いま気づかなければ!
宮城県大崎市議会議員 小沢 和悦

小沢 和悦-食料自給確立自治体議員連盟(先頭右が筆者)
危機感共有の歴史的一日
令和の百姓一揆実行委員会が呼びかけた「令和の百姓一揆」は集会への参加者数3200人、デモ参加者数はトラクター30台と沿道参加者を含め4500人超という首都東京の都心で繰り広げられた壮大な規模の行動となり、「食料自給確立をめざす地方議員連盟」の横断幕のもと参加させていただいた私は大きな感動を受けました。1970年代~80年代の農協主体の「日当動員」の米価闘争と違って、「令和の百姓一揆」の参加者はそれぞれ旅費を負担して参加した危機感を共有する農民であり消費者です。
菅野芳秀実行委員長は「コメを作る人、そして農村が5年もすればなくなることを多くの人は知っていない」「いま気づかなければ日本から食と農が消えてしまう」と、その重大な危険を多くの人に知らせ「食と農」を守る国民合意と、それを可能にする欧米並みの所得補償を実現しようという趣旨の訴えをされました。スーパーなどの棚からコメが消えたり、店頭価格の高騰が家計を圧迫したりしている時だけに、実行委員長の訴えやアピール行進でのシュプレヒコールは、耳にした方々の心にビンビンと響いたと私は思います。
マスコミ報道と私たちの運動の重要性
都心で30台を連ねたトラクターデモ、4500人が参加したアピール行進は、沿道からの注目度、反響からしても夜のテレビ、翌日の新聞各紙でも大きく取り上げられるだろうと思っていました。ところが報道したのはごく一部のマスコミにとどまりました。
私は、「令和の百姓一揆」の規模と内容が、国民の意識を変えるだけの影響を与えるだろうことを恐れた勢力によるマスコミ操作のような気がしてなりません。そうだとすれば、なおさらに農村、大都市を問わず「令和の百姓一揆」がなぜ大規模に行われたのかを広める私たちの草の根からの運動が重要になっているのではないかと思います。