敗戦80年一覧

敗戦80年 ■ 日中労交第9次「日中不再戦の誓いの旅」に参加して

南京大虐殺犠牲者追悼国家公祭に参列

日中労働者交流協会・全労協女性委員会 中原 純子

 

 

 

 

 

 

 

 中国全国人民代表大会は、2014年2月27日、南京大虐殺犠牲者に対する「国家公祭日」(National Memorial Day)として正式に12月13日を定めた。私は昨年12月12日から15日まで、日中労働者交流協会(日中労交)第9次「日中不再戦の誓いの旅」訪中団(団長は伊藤彰信・日中労交会長、元全港湾労働組合委員長)の6人の一員として江蘇省南京市を訪問し、13日の南京大虐殺犠牲者追悼国家公祭に参列した。その他、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館(南京大虐殺記念館)はじめ南京大虐殺関係施設を見学し、南京師範大学の学生たちと交流を行った。短期間だったが学生二人も参加して「日中不再戦を誓う」意義ある訪中となった。 続きを読む


敗戦80年 井上 洋子

長生炭鉱の坑口を市民の力で開けた
次は死者に会いに行く

長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 共同代表 井上 洋子

 

 

事故は石炭供出を優先
した「人災」だ

 1942年2月3日早朝、山口県宇部市にあった長生炭鉱の天井はついに水圧に耐え切れず崩れた。戦時下の石炭増産が国からの至上命令だったなか、海底炭鉱の大規模な水漏れを補修しながら、石炭採掘を強行したためだ。奥の浅く危険な採炭場には、朝鮮半島から連れて来られた朝鮮人坑夫たちが配置され、彼らは流れ込む海水に瞬く間にのまれた。犠牲者183人のうち7割に及ぶ136人が朝鮮人だった。

「刻む会」は朝鮮人犠牲者の追悼碑建設と遺骨発掘事業の功績により、第12回リ・ヨンヒ賞特別賞を受賞した(12月2日、ハンギョレ新聞本社)

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敗戦80年 平野 伸人

被爆80年の新年に
核兵器廃絶・平和への決意を込めて

平和活動支援センター 平野 伸人(被爆体験者訴訟の原告団相談役、全国被爆2世団体連絡協議会・特別顧問)

 

 

 

 2024年は、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞したこともあって、私の進めている高校生平和大使や高校生1万人署名活動にも注目が集まった年の瀬でした。私の平和活動のこの40年の歩みを考えると感慨深いものがあります。一方では、私が長らく関わり、知人・友人の多い韓国で戒厳令が出された事件もあり、たいへん心配しています。 続きを読む