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[沖縄 11・23県民平和大集会]発言・メッセージ

「国民保護計画の検証から」

石垣市議会議員 内原 英聡

 先ほど八重山出身の山根安行さん(八重山古典民謡伝統協会師範)が「とぅばらーま」(八重山民謡)を歌っていらっしゃいました。私が石垣島で生まれ育って島の先輩方から教えられてきたことの一つは、祈りでは平和はつくれないけれど、祈りなくして平和はつくれないということでした。
 この言葉とともに石垣、そして八重山の平和集会、または市民運動というのは常に歌や芸能、踊りとともにここまで歩んできました。宮古、八重山は現在、信じられないほどの速さで次々と軍拡計画が進められています。石垣駐屯地が今年3月に開設され、以後、日米の共同訓練も行われるなど、市民が事前に説明を受けることもなく次々と計画が進められる現状です。
 先日、石垣市議会の臨時議会でこの日米共同訓練について市民にしっかりと説明をしてほしいという意見書が可決されました。これに対して自衛隊はその必要はないという態度を貫いています。
 議会は昨日も臨時議会で「ガザ、パレスチナ地区における即時停戦、および医療人道支援の日本政府に対するさらなる支援強化を求める決議」も可決しました。(拍手)いま海を隔てて遠くで起きていることですが、とてもひとごととは思えないんです。
 議会は今年、国民保護計画等有事に関する調査特別委員会を設置し、有事に果たしてほんとうに住民の生命や財産が守られるのか、検証を進めています。恐ろしい内容が浮かび上がってくる「国民保護計画」です。
 特別委員会は与党も野党も保守も革新も超えて全議員協力体制で検証を進めています。(拍手)ぜひとも沖縄県議会でも、そして各自治体の議会でも、あるいは皆さんも、この国民保護計画を検証し、欺瞞性を暴くことが戦争回避に向けた第一歩になると私は考えます。
 最後に一つだけ申し上げます。石垣市は2018年、当時20代の若者たちが中心となって現在の配備、駐屯地の場所をめぐって賛否を問う住民投票をしたいと、わずか1カ月で1万4263筆の署名を集め、住民投票の実施を求めました。
 あれから5年たちますが、市長はいまだに実施していません。これが何を意味するか。市長は石垣市民の民意を測るのが怖いんです。私はそう考えています。
 今日お集まりの皆さん、さらに多くの方がたと共に連携して歩んでいきます。