反戦・不戦の闘い一覧

戦後80年、大陸侵略130年

沖縄の国際交流(地域外交)の目指すもの

沖縄を平和のハブとする東アジア対話交流プロジェクト共同代表     ・
東アジア共同体研究所理事/世界国際関係学会アジア太平洋前会長 羽場 久美子

 

 

 編集部 本誌9月号は羽場久美子先生の署名入りで「若者が平和と未来をどうつくるか」と題した論考を掲載した。これは「若者訪中団」結団式での先生の記念講演を大幅に要約したものだった。しかし先生の最終校閲を受けていなかったため、先生の意図に反した論考となってしまった。そうした不完全な論考を掲載してしまったことを先生と読者の皆さんにおわびいたします。
これを撤回するとともに、東アジア共同体研究所が那覇市で9月7日に開催した「沖縄のこれからを考える」シンポジウムでの発言全文を掲載します。 続きを読む


アジアの平和と未来をひらく若者訪中団

琉球の視点から見た中国の歴史と国際関係へのまなざし

団員 沖縄大学学生

 

 今回の訪中では、北京とハルビンを中心に、中国の歴史や文化を学び、日中関係や国際問題について考える機会を得た。教科書やニュースでしか知らなかった場所を自分の目で見て、歴史の重みや現代社会とのつながりを肌で実感することができた。 続きを読む


アジアの平和と未来をひらく若者訪中団

自分の無知と向き合い、歴史を体感した訪中の旅

団員 西南学院大学学生

 

 今回の訪中は、私にとって、ただの旅行ではなく、「歴史」と「現在」に向き合う重要な体験となった。中国に対する漠然としたイメージしか持っていなかったが、現地での見学や人との対話を通して、自分の無知と向き合い、考え方が大きく変わった。 続きを読む


アジアの平和と未来をひらく若者訪中団

長崎の記憶を胸に、中国と向き合った訪中体験

団員 長崎純心大学学生

 

中国で向き合った
日本の加害の事実

 今回の訪中は、戦後80年という節目の年に、歴史を学び未来のあり方を考えることができた、私にとって忘れられない経験となりました。訪問先では資料館の見学や現地の方々との交流を通じて、多くの学びや気づきを得ることができました。 続きを読む


アジアの平和と未来をひらく若者訪中団

「知る」から「変える」への歩みを始める旅に

若者訪中団員 伊礼 悠花

 広範な国民連合は2025年8月14日から19日までの6日間、東京の中国大使館、および現地受け入れ先の中国国際友好連絡会による多大な協力のもと、「アジアの平和と未来をひらく若者訪中団」を呼びかけた。東京・大阪・福岡・長崎・沖縄など全国各地から35歳未満の若者を中心に42人が参加した。いくつかの被侵略の資料館、さらには現代中国の最先端技術の現場を自らの目で見て、現地の人々と交流しながら、過去と未来にわたる日中関係の課題と可能性について学びを深めた。 続きを読む


戦争と平和をめぐる「二つの潮流」

若者が平和と未来をどうつくるか

青山学院大学名誉教授 羽場 久美子

 

 

 若者による訪中団の派遣、本当におめでとうございます。
 戦後80年、原爆投下80年、また、日清戦争終結の下関条約から130年、日露戦争終結から120年でもあります。若者が平和と未来をどうつくるのか、どうすれば平和をつくれるのか。 続きを読む


日中不再戦 ■ 国会前にて7月7日

 「わたしの戦後80年」リレートーク集会

植民地支配としっかり向き合おう

 日本が中国への侵略戦争を本格化するきっかけとなった「盧溝橋事件」は1937年7月7日に起こった。その日から88年たったこの日、国会議事堂正門前で「わたしの戦後80年」リレートーク集会が開かれた。日本青年団協議会やNGOピースボートなどが中心となった実行委員会主催。集会には約200人が参加し、同時にユーチューブで全国に発信された。

以下のURLから録画を見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=6d18ZHstVzM

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日米地位協定 ■ 末松義規衆議院議員×屋良朝博衆議院議員

日米地位協定への関心高まる

対談  アメリカの植民地を脱するために

 立憲民主党および会派所属議員による日米地位協定研究会が6月3日、「日米地位協定について議論を深め、論点を整理する目的で」立ち上げられた。非常に注目すべき動きと考え、会長となった末松義規衆議院議員と会の中心を担う屋良朝博衆議院議員に対談いただいた。お二人をはじめ研究会の皆さんの奮闘に大いに期待したい。以下、編集部の責任でまとめた。 続きを読む


