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[シンポジウム 台湾有事を避けるために]会場からの発言 新垣 邦男

「台湾有事」「中国脅威」  
  地方と乖離した国会の異常さ

衆議院議員 新垣 邦男さん

 衆議院議員の新垣です。今日は本当に勉強させていただきました。私は昨年の総選挙で初めて当選し、国会に来ました。
 国会に来て非常にびっくりしたことは、なぜか、国会の中では台湾有事や対中国の安全保障では沖縄が非常に重要な場所だという発言がたびたびあるんですね。ちょっと待ってください、そうなると先ほど伊波先生が言われたように、沖縄は戦争に巻き込まれるんですかと問い返したい。
 沖縄はずっと米軍の事件や事故に悩まされている。しかし、戦争になるという認識はこれまではほとんどありませんでした。なんでそんな議論が活発になっているのか不思議でしょうがありません。先ほどのご発言からも石破先生は沖縄について認識されていると思うんです。石破先生に一つ質問をしたいんです。


 国会の中は、台湾有事とか、中国脅威とか、中国非難決議など、野党なのか与党なのかさっぱりわからない状況なんです。なぜ政治経験の豊富な先生方が台湾有事、日本有事などと煽るような雰囲気があるのかと非常に心配なんですね。与党の中でどういう議論がされているのか、非常に不安なんです。
 地方に行くと、おそらくそんな話はほとんど聞こえていないはずです。国民の声というのは当然戦争反対ですし、戦争はやっちゃいけない。先ほど自衛隊OBの方はそんな力はないんだと、やっぱり戦争は避けるべき、外交が重要で、外交で日本を守らないといけないということだと思います。
 政治家はやはり責任をもってこの危機的状況に対処すべきです、私もそうなんですが。国会の中で危機を煽る発言、雰囲気があることに強い危惧を感じています。皆さんと力を合わせて努力したい。