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中国大使館主催 ■「歴史を銘記し、平和を守る」集会盛大に開催

中国侵略戦争80年レセプション

 在日本中国大使館は6月25日、「歴史を銘記し、平和を守る」と題する、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年を記念する大規模なレセプションを開催した。中国の各方面と日本の平和友好団体の代表や各界の関係者など300人以上が出席した。

 呉江浩駐日大使が基調演説を行った(別掲)。日本国籍の元解放軍兵士などが中国解放80年の感慨を語った。日中友好協会会長の宇都宮徳一郎氏、立憲民主党の海江田万里氏(前衆議院副議長)が挨拶。

 続いて社民党の服部良一幹事長が「現在ありもしない『台湾有事』を持ち出し、中国を敵視し、日本の軍事力を強化することは、まさに歴史に逆行する愚行であり断固反対する」との福島瑞穂党首の挨拶を代読した。「村山首相談話を継承し発展させる会」の藤田高景理事長は、「『村山談話』は、日本軍国主義による侵略戦争と植民地支配がアジア諸国の人々に甚大な被害と苦痛を与えた歴史を深く反省し、不戦の誓いを世界に向けて宣言したものだ。しかし、『談話』後も与党の閣僚や幹部は歴史修正主義的発言を繰り返している。これは大きな間違いだ」と厳しく批判した。

 続けて、「自主・平和・民主のための広範な国民連合」を代表して羽場久美子代表世話人が挨拶した(別掲)。

「日中不再戦」へ学生が決意表明

 青年を代表して明治大学4年の稲垣和由氏が次のように報告し決意を表明した。

 「埼玉県で『アジアの平和と共生をめざして―日中不再戦』の実行委員会の一員としてアジアの平和に向けた活動に参加しております。この実行委員会は2023年から所属団体や政治的立場、年齢を超えて『日中不再戦』の考えを広げるための講演会を開催しています。第1回は羽場久美子先生が講演されました。羽場先生のお話を聞き、ニュースでは深く語られない日中関係の現実を知りました。そして昨年は実行委員に参加し、日本が平和であるための考えを深めてまいりました。また、今年の10月には第3回の開催を控えております。

 私は今年の5月末に初めて中国を訪問しました。中国の広大さ、経済力、そして何より歴史の深さを痛感しました。若い世代の国境を超えた友好関係は何よりも両国の平和につながるのではないかと感じました。次の世代を担う私たちの世代にとって、何としても戦争は阻止しなければなりません。そのためにも『日中不再戦』の活動は世代関係なく広げなければならないと感じており、この活動を続けてまいります」

 式典の最後に、「紫金草合唱団」が、日本軍国主義による中国侵略の犯罪行為の懺悔がテーマの組曲、南京大虐殺の現場に咲いていた花をモチーフにした「紫金草物語」を合唱した。

 その後、食事会を挟んで、日本八路軍新四軍会などの平和友好団体の代表が発言し、戦争を反省し、平和を大切にするという共通の思いを語った。その中で對馬テツ子氏(「緑の党」)は「中国を参観した若者たちは日本軍国主義による『三光作戦』や細菌戦といった残虐な加害の歴史に強いショックを受けた。彼らは深く反省し、このような歴史の悲劇を絶対に繰り返させないことを誓った。私たちは、日本社会が同じような過ちを犯さないよう、歴史を直視する後押しをしていきたい。さらに多くの日本の若者を中国に派遣していく」と決意を述べた。

 日本帝国主義が引き起こした中国侵略戦争敗戦80年にふさわしい、「歴史を銘記し、平和を守る」集いであった。(見出しを含めて文責編集部)