主張 ■ 『日本の進路』編集部

侵略と植民地支配の歴史を総括し
「日中韓連携」アジアに生きる日本へ

 日本敗戦80年の8月15日が目前となった。
 トランプのアメリカは、覇権維持をねらって中国抑え込みに躍起だが「対米依存」の日本を突き放してもいる。ところが石破政権は「交渉」に明け暮れる。
 わが国は、「対米依存脱却」を明確にしない限り譲歩を迫られるだけだ。
 近隣諸国、中国、韓国などと共に「アジアに平和に生きる」道を選択する時だ。そのためには日本の過去の侵略、植民地支配の歴史の清算が不可欠である。 続きを読む


南西諸島「住民避難計画」とシリコンアイランド九州構想

「安全」と「発展」が真に調和する社会に

戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク共同代表 海北由希子

 2022年12月16日の閣議決定以降、「安保3文書」に基づいた軍拡が九州・沖縄・西日本でものすごい勢いで進められている。
 日本の西端に位置し、東アジアの重要な地政学的ポイントと接している九州・沖縄は、日本の防衛の最前線として自衛隊の配置や演習の場として注目されてきた。福岡の築城基地の滑走路延長と米軍基地化、佐賀の新基地建設とオスプレイ配備計画、鹿児島や大分の弾薬庫新増設など、広域的に同時進行で軍拡が進められている。 続きを読む


日中不再戦 ■ 訪中報告 春口 あかね

「知る」「感じる」「伝える」、これが私たちの責任

春口 あかね(筑紫野市議)

 私は昨年に次ぐ訪問だったが、たった1年で改めて中国の急速な発展に目を見張らされた。
 同時に、とくにハルビンで出会った青年たちの「歴史をしっかり学んでください。そして、二度と戦争をしないよう、私たちの世代で友好を築きましょう」とのメッセージを重く受け止め、日中双方が共に平和を追求し、さらに繁栄を共有していくための一歩を踏み出したい。
 以下、報告します。 続きを読む


日中不再戦 ■ 訪中報告

友好交流を進める九州自治体議員の会第2次訪中団

牧瀬あきこ(鳥栖市議)春口あかね(筑紫野市議)

帰国機中感想対話

左・春口あかねさん、右・牧瀬あきこさん

 日中不再戦・友好交流を進める九州自治体議員の会(準)は、原竹岩海・福岡県議を団長に10人の団で4月21日~26日、中国を訪問した。北京、ハルビン、瀋陽の各都市を訪問して各方面の方々と意見交換、交流し、また、日本軍の中国東北部(旧満州)での侵略の実相を見聞し歴史に学んだ。日中不再戦・友好交流の旅だった。 続きを読む


広範な国民連合全国世話人会議での発言

若者を先頭に、東アジアで二度と戦争をさせない政治めざして

広範な国民連合 代表世話人 羽場 久美子(青山学院大学名誉教授)

 

 皆さんこんにちは。三つのことについてお話ししたいと思います。
 今年は、日清戦争130年、日露戦争120年、昭和100年、敗戦80周年です。二度と大陸と戦争をしない、ということを誓いたいと思います。
 国連は創設80周年の記念すべき年です。国連では、原爆投下80周年に核廃絶に向け国際会議なども積極的に取り組まれています。私も4月末、その国際会議に行ってまいりました。 続きを読む


戦争止めよう! 大分・湯布院の闘い

戦争の火ぶたを切らせない 大分・湯布院の闘い

戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク 大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会
運営委員 池田 年宏

大分駅前スタンディング

 

一、戦争を拒む大分の思い

 ミサイルを使って殺したいと思うまでに憎い人が、海の向こうにいるのでしょうか。「自衛のため」という大義名分による相手国への攻撃が「報復」を伴うことはないのでしょうか。弾薬庫のある大分市やミサイル連隊の司令部がある湯布院が標的になるのは明らかで、基地の強靱化により自衛隊幹部は守られるとしても、周辺住民や一般隊員の命と暮らしは奪われます。私たちの死は80年前のように「尊い犠牲」として片づけられ、挙げ句、骨や血肉の混ざる土が次なる戦争のための基地建設に使われることになるのでしょうか。 続きを読む