争うよりも愛したい。阿利 斎生

島が戦場になるということは、
私自身を失うということ

石垣市出身・会社員・26歳 阿利 斎生

 皆さんこんにちは。石垣市出身の阿利斎生と申します。「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」の事務局におりまして、ふだんは那覇で会社員をしています。
 波照間で生まれ、石垣で育ちました。子どもの時には与那国島に住んでいたこともあります。私が育った島々には美しい歌や芸能があります。この夏、4年ぶりにそれが復活し、島の活気が戻ってきました。この風景がずっとずっとこの先も長く続いていけばいいなと思っています。


 そして伝統行事や祭り、そして祈り、これらは私のアイデンティティーの一部になっています。しかし、これが途切れたりなくなったりしたとき、私はいったい何者になるんだろうと思います。島の自然や歴史的建造物、家族と一緒に生きてきた、大切にしたいものがたくさんあります。それらは私自身を形成するものです。それらをなくしたくない。
 それらを失う、島が戦場になるということは、私自身を失うということです。
 皆さんが大切にしたいものや守りたいものって何でしょうか。一人ひとりが身近な生活で守りたいものを大切にし、守れるようにしたい。そこにこの運動に参加する意義はきっとあると思います。
 5月に北谷町で行われた平和集会で次回の県民集会はもっと若者が主体となっていきたいと話をしました。その後、「県民の会」が立ち上がって、私なりに模索し提案して、11月の集会の企画運営をサポートする若者チームをつくることになりました。若者の企画が生きるプロジェクト、たとえばSNSでの発信だったり、ブースの設置だったり、それからTシャツやステッカーなど意思表示のできるグッズの販売。HPを制作して資金を集めるシステムをつくる。そんなことをしていきたいと思っています。興味のある若者世代の方は、ぜひ私まで声をかけてください。
 11月、大きな県民集会を成功させましょう。私たちの問題が無視されないように、沖縄にも、基地の周りにも生活の実際があることを世界にアピールしていきましょう。ただ政治的な意味をもつ島ではなく、軍隊ではなく愛であふれる島々であることを訴える、大きな集会にしていきましょう。周囲に声をかけてください。
 (9月24日、キックオフ集会での呼びかけ発言)

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