令和の百姓一揆 2

北海道での取り組み強化の決意を誓った

北海道議会 民主・道民連合農業政策推進議員連盟
会長 北口 雄幸
事務局長 木葉  淳
事務局次長 清水 敬弘

北海道議会の3人(右が筆者)

 3月30日、「令和の百姓一揆」が全国各地で開催された。私たち3人は、あえて東京での集会に参加した。
 都心の公道を、全国から集まった色とりどりのトラクターが次々と進んで行く光景を、都心を行き交う人々はどのように受け止めたのだろうか。時は年度末3月の最終日曜日。週が明けたら始まるであろう新生活に向け、さまざまな思いが行き来する首都東京を舞台に行われたデモ行進。「農業を守ろう」「農家を守ろう」「欧米並みの所得補償を」トラクター30台の後に続き行進をする人々が声を上げる。「のぼり旗」や「筵旗」を手に……。実行委員が用意した4500枚の「令和の百姓一揆」と記された団扇はなくなった。
 日本の農業を取り巻く状況は深刻だ。明るい未来を描けない。今回の「令和の百姓一揆」の実行委員長である菅野芳秀さん(山形県・米農家)の「滅びゆく農業といっても言い過ぎではない」という言葉がすべてを表している。
 昨年夏の「令和の米騒動」といわれた米不足。小売店では、これまで米を売っていた棚から米袋が消え、パックご飯やカップ麺が並んだ。当初は新米が出回る秋には供給が落ち着くとされた。秋になり新米が出回り確かに米の不足は解消された。しかし、米価は高騰を続けた。備蓄米の放出の効果も見えてこない。先の見えない米価の高騰。こうした中、今回の「令和の百姓一揆」は行われた。
 「今後影響を受けるのは農家ではなく消費者」菅野さんの言葉は現実味を帯びている。このままでは、日本の農業は成り立たなくなり、そして、その影響を一人一人の消費者が実感するころには取り返しがつかなくなっている。そうなってはいけない。
 今回、私たち3人は北海道から強い思いを持ち、日本の首都東京での「令和の百姓一揆」に参加した。日本の食糧供給地域北海道の議員として……。
 本集会で「令和の百姓一揆」は終わりではない。ここがスタートだ。これから各地域でさまざまな形で、日本の農政を守る取り組みが行われていくことだろう。その取り組みの輪を広げていかなくてはならない。北口会長を先頭に北海道での取り組みを強化していく。その決意を誓った集会となった。(文・木葉淳事務局長、写真右)

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