沖縄県知事選挙 出馬表明 (要旨)
「平和・誇りある豊かな沖縄」「イデオロギーよりアイデンティティー」の県政運営を実践されていた翁長雄志前知事の逝去に伴い行われた県知事選挙で、県民から負託を受け、2018年10月に就任してからあっという間に3年余りがたった。首里城火災や豚熱、新型コロナウイルス、大量の軽石漂流といった災害級の対応に迫られながらも、県民の暮らしを支え、県政発展のために奮闘・努力する県庁職員とともに東奔西走してきた日々だった。これからも命と暮らしを支える政策を重点的に進める。
観光関連産業が基盤の県内経済の状況も極めて深刻だ。一日も早い感染症の収束に重ねて、県内経済の循環を引き出す取り組みを確実に進めなければならない。農林畜産関連のブランド食材と食への関心もますます高まる。沖縄ならではの人や自然や文化などの豊かなソフトパワーの魅力をさらに強力に世界へ発信する。
「安全・安心で幸福が実感できる島」をめざす。社会・経済・環境の三つが一体となって展開されることによって、企業の稼ぐ力、安定した雇用、暮らしを支える所得など、幸福感を実感できるよう、SDGsやデジタルトランスフォーメーション等の理念や技術を組み合わせて「持続可能な沖縄の発展」を実現する。
県の最重要課題である「子どもの貧困」に関する問題の解決に心を注いでいく。ひとり親世帯、ヤングケアラー家庭、高齢者世帯など、見えないところへの支援の目をもっと広げていく。「誰一人取り残さない」ために、誰一人区別されることなく安心して社会の中で暮らしていくことをさらに浸透させる。
県民は誰もが平和で、誇りある豊かな沖縄を心から願っている。「命どぅ宝~いのちこそ一番だいじなもの~」を伝えていく。激しい戦争を経験した沖縄だからこそ、激動する世界へ、日本中へ、そして沖縄の未来へ、「平和こそ暮らしの原点」という、県民の固く信じる思いを伝える役割を、沖縄県知事として担っていく。
米軍基地問題の中で特に普天間基地の一日も早い危険性除去は最大級の課題だ。辺野古新基地は断固として認められない。日米地位協定の改定に粘り強く取り組む。
沖縄県は本土復帰から今年で50年を迎えた。沖縄県の将来に向かって「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」をとりまとめた。平和を維持することは決して抑止力に頼ることだけではない。最も大切なことは、対話による信頼の構築だ。
対話によって双方に関係する課題が浮かび上がり、その課題を解決するためのさまざまな対話が現実的かつ具体的な取り組みへとつながる。対話こそ民主主義を実践するための必要な手段であり、一番確実な方法だ。
誰もが輝き尊重され、希望のうちに喜びを見つけることが当たり前に実現する島、幸福が真に実感できる沖縄を目指す。
「新時代沖縄の、さらに先へ」
「誰一人取り残さない、すべてが県民のために」
知事として、あらゆる課題の解決に挑戦し、ぶれず、ひた向きに県民の暮らしと笑顔と、県政発展のため、全身全霊で取り組んでいくことをここに誓い、出馬表明とする。
2022年6月吉日
沖縄県知事 玉城デ二―
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玉城デニー知事の出馬表明記者会見動画は https://youtu.be/pqn-6y3UvmU
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