石破茂一覧

ウクライナ戦争1年―安保3文書閣議決定 石破 茂


戦後安全保障政策の大転換とは?
戦争を知らない世代は慎重の上にも慎重さが求められる

衆議院議員・元自民党幹事長 石破 茂

 

 

 岸田政権は、「安全保障政策の歴史的転換」と言って大軍拡政策を進めようとしている。衆議院議員の石破茂さんは衆院予算委員会で2月15日、10年ぶりに質問に立ち、質問時間の大半で岸田総理の安全保障政策について質し、自説を展開した。さらに、「サンデー毎日」のインタビューにも答えた。本誌は石破茂さんにインタビューした。(見出しとも文責編集部)

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[シンポジウム 台湾有事を避けるために] 石破 茂

激変の世界、大変な時代に生きている
  安全保障をどう確保するかが問われる 

 

衆議院議員(元自民党幹事長) 石破 茂

 

 

 議員になってもう37年目です。右からは左と言われ、左からは右と言われる。実に不思議な立ち位置にありますが、絶対的な立ち位置は変わっていない。言っていることは変わっていないんです。

戦後は終わり民主主義も危うくなった

 平成の時代はおそらく、三つのものが本質的に変わった、そういう時代だったと考えます。一つは間違いなく「戦後」が終わったということだと思います。昭和20年に少年兵として従軍された方も今は90歳になられる。田中角栄先生は従軍された経験がおありでしたが、ご存命中に、「あの戦争に行ったやつがこの日本の中心にいる間は大丈夫だ」とおっしゃっておられた。「だけど、そういうやつがいなくなった時が困るんだ、だからよく勉強してもらわなければいかんのだ」ということをよく言っておられた。その戦後が終わった。

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インタビュー ■ 歴史的転換期の進路を考える

サステナブルでインディペンデントな日本へ

現代に生きる石橋湛山の思想とその行動

衆議院議員(元自民党幹事長)石破 茂氏は語る

 

今、日本は1年に50万人ずつ人口が減っている。私の地元の鳥取県が人口55万人ですから、毎年鳥取県が一つ消えてなくなる勢いで減っています。私より10年ほど年上の「団塊の世代」の方々も不老不死ではないので、お亡くなりになってくる時になると、1年に100万人減る時代が来る。そして、この勢いでいけば2100年に日本の人口は5200万人になる計算です。

 21世紀は、世界の人口が倍になる一方、日本の人口が半分になるという恐ろしい時代でもあります。このまま後200年たつと日本の人口は1391万人という話です。これで日本は国家として持続可能なんですか、ということだと思います。 続きを読む