7年8カ月に及ぶ安倍政権は、首相が政権を投げ出して崩壊した。全国の自民党員による党員投票すらなしの総裁選出であった。公明党は、節操もなく今回も連立で政権に加わった。菅新首相と関係が深いといわれる日本維新の会は、事実上の与党である。 “菅義偉新政権の成立 ■ 安倍政権崩壊は必然” の続きを読む

[「東アジア不戦宣言」の提唱を受けて]西澤 清

「東アジア不戦宣言」の運動の前進のために

広範な国民連合全国代表世話人、元日教組副委員長 西澤 清

 このたび、西原春夫さん(早稲田大学元総長)や瀬戸内寂聴さんなど85歳以上の「長老」20名が、「2022年2月22日22時22分22秒に東アジア全構成国の首脳が」「①あらゆる対立を超えて人類全体の連帯を図り、人類絶滅の危機を回避するよう努力する、②少なくともまず東アジアを戦争の無い地域とする」ことを内容とした、「共同宣言、又は個別同時の宣言を発出すること」を提言した。
 その趣旨と心意気にはまったく賛成である。 [「東アジア不戦宣言」の提唱を受けて]西澤 清” の続きを読む

[「東アジア不戦宣言」の提唱を受けて]角田 義一

長老の提言に賛意を表します

広範な国民連合全国代表世話人、弁護士、元参議院副議長 角田 義一

 各界長老が連名で発表した「東アジア不戦の提言」について全面的に賛意を表し、微力ながらその実現に向けて努力したいと存じます。 [「東アジア不戦宣言」の提唱を受けて]角田 義一” の続きを読む

菅義偉新政権の成立 ■ 安倍政権崩壊は必然

新しいグランドデザインが求められている

『日本の進路』編集部

 9月16日、国会で菅義偉首相が選出され、新政権が発足した。
 7年8カ月に及ぶ安倍政権は、首相が政権を投げ出して崩壊した。全国の自民党員による党員投票すらなしの総裁選出であった。公明党は、節操もなく今回も連立で政権に加わった。菅新首相と関係が深いといわれる日本維新の会は、事実上の与党である。
 他方、枝野幸男氏を代表に新たな立憲民主党が立ち上がった。野党各党は、首班指名選挙で枝野氏にこぞって投票し、解散総選挙に備えるとしている。 “菅義偉新政権の成立 ■ 安倍政権崩壊は必然” の続きを読む

米海兵隊の戦略転換と日本の防衛・安全保障

日本の立ち位置をどう選択するか?

国際地政学研究所(IGIJ)理事長 柳澤 協二

 今年の3月、「米海兵隊兵力デザイン2030」が議会に報告されました。海軍・海兵隊が戦略・編成を替えようとしている背景に、中国に対する米国の軍事的優位に陰りが見えてきたことがあります。インド太平洋軍のレベルでも、対中国の戦い方として「集中から分散」という方向を志向しています。こうした米国の戦略転換は、日本の防衛政策にも大きなインパクトを与えることになると思います。
 辺野古への米海兵隊普天間基地代替施設の建設も、海兵隊の戦略・配備の変更に左右されます。また、陸上イージス計画の断念と「敵基地攻撃論」についても、グアムのミサイル防衛と長距離精密打撃力に重点が置かれようとしている米軍の新戦略のなかで、日本の役割を大きく変える可能性をはらんでいます。 “米海兵隊の戦略転換と日本の防衛・安全保障” の続きを読む

戦後75年に思う ■「連合平和行動」は中止になったが

未来につなぐ沖縄からのメッセージ

日本労働組合総連合会 沖縄県連合会(連合沖縄)会長 東盛 政行

 連合は、社会連帯を通じた平和、人権、社会貢献への取り組みと次世代への継承を推進するため、幅広く国民的課題や地域の課題に対して役割を発揮し、戦争や大規模災害などの実相を風化させない取り組みを構築すべく、今年は「2020平和行動における戦後75年の取り組み」を準備してきた。 “戦後75年に思う ■「連合平和行動」は中止になったが” の続きを読む

戦後75年に思う ■ 長崎と沖縄

時にあらがう 長崎と沖縄、継承この手で

毎日新聞長崎支局記者 松村 真友

 「戦争はならん(いけない)」。沖縄戦を体験した祖母に子供の頃からそう教えられた沖縄出身の私(宜野湾市生まれ、24歳)が、同じように太平洋戦争で大きな被害を受けた長崎に記者として赴任した。被爆者が凄惨な過去を思い返しながら語る体験は、何度聞いても顔をゆがめてしまうほど悲惨で、つらい気持ちを押して話す姿にいつも心打たれる。だが一方で、沖縄で繰り広げられた地上戦が本土で思ったほど知られていないことと比較し、世界で唯一被爆を経験した「ヒロシマ・ナガサキ」の発信力に嫉妬する自分も、正直いた。 “戦後75年に思う ■ 長崎と沖縄” の続きを読む

戦後75年に思う ■ 沖縄

未曽有のコロナ禍の沖縄から将来を展望する

南風原町議会議員 照屋 仁士

原爆の日に沖縄から

 8月6日朝8時15分、広島の平和祈念式典にチャンネルを合わせ、6歳の娘と3歳の息子に説明をしながら、黙とうを行った。子どもたちに理解できるかはわからない。でもこの間、戦跡巡りのバスツアーや、普段から沖縄の至るところにある戦跡や米軍基地を一緒に見せながら、子どもたちに語りかけてきた。ふとした時に、「たくさん爆弾が落ちたんでしょ」なんて言葉が返ってきてびっくりさせられる。 “戦後75年に思う ■ 沖縄” の続きを読む