若者訪中団に参加して

人々の生活を豊かにしようとする
エネルギーを感じた

九州大学 桜井 杏

 「若者訪中団」(2025年8月)報告会が東京で10月31日に行われ、7人の団員の報告を受けた。その一人、桜井さんの報告である。

 今回のプログラムを通して、中国という国に対する見方はとても変わりました。訪中前は、中国に対して良いイメージがなく、今回の旅に参加するかどうかもかなり迷っていました。ニュースから見る中国では、日本に対する圧力をかけるなどネガティブな内容ばかりが放送されていたからです。ですが、実際の中国は、思っていた以上に安全で、優しい人が多かったです。困っていたら嫌な顔をせずに助けてくれたり、日本人だからといって差別を受けたりすることはありませんでした。また、想像以上に中国は発展しており、自動運転のバスが実用化されているなど、近未来的な国でした。今回の旅について、改めて振り返り自分が中国で何を感じたかを記します。

中国の寛容さに衝撃を
受けた

 1日目は、北京大学紅楼を訪問しました。実際に革命が起きた場所を見学し、図書館員として働いていた毛沢東がどのようにマルクス主義の影響を受けたのかを学ぶことができました。日本では、ここまで詳しく中国について勉強することはできなかったので、初めて知ることばかりでした。中国共産党の発祥の場所となったところで学ぶことができたのは、中国そのものの基盤を学ぶ上でとても大切だと感じました。また、清華大学にも訪問することができました。実際に中国で名高い大学を見学し、これからの日中関係についても劉江永教授から聞けたことは貴重な機会でした。歴史というものはどうしても偏った視点から語られることもあるため、中立的な目線で考えることがより良い日中関係のために重要だと感じました。
 第七三一部隊罪証陳列館やハルビン警察庁旧址、盧溝橋の中国人民抗日戦争紀念館に訪れた際には、日本が中国に行ってきた残虐な行為について学ぶことができました。学校の授業では語られない内容ばかりがあり、日本も過去を忘れずに負の歴史について向き合い続ける必要があると感じました。また、日本が中国で行ってきた行為は日本人のせいではなく軍国主義に責任があるとして賠償金を請求しないように行ったことなど、中国の寛容さに衝撃を受けました。

情熱をもって日中関係をより良くしたいと考えている

 また、中国では、ロボット展示館、自動運転モデル地区にも訪れ、中国の先進的な技術に驚きました。既に、自動運転のバスが実用化されているなど、日本よりも近代的な社会があり、まだまだこれから成長していくと感じました。戦後の荒廃から、現在の姿になるまで発展した中国の成長スピードは凄まじく、その背景には国全体で技術革新を推し進める強い姿勢と、人々の生活を豊かにしようとするエネルギーを感じました。
 今回の旅で印象に残っていることは、中国側に情熱をもって日中関係をより良くしたいと考えている人がいたことです。こんなにも熱意をもって取り組んでいる姿に感銘しました。また、旅を通していろいろな場面で現地の方によくしてもらいましたが、言語の壁があり感謝をうまく伝えることができませんでした。この経験から、現在は中国語の勉強を始めました。次回中国に訪れる際には、ぜひ、中国語でのコミュニケーションに挑戦したいと思います。
 まだまだ、日本と中国の間には問題が多いのですが、私が実際に行って感じた中国について周りの人と共有し、少しでも日中の関係がより良くなることに努めたいと思います。

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