「沖縄・中国北京訪問団」 ■ 12月21︱24日北京に

報告会を盛況に開催(1月11日、沖縄県青年会館)

 高市首相の「台湾有事存立危機事態」発言を機に日中関係の極度に緊張するなか、沖縄の中国訪問団が北京で友好交流を深めた。伊波洋一参議院議員を団長に参議院会派「沖縄の風」の団で12月21日から24日に北京を訪問訪問した。団員は、高良さちか参議院議員、髙良鉄美前新議員議員(沖縄社会大衆党委員長)で、広範な国民連合事務局長山本正治が随行した。
 報告会が1月11日、沖縄県那覇市久米の沖縄県青年会館で開催された。
 日中関係の緊張が高まる今回の訪中は、沖縄県民の平和と地域の安定を願う思いを中国側に直接伝え、地域の平和と安定をめざすことを目的としていた。会には各界の県民多数が駆けつけた。
 那覇市滞在中だった中国の福岡総領事楊慶東氏も飛び入りで参加、あいさつして日本の最近の動きについて警鐘を鳴らした。「歴史の理解の欠如や美化は、若い世代の認識をゆがめ、他の国々を不安にする。歴史をどのように扱うかが国際社会に受け入れられるかについて慎重に検討する必要がある。すべての紛争は、対話などの平和的手段によって解決すべきである」と述べた。
 質疑も通じて参加者は、日中両国、とりわけ沖縄と中国の友好交流の促進、相互理解を深め、地域の平和と安定をめざそうと確認した。次は中国から那覇にお迎えして、意見交換会ができれば相互理解に役立つのでぜひとも実現したいとの呼びかけもあった。

中国社会科学院で意見交換

 訪中団は、北京で中国政府の最大のシンクタンクである中国社会科学院の世界経済政治研究所での意見交換会に臨んだ。また、中国華語シンクタンク主催の日中関係専門の学者知識人との意見交換会も行われた。さらに団は、中国歴代王朝の最高学府で琉球王朝時代にたくさんの沖縄からの留学生が学んだ「国子監」も参観した。
 天安門広場なども見学し、最後に駐中国日本大使館も訪問した。日本大使館では大使不在で臼井将人公使が応対した。公使は、「過去の日中関係が厳しいときにも北京に赴任していたが、当時と比べても今回は中国の状況は落ち着いている。もっと日本人は中国に来て実際を知るべきだ」などと述べた。
 詳細は以下の伊波洋一さんと高良さちかさんの報告参照。

報告会についての中国の報道

 在日華僑華人ネット編集部の「アジア太平洋ニュース」は「報告会の二つの核心観点」との見出しで次のように指摘した。中国側の見方、関心事が分かるので紹介する。
 第一に、日本の過去の戦争史(特に他国に対する侵略性)をどのように学び、反省するかに関する課題。
 髙良鉄美氏は戦後のドイツの努力に言及し、「歴史の姿勢を正しく学び、見つめることで、未来の平和につながる」と指摘した。
 高良沙弥氏は「日本が自国の歴史を再検証することを期待している」と述べた。
 伊波洋一氏は、中国国民が日本や沖縄の歴史に高い関心を示している。日本でも隣国の歴史を知る機会を拡大するべきだと訴えた。
 第二に、現代の戦争と安全保障に対する想像力について。
 高良沙哉氏は、「現在の日本社会は、戦争は一部の地域に限られている、という認識だ」と述べた。

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