玉城デニー知事再選勝利へ全国から支援を
自主・平和・民主のための広範な国民連合
玉城デニー沖縄県知事が那覇市で6月11日、仲里利信後援会長(元衆議院議員、元自民党県連顧問、元県議会議長)をはじめ多くの支持者に囲まれて記者会見し、2期目の県知事選出馬を表明した。台湾有事が叫ばれて南西諸島での軍備強化が進む中で、県民の間には「再び戦場にされる」との危機感が高まり、新基地建設・ミサイル配備などに反対する闘いが発展している。
私たちは、知事選での沖縄県民の賢明な選択を確信している。
全国で、中国敵視・台湾有事の策動に反対し、沖縄県民の闘いを支持し連帯して闘うとともに、玉城デニー知事再選勝利へ物心両面の支援を呼びかける。
自公政権の下、全国どこでも国民の貧困化は著しい。コロナ禍とウクライナ戦争での資源高・円安が拍車をかけている。
日本復帰50年を迎えた沖縄県だが、県民生活は各県と比べてさらに厳しい。今なお米軍基地の重圧で経済発展は損なわれ、米軍特権でコロナ感染症は基地からの流出もあり、観光を中心とする県経済は大打撃を受けている。多くの県民の収入が減り、あるいは閉ざされて、子供の貧困など塗炭の苦しみを味わわされている。
岸田政権は、苦しい国民生活を無視して軍事費を5年以内に倍増するとしている。財源は増税か、戦時国債のような赤字国債か。いずれにしても国民生活にさらなる負担増だ。それだけの財源があったらどれだけの国民が救われるか。
しかも、「台湾有事は日本有事」という。沖縄と日本全国の米軍・自衛隊基地周辺は戦場化の危機だ。
この選挙は、「ありったけの地獄を集めた」と言われた沖縄戦から77年、復帰から50年、「基地と苦しみの沖縄」から、「平和で豊かな沖縄」への選択だ。すでに参院選でも沖縄の自民党候補は初めて、辺野古新基地建設容認を公然と掲げている。「中国の脅威には、抑止力=軍事力強化を」と主張している。平和を願う県民への挑戦だ。断じて許してはならない。
「命どぅ宝~いのちこそ一番だいじなもの~」、玉城デニー知事の県政こそ、「再び戦場化」を拒否し、平和への展望を切り開く。
「平和こそ暮らしの原点」だ。平和であれば、中国や台湾などをはじめ世界中からの観光客が国際通りに、あるいは島々に戻り、県経済は活況を取り戻す。
「新時代沖縄の、さらに先へ」「誰一人取り残さない、すべてが県民のために」
沖縄県民が玉城デニー県政継続を選択することを確信する。
「新時代の沖縄」は、日本の新しい時代を切り開く先駆けとなる。
知事は復帰50年に際しての「建議書」で、「沖縄は、成長著しいアジアに隣接し、人、モノ、資金、情報が集積するアジアの結節点として発展しうる潜在力、独自の歴史・風土の中で育まれた人々を惹きつける魅力『ソフトパワー』を有する」「アジア太平洋地域等における信頼醸成や緊張緩和のための平和貢献の地域協力外交を通じて平和の拠点としての役割を担っていく」と表明している。
平和のハブとして、沖縄は日中韓など東アジアの発展センターとなり、アジアの共生へ日本を先導するに違いない。
この知事選勝利は、自主・平和・民主、アジアの共生を願うすべての国民の課題である。
9月11日の投開票日に向けて、それぞれの場所で沖縄に連帯する国民の思いを強くし、闘いを発展させるとともに、知事選勝利に物心両面からの支援を心から訴える。