「沖縄を平和のハブとする東アジアの対話交流」シンポジウム

6月24日開催  那覇市琉球新報ホール

対話と交流で東アジアの平和をめざす

オープニングの創作エイサー「NEO Ryukyu」

 沖縄県那覇市にある琉球新報ホールで6月24日、「沖縄を平和のハブとする東アジアの対話交流」シンポジウムが開催された。主催は、「沖縄を平和のハブとする東アジア対話交流PROJECT」(共同代表 羽場久美子青山学院大学名誉教授、前泊博盛沖縄国際大学大学院教授、髙良鉄美琉球大学名誉教授・参議院議員)。概要は本誌7月号既報。


 シンポジウムでは、最初に主催者としてプロジェクト共同代表の髙良鉄美琉球大学名誉教授があいさつした。

髙良鉄美氏

 髙良さんは、「まずはじめに、このシンポジウムは、昨日の『沖縄慰霊の日』に続いて今日開かれているということです。沖縄戦のことはずっと伝えなくてはいけないということで、今日の開催を昨年決めました。昨年は復帰50年でした。米軍支配の沖縄もありました。沖縄を取り巻く状況には、米中の対立や日中間の問題がある。また、周囲には本土と中国、太平洋を越えてアメリカ、南には台湾があり、その中心に沖縄がある。沖縄県民は昨年復帰50年を迎え、日中米の関係が変化していく状況のなかで、このままではいけない、どのような役割を沖縄が果たさなければならないのかと考え、前泊先生や羽場先生ともいろいろな話をして、今日このような場が開催できました。安全保障についての考え方はいろいろあるでしょう。しかし、まさに東アジアの真ん中にある沖縄が、全方位に向けて幅広く平和を訴えなければならないということだと思います。平和を発信していくために、これからもこうした取り組みを何回も開催していきたい。県内にもいろいろある運動、努力とも連携していく」と提起した。
 本号では、外交安全保障、経済、若者など3パートにわたるシンポジウムの全体像を紹介する。(見出しとも文責編集部)

シンポジウムの全動画がYouTubeに公開されています。
https://youtu.be/BU1JZ9S2aHg